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儚い薔薇は愛を歌う

…まだ死んでなかったのか、みんな簡単に死んでいったのに俺は殺してくれないんだな。一人生き残って、絶望して、自ら死を望むような俺に「何をしろって言うんだよ」俺にできる事なんて何もないのに…俺は目的もなく歩きだした、皆と一緒に死ねないのは何か意味があるかもしれない、俺は自分の死に場所を求めて歩いた、洋館の窓から差し込む光が廊下を照している。初めてここに来たときに比べるとビックリするほど明るい、階段を上がると歌が聴こえてきた、「こんなところで歌?」明るいとはいえ人を殺すような化け物がうろついてる洋館でのんきに歌を歌っているのはいったい誰なんだろうか、俺は歌が聴こえる方へと足を進めた、近づくにつれて歌声がはっきりと聴こえるようになった、その歌声はとても綺麗で儚く何処か悲しげに聴こえる、五分位歩いて俺は`雨宮 真也´と書かれた部屋にたどり着いた。この部屋に近づくほどはっきり歌が聴こえるからおそらく歌声の主はこの部屋に居るんだろう、俺は静かに近かずいてわずかに空いた扉からの部屋の中を覗きこんだ…そこにいたのは俺と同い年位の女の子だった、その少女は男物の家具や壁紙に囲まれた部屋の窓に寄りかかって窓から外を見つめてずっと歌っている、その姿は儚げで凛としていて美しい、そして少女の着ている服は真っ赤な薔薇の花を思わせる程に赤かった。

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