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届かない言葉と願い
「好きだ、愛してる」俺は彼女を抱きしめてもう届くことのない言葉を囁いた、後悔と彼女への思いで溢れだした涙が彼女の頬を濡らしていく、冷たくなっていく彼女の体温が、手のひらからてわってくるのが解る、だんだん生きていた頃の熱が温もりが消えていく…これが死ぬと言うことなんだ、この洋館に入って人が死ぬところを少なからず見てきたけど自分で感じる死には見ているよりずっと重く、恐ろしい物に思える、見ている俺がこれだけで震えが止まらないのがから彼女が最後に感じた恐怖はきっと想像もできないほとの物だったのだろう、俺は抱きしめた彼女にそっとキスをした、「俺はいつ殺されるんだろう…」できるなら過去へ戻ったみんなを助けたい、この洋館をみんなで脱出したい、でもそれは叶わない願いだから、最後位は大切な人たちと一緒に居たい、そう思い目を閉じた…




