少女の祈り
しばらく少女を見ているとふいに少女振り返った、金色の綺麗な髪がなびいてまるで海のように深い青色の瞳が俺を捕らえた、「初めまして、私は雨宮 アリスと言います」少女は俺を見て少し驚いた顔をしたけどすぐに笑顔で挨拶をした「えっと、俺は黒崎 翔って言うんだけど、雨宮さん?は何でこんなところに?」あわてて挨拶しちゃったけどあの子人間なのか?て言うか俺もなに馬鹿丁寧に挨拶してんだよ!「私はもう此処から出られ無いから」そう言った雨宮さんは少しだけ寂しそうに見えた「出られ無いって、出口がないって事ですか?」えっ?じゃああいつらがしたことは無意味?いや、雨宮さんが出口を知らないだけかもしれないし、「私は、もうとっくに死んでるから…」は?あり得ない、じゃあ今は俺と話してるあなたは何なんですか?「何で…何でそんなに平気な顔して…何で笑って居られるんですか?」解らない、自分が死んで、何人もの人が死んでいくのをこの人はきっと見てきたはずなのに…「ごめんなさい、驚かすつもりは無かったのだけど、私は正確にはずっと仮死状態のままなの」雨宮さんは何でそんなに笑って居られるんだろう、「雨宮さんは何で仮死状態のままなんですか?」この人が仮死状態になったのは少なくとも俺たちが此処に来る前のはずだ、皆で屋敷の至る所を見て回った、それなのに一回も雨宮さんを見てないと言うことは確実に24時以上は仮死状態になる、「私は、心臓が弱くて、真也、私の夫が薬を作ってくれていたんですけど、薬ができるまで私の体が持たなくて、だから…」そこまで言って雨宮さんは悲しそうに下を向いた、だから、雨宮さんを仮死状態に?いくら夫だからって「…狂ってる」真也って奴は雨宮さんを実験台かなんかだと思ってたんじゃ無いのか?「真也さんは優しくて私のことを一番に考えてくれる人だったの…でも、頑張りすぎて壊れてしまった」雨宮さんは今にも泣き出しそうな顔で庭を見つめていた「ねえ、私が貴方を過去に、この屋敷に来る前の時間に戻したら、真也さんを助けてくれる?」初めては雨宮さんが何を言っているのか解らなかった、でも、雨宮さんの目は凄く真剣だった。戻せるなら聞きたいのは二つ「時間を戻せるなら、此処に来る前に戻せるのか?後此処に来ないように出来る?」この質問の答えで次第で雨宮さん何が言いたいのかと言っちゃ悪いけど雨宮さんの利用価値が解る、この狂った空間じゃ他人に自分の過去や心情を話せるかは、そいつの利用価値、性格、頭の良さによる、「此処に来る前には戻せるけど、此処に来ないようには出来ないわ、でも、此処に来る前からのやり直しは出来るわ」つまりは、雨宮さんは自分の夫を助けて貰う代償に、この屋敷に来るところからのやり直しができると言うことだろう、「本当に時間を戻せるんですか?」今までの話のながるだと雨宮さんは時間を戻せることになる現実的に考えれば不可能だが、この空間事態がもう科学的とは言えない、ましてや、今の雨宮さんは正確には人間ではない、常識や科学が全く通じないこの空間なら時間を戻せる奴がいても不思議じゃない「自分でもなぜか解らないけど、私は一人につき一度だけ時間を戻せるみたいなの」まあまだ不思議なことはいくつかあるけど、取りあえず「やり直したら死んだあいつらを生きて此処から出すことができるのか?」いくらやり直してもあいつらが死ぬんじゃ意味ないしな。「それはあなた次第だと思う今まで三人の人がやり直したけど外に出たのは一人だった」!?出たやつがいるのか、でもじゃあなんで真也さんを俺に頼む必要があるんだろうか、「一人目は真也さんに会いに行くとちゅうで仲間が皆死んでしまって絶望し、自殺」雨宮さんは思い出したくなかったようで凄く辛そうな顔をしていた「二人目は、この空間に長時間いたことで狂って恋人と無理心中」精神力が重要になってくるこの空間では冷静でいられないと言うことは死を意味するまあ並みの人間なら生きのこれないと言うことか、「三人目は…あの人は」そこまで言って雨宮さんは黙ってしまった、三人目はこの屋敷から出た人のはず、ならそいつの情報はかなり役に立つ、「雨宮さん?どうかしたんですか?」心配そうに顔をのぞけば雨宮さんは笑顔で何でもないと言うように首を左右にふる「三人目の人は友人を盾に、囮して、自分だけ外に出たの、」マジか…あり得ないな「だから貴方に真也さんに会いに行って欲しいのどうしても伝えたいことがあって」雨宮さんは何か思い詰めた顔をしていた「わかったよ、真也さんに会いに行くから、だからその前に真也さんについて教えろ」真也さんに会いに行って意志疎通ができなかった時に真也さんの情報は役に立つ、「わかった!真也さんについて教えるわね」そう言って雨宮さんは笑顔で真也さんについて話し出した…




