挿話③『髪と共に去りぬ』
私は、薄葉 陰男と申します。
この蒼蘭学園で現国を教えて35年になります教職員であります。
入り立ての頃は、髪の毛もフサフサしておりました。厳しい紫外線もものともしないぐらいに…。
それが今では、紫外線を恐れ、日陰を歩むようになりました…。
朝が来れば拳を突き上げて目覚め、愛妻と愛娘の頬にキスをし、雄叫びをあげて出勤していました。
それが今では、頻尿故の尿意が突き上げて目覚め、妻と大きくなった娘の冷たい視線の中で金魚にエサをやり、項垂れて出勤しております…。
学園でも私の立ち位置はそう変わりません。
職員室の席も、直射日光が当たる窓辺です。夏場になると頭皮が焼けそうになります。冬場は隙間風で関節が痛みます。
同い年である教師でも、隣の組の鬼瓦先生は絶好調です。一昨日も教室で女子生徒と熱いスキンシップをしておられました…。
私も入り立ての頃は、ビシバシとした教育熱心な教師でした。斬新な指導方針を行い、学園長賞を頂いたこともあります。
それが今では、生徒が廊下の真ん中を歩くとき、私は壁に身を寄せ付け、できるだけ眼を合わさないようにして肩身狭く歩いております…。
鬼瓦先生がうらやましい…。なんで、歳をとってからもあれほどの情熱を傾け、生徒たちから愛されることができるのか…。
いや、ぶっちゃけいいましょう。私だって………女子高生とイチャイチャしたい。………お話したいんです。
たった35年。それで私の世界は大きく歪んでしまいました…。
もし、やり直せるならばやり直したい…そういった思いを胸に秘め、生活しておりました。
そんなある日、私は超政府が提唱している"サイボーグ化手術"というものがあることに気づきました。
還暦…つまりは、60歳を越えている人に、政府が無料でサイボーグ手術を受けさせ、第2の新たな人生を歩ませるというプロジェクトだそうです。
すぐさま私はネットにあった応募要領を読み込み、しかるべき手続きを取りました。……ええ、もちろん、妻や娘には内緒です。
しかし、結果は、残念なものでした……。
私の年齢は59歳。あと1年足りないというだけで、サイボーグ化手術は実費負担となってしまうそうです。
その手術費用を聞いてみてビックリしました。私があと10年ぐらい働かなければならないほど、べらぼうに高いお金がかかるんです。そんな大金があるわけがありません…。
たった1年。そのたった1年が…もう、私には待てませんでした。
60歳になってしまえば、定年退職が待っています。そうなると、女子高生とイチャイチャする時間がないではありませんか…。
これでは、例えサイボーグになったとしても、なんの意味もありません。今まで経てきた無味乾燥な人生を再び歩みたいわけではないのです。
失意の中、トボトボと街の中を歩いていると………ある、古びた床屋さんが眼に入りました。
そこの店主が、私の顔を見てニカッと笑ったのです。
「ウヒヒ。あんた、還暦型決戦兵器…やってみないかのぅ?」
これは、まさに"天"からの声だ………その時の私はそう思いました。
こうして、私は還暦型決戦兵器…つまりは、"戦闘用のサイボーグ"になったのです。
戦闘用と言っても、何と戦うのか………白木博士は具体的には話しては下さいませんでした。
ああ、白木博士というのは、私が通りかかった床屋の店主です。驚くことに、この方は床屋兼科学者だったのです。
白木博士は、「来るべき時に備えておるんじゃ」などと言っておりましたが………とりあえず、私は普段の生活に戻って行くことにしました。
☆☆☆
昨日、鬼瓦先生が教室からブッ飛んでいくのを目撃しました…。
私は知らなかったのですが、鬼瓦先生もどうやら還暦型決戦兵器になっていたようです。
それを見て、私は「ああ、来るべき時がきたのか」…と怖れをなしてしまいました。
ええ。どうにも私、気が弱くて………どうにも、誰かと争ったりするのは苦手だったのです。
ですが、私も戦闘兵器になったのです。
苦手でも、これが私の選んだ第2の人生なのです…。
「き、きみッ!」
ええ。私はもちろん強くなりました。だから、生徒にだって堂々と喋りかけられます。
「ああーん、なんじゃい?」
「いま…た、た、た、……ば……こ……を、吸って、吸って、た……だろ」
ええ。私は目撃しました。モヒカン頭にした彼が、トイレの用具入れに挟まってプカプカとふかしているのを!
「ああん? それなんだというんじゃーい!!」
フッ。殆ど黒目がない三白眼、鼻ピアスごときで私がビビるとでも?
見かけを強そうにしているヤツに限って心は小さい物です。
「そ、そんな………いや、それを、吸っては……か、から、からだ、毒…で、その、み、未成年…が…あの」
「ああん? はっきり言えやぁー? なんなんじゃーい!!」
ええ。私はこうやってキッパリ言ってやってるんですよ。タバコは毒だ、未成年の分際で吸うな、と!
「い、言うことを聞かないと…。その、あ、タ、バコ………カラ、ですね」
「…おう? ああ、そうじゃのぅ。さっきのがラストじゃったんかい」
彼はグシャリと空箱を潰してポイッと捨てました。
ん? どうやら、タバコはさっき吸ったので最後だったみたいですね。
なら見過ごすとしましょう。タバコがなければもう吸うことはできないのですから!!
「じ、次回から、気を、気を…つけ、つけ、て」
「おう。買ってこいや。メンソールのロングな」
「え?」
「ダッシュでじゃぁ!! HRの時間が終わってまうだろうが!! 俺は一限目は出席すんだよ!」
「は、はぃいい!!」
仕方ありませんね。
彼は、タバコによる禁断症状がでてました…。クッ、補充せねば他の生徒たちに乱暴されるといけません。
ここは、私が買ってきてあげましょう。これは愛の自己犠牲なのです。
息を切らせて全速力でコンビニに行く途中、私はハッとしました。
「………ゼピィゼピィ…。わ、私は、還暦型決戦兵器なんだ。もっと、強い指導だって」
そうです。私のこの胸のボタンを押せば………いえ、止めましょう。こんな時のために使うものじゃない。
能ある鷹は爪を隠す…と言います。私が"本気"を出すのは………まだ早い。
コンビニの前に辿り着いた時、駐車場に屈んでいる女の子が二人いました。
制服は我が学園のものです! 間違いなく、きっとサボりでしょう。
まったく。大股を広げて縁石の上に座るなどみっともない………うん、ピンクとホワイトですか! まったく! 下着の色までけしからん!
これは、徹底教育が必要そうです!!!!
「き、き、君たち…」
「あん? あ、ウスセンじゃん」
ウスセン……ってのは、私の愛称です。
ええ。こう呼ばれてることからも、生まれ変わった私が慕われていると解るでしょう?
「アハハ。マジ? ウスセン? 朝っぱらから、なに息切らしてんの? マジうけるんですけど!」
「汗すげー。滝みてぇ。オデコとかナイアガラの滝かっての!」
「確かにそだね! 薄い前髪の垂れ具合と、汗の流れがマジで滝みたい! "薄いセンコー"、略してウスセンってマジ合ってる!」
大笑いして笑い転げている。いいじゃないですか。愛されている教師って証拠ですよ。
「き、君たち…が、がっこう…に、もど、もど、戻り……」
「はぁ? ウスセン、なんか必死なんですけど!」
「アッハッハ! おちょぼ口、マジきも! マジできもーい!!」
「内股だしね! なんでそんな弱々しいわけ? 笑うんですけど!!」
ううむ。やはり一筋縄ではいきませんね。これは個人指導が必要なようです!
「あ、あ、あ、も、も、も、し、よ、よけれ…よけ、れば、こ、これ、これを」
「ん? なにそれ?」
二人が私の秘密兵器を眼にします。
「ゲッ。これって…ラブホの名刺じゃねぇ?」
「マジで? ってか、万札二枚で挟んで……ってことは」
「はぁ!? マジ、教師がそんなんありかよ! マジきめぇ!!」
「ウゲー! 近寄んな! クソ教師が! 崩れろ!」
ん? どうやら、鞄で私の頭部を殴るつもりですね。フン、そんなものが…
ズゴンッ!!
「うんももすッ!」
バタンッ!!
「キャアア! マジ、信じられない! アタシのカバンにウスセンの油ついたんですけど! テカってんですけど!」
「も、もう行こ! こんなの相手にしてらんないよ。学校もどろ! で、PTAに訴えよ!」
ぐ、ぐ…ちょっと、油断したようですね。
でも、二人は学校に戻ったようです。どうですか? このコミュニケーションの高さ!
これこそが、私が生まれ変わった証拠! 生まれ変わった、ウスセンの力なのです!!!!
やれやれ。良いことをする毎日というのも大変ですね。
あの頃、ボーッと時間が過ぎるのを待ち続けるだけの毎日が少し懐かしいですよ。
私は生まれ変わりました。そうです。私の人生はいまこそがバラ色に輝き、新たなステップへと……
ピピピピッ!
おや? どうやら、私の携帯電話が鳴ったようですね。
着信を見ると…ああ、どうやら妻からのようです。
フフッ、冷え切った関係も徐々に修復しつつありますよ。最近は口ゲンカもなくなりましたしね。ま、口ゲンカっていうか、むこうが一方的に怒っているんですが…。
朝食時も、ケンカにならないよう別室でとるようになりましたしね。ええ。とても良い傾向じゃありませんか。
「あ。もしもし」
『あ。アンタ? 電話はやくでてよ』
「う、うん。ごめんね。えっと、なに? 夕飯…なに買っていくの? いつものパックのお刺身でいい?」
『え。違うわよ。伝えなきゃいけないことがあって電話したの』
ん? なんだか、いつもより静かな喋り口ですね。いつもは怒鳴り声で何を言っているか解らないのですが…。
フフッ、ってことは『いつも怒ってばかりでごめんなさいね』とか『仲直りしたいの。キクコだって、ホントはそう思っているわよ』とかでしょう。
ああ。キクコっていうのは私の娘です。そういえば………ここ最近はキクコを見てないですね。
「え、えっと、なんだい?」
『台所のテーブルの上に…』
「うん。テーブルの上に?」
『ちょっと。なんで、そんなに嬉しそうなのよ…』
「いや、別に…。ンフフ。いや、続けてよ」
ああ。なるほど…。口では言い辛いから手紙ってことですね。うん。解りますよ。
『離婚届けの用紙おいておくから。あとは、アンタのハンコだけだから。よろしくね』
「…ああ。手紙にハンコだね…。え? 離婚、届け?」
『ええ。そうよ』
「ちょ、ちょっと待ってくれ。いきなり……。どうしたんだ?」
『前から考えてたのよ。もう限界ね』
「ちょ、ちょ、ちょ、は、話し合いもなしに! そ、そんな………。え、キクコは、キクコは…どうするんだ!?」
『え? キクコのこと聞いてないの?』
「な、なんも聞いてないよ!!」
『キクコ、先月に学校やめて結婚したのよ。IT企業の若手社長とよ』
「は、はあああ!!? け、け、結婚!!? キクコが、結婚!? だ、だって、アレはまだ…大学生…で」
『もう半年前から言ってたことよ。それに子供がそろそろ生まれるしね…。ああ、でも、お父さんには会わせないって言ってたけど』
「こ、こ、こ、こ、子供ぉッ!? で、できちゃった婚!!?」
『じゃ、切るわね。もうこの電話も繋がらなくなるから』
「ちょ、ちょっと待って! 待ってくれ! は、話し合いを…」
ブチッ! ツーツーツー………
そ、そうです。第2の人生を歩み出したのです……。
だから、私は、過去は……振り返らない。前だけを。そう。いかなる犠牲を払っても前だけを進むのです。
学園に戻ると、校門に教師や生徒たちが私を迎えて待ってくれていました。
ああ。ごめんよ。まだ私には帰れる所があるんだ。こんなに嬉しい事はない。
私は両手を開き、涙を浮かべて、彼らに近づいていきます………
「薄葉先生! 職員会議サボってなにやってるんですか! 今日は鬼瓦先生が急病で倒れた件での重要会議だって言ったでしょう!」
「ウスセン! テメェ、俺のタバコどうした! コンビニまで行くのに、何時間かかっとるんじゃい!!?」
「マジ最低! クズ教師! パパとママには言ったから! きっと、辞めさせられるから! ざまあみろ!!」
「わたくし、保護者の会の代表なんですけれど。この二人の女子から聞いたんですが、お金を払っていかがわしい行為をしようとしたとか…。あとでお話を聞かせてもらえますか? 薄葉先生!」
「薄葉 陰男様ですね? 奥様に雇われた弁護士なのですが…。奥様への慰謝料などのお話をさせて頂きたいと思いまして…」
「ちわーす! お初す! 娘さんの旦那なんすけど。いわゆるIT企業の社長っすね! なんか、お父さんのパソコンの中に違法なアダルト写真があるって聞いたんで、キクコに言われて調べてたんすけど、間違ってネットウイルスにかかっちゃって、全世界に写真をばらまいちゃったみたいなんすよねぇ! 出来心だったんで、すんませんす! 許してほしいっす!」
「どうも。警察なんだけどね。その拡散されたアダルトの件で、なんでそんな写真をたくさん持っていたのか聴取させて頂きたいんですがね」
………どいつも、こいつも。
「はやく、来て下さいね! 職員会議!」
「もう、使えねぇ! タバコはいい。今度はカートンで買ってこいや。明日までな!」
「フン。お巡りさんも来てるみたいだし、そのまま逮捕されちゃえ!」
「そうですね。一度、学園のお父様お母様を集めて正式に学園に謝罪を求めましょう」
「ああ。なんだか、お忙しいようですね。なら、後ほどパンフレットで詳しい慰謝料の支払い方法などをお送りしますので…」
「まっせんでした! パソコンもう使えねぇけど、獄中生活が待ってんなら関係なかったっすね! 謝って損したっす!!」
「ま、とりあえず職員室で話を聞きましょうか。それから署に行くかどうか決めましょう。……ま、ほぼ確実に行くことになるでしょうが。カツ丼がいいか、親子丼がいいか決めといて下さい」
ゾロゾロと、こいつらは校舎に向かって歩いていく…。
ゆるせん! ゆるせん! なんで、私ばかりが………こんな目に!!
私は還暦型決戦兵器! 私は地上で最も強い戦闘兵器!
だが、ただの還暦型決戦兵器か? ちがうな。私は……超ウスセンだ!!
私の、この胸のボタンさえ押せば!!
貴様ら、全員、校舎ごと吹き飛ばしてやるッ!!!!!
「うおおおおッ! なぁめやがってぇ~!! どいつもこいつも俺をバカにしやがって!!!!! 超エリート教師のこの俺を!!!」
私は胸元をバッと開き、乳首の赤いボタンをポチッと押した! もう止められん! 誰にも止められん!!
このまま、校舎に突っ込み、全てを吹き飛ばしてやる! 私の爆発力は宇宙一!!!!!!
と、校舎に向かっていたヤツらがこっちに振り返って戻ってくる………なんだ?
「はあ。薄葉先生……。ちょっと言い過ぎました。先生もお忙しいんですよね。先生の都合も考えず、きついこと言ってすみませんでした」
「…チッ。ウスセン。悪かったな。そういや、前から俺の健康心配してくれてたんだもんな。解ったぜ。アンタの気持ちくんで、今からはタバコはやめるぜ。ありがとよ」
「……そっか。よく考えたらホテル行こうって言ったわけじゃないしね。『こういうとこ行くぐらいなら、私がそのお金を払うよ』って意味だったんだね。先生のこと誤解してたかも。ごめんなさい」
「ええ。よく考えれば、教師がラブホの名刺を持っていたことそのものを疑うべきでした。きっと、生徒から没収したものなんでしょう? あなたは教師の鏡です。薄葉先生」
「……ああ、薄葉様。いま、奥様から電話がありまして。ええ。その、離婚は取り消されると。そうしますと、慰謝料の払いはなし、とうことになりますので」
「あ、すんませんす! なんか、オタクのパソコン最初から感染してたみたいで…。アダルト情報は他から流されたものみたいっすね。キクコからそういうメールが来ましたよ。いや、ホント、お父さん思いなんすねッ。赤ん坊、生まれたら会いに来て下さいっす! マジで!」
「………なるほど。ということは、あなたも被害者ということになるわけですね。なら、警察は用なしだ。帰るとしましょう」
え? 皆、優しい笑顔を私に向けて………
ハハッ。私は………こんな、天使みたいな人々を………。
恐ろしいことを考えてしまったものだ。そうだ。私は、もともと戦うなんて嫌いな男じゃないか。
ピポーンッ! ピポーンッ! ピポーンッ!
は! いかん。そうだ………。もうスイッチは押してしまったんだ!
ど、どうしよう! もう、これ以上は……。
「に、にげ…」
私が逃げることを呼びかけようとする前に、目の前の人々はすでに帰っていた。
あれ? 言うことだけ言っていなくなっちゃったんですか………。
ま、まあいい。この爆発に巻き込まれなければ………それでいいんだ!
だが、どうする? こんな街中で………。ああ、そうだ、グラウンドの真ん中なら………。
爆発の威力を考えるならば、グラウンドの真ん中であれば、きっと校舎や街の方にまでは影響しないはず! いったとしても最低限ですむ!!
「ま、間に合ってくれ! ゼピィゼピィ……わ、私には……あの、人…たちを、殺す、こと、なんて……で……できないんだ!!」
私の生涯で今までなかったほどの全速力でもって、グラウンドの中心を目指す!
そこには茶色い地面だけで何もありませんでした。でも、私の目にはゴールテープが見えます!!
息も絶え絶えに、ようやく辿り着いて、私はガクリと膝をつきました。
そして、愛するべき者たちがいる校舎を見上げます………。
「………さようなら。これで、これでいいんだ」
チュドドーーーン!!!!
☆☆☆
チュドドーーーン!!!!
同時刻、同グラウンドの隅で白木はヤオキチを洗っていた。
物凄い光と爆風にあおられ、白木の豊かな髪がユッサユサと揺れる。
チラッとそちらを見やると、モウモウと立ちこめる煙がグラウンドの真ん中から立ちのぼっていた。
「ほえ? なんじゃ? 花火かのう? ま、ワシには関係ないっか!」
そんなことを言いつつ、ヤオキチに水をかけてゴシゴシとこする。
当人は関係大ありだったのだが、本人は全く忘れていた上に気づくことはなかったのであーーーーーる!
哀れ。薄葉 陰男 59歳。名前の通り、存在が薄く陰に隠れて生きた男の第2の生涯も似たようなものだったのだ。
還暦型決戦兵器S-004 ウスセンの存在は誰にも知られることなく、その生涯に幕をおろしたのであーーーーーる!!!
☆還暦型決戦兵器カタログその(4)
・品番:『S-004』
・正式名称:『自己犠牲兵器ウスセン号』
・生体名:薄葉 陰男 59歳
・生体情報:身長150㎝ 体重60kg
・主兵装:セルフ・ボンバー・スイッチ(1回ぽっきり)
・副兵装:ポジティブシンキング
・移動方式:徒歩
・攻撃力:0.5オヤジー
・防御力:0.5オヤジー
・機動力:1オヤジー
白木卓郎博士が造りだした還暦型決戦兵器。
自爆して敵をまきこみ破壊する、いわゆる手榴弾みたいな存在をイメージして作られた。
音からして爆発規模は大きいように見えるが、実際には爆竹程度の威力である。
…え? それ以上の説明必要?
いや、いらんでしょ。そんな感じ。




