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桜の木の下の

作者: 風祭 風利

どうも、風祭 風利です。


今回はなろう企画「春の推理2022」に参加しました。


推理ものと言うことで、作者としては珍しい短編小説の方になります。


楽しんで頂けたらと思います。 それではどうぞ。


注意 事件発生から解決までの時間はかなり短いです

「桜の木の下には死体が埋まっている」


 そんなフレーズは誰しもが一度は聞いたことのある事だろう。

 しかし本当に死体が埋まっているのかと言われると、恐らくそんなことはない、と言えるだろう。 桜の木というのは根が丈夫なため、掘り返すこと事態が困難であるため、埋めるなら桜の木を植える前になる。 そこに桜の木など植えられるか分からないのに。



「なに桜を見上げてるのよ拾一。 この辺りの清掃担当は私たちなんだから、早く終わらせちゃいましょうよ。」


 そう僕 木原 拾一(きはら しゅういち)に声をかけたのは黒のロングヘアーが特徴の二塚 並榎(ふたつか なみえ)。 僕と同じ美術部員である。


 今僕達は在学中の生徒全員で行う、校内清掃に勤しんでいた。 僕達の学校はそこそこ広大なため、クラス分担ではなく、部活部員での分担になっている。 なので僕達は美術部員として、桜並木の清掃を行っていた。


「ごめんごめん。 ちょっと桜を見てたら思い出してさ。」

「思い出すって?」

「ほら、あの小説の最初の一文。」

「ああ。 それならあたしも知ってる。 それって()()()の界隈じゃよく聞く話よ。」


 この手のというのは、二塚は美術部員であり、趣味でオカルトに手を染めている事もある。 だが美術部に干渉はしない程度に、ではあるが。


「おーい。 そっちは片付いたかい?」


 別方向から声がしたのでそちらを見る。 そこにいたのはぽっちゃり体型の男子が箒を持ちながらこちらに来ている姿だった。 彼も美術部員で名前は小越 陸斗(こごえ りくと)。 見た目通りの優しい性格の持ち主だ。


「なんだ。 大分終わってるじゃないか。 こっちの方が多いから、手伝ってよ。」

「分かった。 それにしても結構な数の桜だよね。 うちの学校の並木って。」

「そうねぇ。 一体何時から植えられてたのかしら?」


 そんな話をしているうちに逆サイドの桜並木にたどり着く。 そこには2人の男女が懸命にゴミを拾っていた。


「ん。 そっちは終わったのか?」


 キリッとした表情で声をかけてきたのは参ノ宮 正博(さんのみや まひろ)。 女子に人気のあるイケメンだ。 無愛想な表情から放たれるキッとした言葉に、心を奪われるのだとか。 僕にはよく分からない。


「まあね。 そっちは?」

「見ての通りだ。 全く、いくら校内での休めるスポットとは言え、ごみは片付けていって欲しいものだ。 こちらは概ね回収できたが、漆畑のほうが多い。 絵を描く事以外ではてんで遅いあいつの事だからまだ回収していることだろう。 木原、手伝いに行ってやれ。」

「はいはい。 もう少しものの頼み方ってあると思うんだよねぇ。 なんであんな口調に心を奪われるんだか。」


 僕は彼の性格に対して意味が分からないとばかりに首を振り、指し示した場所に向かう。


 そこで1人黙々とパンの袋やら空き缶やらをせっせとハサミを使って拾っている女子がいたので声をかける。


「この辺りはゴミが多そうだね。」

「ふぇ!? き、木原君!? ご、ごめんなさい! すぐに終わらせますので!」

「また参ノ宮に吹き込まれたんでしょ。 漆畑のペースでやっていいんだから、そんなに急ぐ必要は無いよ。」


 彼女、漆畑 芽々(うるしはた めめ)は臆病な性格だけど、美術の才能は部員一である。 参ノ宮と性格が真逆であるため、強張って逆になにも出来なくなるのが通例だ。 そんなことをしなくてもいいのに。


「僕も手伝うよ。 その方が早く終わるでしょ?」

「ごめんなさい。 私がトロいばっかりに。」


 そう漆畑とゴミを拾いつつ、とりあえず向こうも終わったら合流してくるだろうと思いながらやっていたら、ハサミで不思議な物を拾った。



「・・・あれ? なんだろう? これ。」


 近付けてみると、なにやら細い、本当に細い、ちょっと土の被った白い針のようなものだった。


「土の中に、埋まっていたのでしょうか?」

「そうだとしてもなんだか気味が悪いなぁ。 この針みたいな形になにか意味があるのかな?」

「そっちの方は終わったのか? ・・・む? 木原、何故魚の骨なぞ持っている?」


 向こうの掃除が終わったのであろう。 残りのメンバーが僕達に駆け寄ってくる。 そして最初に着いた参ノ宮がそう口にした。


「これ、魚の骨なの?」

「なにを驚いている。 それほど重要なことではないだろ?」

「重要な事じゃない? なんで魚の骨なんて捨ててあるのさ?」

「概ね誰かの昼飯でしょ? 気にすること無いんじゃない?」


 二塚の意見にそれもそうかと土のところに戻す。 魚の骨なら微生物がいつか分解してくれるだろうと思ったからだ。

 そう思って立ち上がった時に


「ねぇ、こっちになにか・・・」


 と、小越が言ってきたので、そちらに目を向ける。 桜の木の根元で見えないのでクルリと回って見に行ってみるとそこには、先程の魚の骨が、ビッシリと地面に入っていた。


「うわぁ・・・ここまでする?」

「周りから、見えないから、捨てられたのかも。」

「それも何回にも分けてあるな。 骨の分解率が違う。 それにしたって多すぎるな。 ここに捨てている人間は、常習犯か。」

「あるいは同じことをしている人が何人もいるか、だね。 こればっかりは先生に話した方がいいんじゃない? 美化的な問題だよ?」


 そう思いつつもなぜ地面に埋まっているのかが気になった。 捨てるだけなら別に埋める必要なんてない。 なにか意図的なものを感じた。


「ねぇ、スコップかなにか持ってきてくれる?」

「え!? 掘り返す気!? 止めときなよ! 骨が埋まってる所を掘り返すなんて縁起が悪いとかそんなレベルじゃ済まないわよ!?」

「別にお墓を掘り返す訳じゃないんだから大丈夫だよ。 僕はそこまで深くない所まで掘ってみるから。」

「ええ・・・? ・・・分かった。 でもなにか見つけたら自己責任だからね!」


 そう言って二塚は去っていった。 その間に僕は軍手で土を掘り返す。 確かにこれは僕が勝手に気になったこと。 だけど、不自然すぎるこの骨の数は、何かあるのではと思ってしまう。


「二塚の言う通り、本当にただのゴミだろう? なにをそんなに気にする必要がある?」

「分からない。 分からないけど、何かあるような気がして仕方が無いんだ。」

「勘頼りか。非効率だな。 それで本当になにもなかったらお笑いものだぞ。」

「無ければ無いでいいよ。 僕が気になったからやってるだけだし。」


 参ノ宮に冷やかされるが、実際になにもない方がいいに決まっている。 そんな風に考えていると、土じゃないなにかが手に当たる。 そしてそれを見ると、今度は一塊になった魚の骨が現れた。


「これは・・・開きの中骨だな。 頭は無いが、どうやら勘は当たったみたいだな、木原。」

「ただのゴミ捨てならこんなところに埋めるわけもない。 でも骨がある理由がない。」

「誰かが、掘って、埋めたって、事ですか?」


 漆畑がおどおどしながらそう聞いてきた。 確かにそうはなるのかもしれないけれど、こんなことを行った犯人の目的が分からない。


「魚の骨なら犬などが埋めたとは考えにくいな。 そもそも土を上から固め直している。 犬は隠すことはあっても固めることはしない。」

「おーい、スコップ持ってきたよー。」


 小越がスコップを持ってきたので、そのまま掘り進める。 少しずつ掘っていくと、今度もまた別の骨が出てくる。


「今度は手羽先の骨だと? 犯人は一体なにを考えている?」


 どんどん分からなくなってくる。 なんで骨ばかり埋めているのか。 しかもここは学校の一角だし、埋められている場所もそこそこ深い。


「・・・僕達はもしかしたらとんでもないものを掘り出そうとしているのかもしれないね。」


 冗談交じりに言ってみるけれど、血の気が引いている僕の言葉は少しだけ震えていた。 想像しているものを、なるべくなら排除したかった。 だけど現実は押し寄せてくる。

 またも別の骨が出てきた。 今回のはやけに太かった。


「ま、まさか・・・人骨!?」


 小越の言葉にみんなが反応した。 そうだとするならばこれは警察沙汰になる。 僕達だけでは判断がつかない。


「おーい、シャベルと、後先生も連れてきた・・・なに? 神妙になって?」


 タイミングがいいやら悪いやら、二塚が戻ってくると僕は二塚が連れてきた先生にこう話した。


「先生、警察を呼びましょう。 この桜の木の下に、なにかとんでもないものが埋まっているのかもしれないので。」

「どういうことだ?」

「見てください! 骨ですよ! あれ!」


 そういって小越がその掘り返した部分を先生に見せると、先生も青ざめた表情をした。


「・・・っ。 分かった。 だが今日は遅い。 明日先生が警察に連絡する。 お前達は帰りなさい。」

「この、桜の木は、どうなるの、ですか?」

「・・・事件性に関係無く切り落とすか、最悪燃やすしかあるまい。 名残惜しいが、このような桜を後世に残すのは良くない。 供養してあげるのもひとつの手だろう。」


 そうして僕達は日の沈みかけた空を見ながら帰路に着くことにしたのだった。



 時刻は真夜中。 学校からの灯りのもない時間帯。 校庭の桜の木の下に姿を現した影があった。 その影は2つあり、ひとつは四角いなにかだった。 


 そしてその影は四角い物から先が鋭利になっている長い棒のようなものを取り出すと、そのまま地面に



「なにを埋めようとしているの?」



 突き刺そうとしたところで僕は止めさした。 影も驚いたようで、そのままの格好で動きを止めた。


「この学校って、正門や南門は完全に越えられない高さに設計されてるし、専用の鍵がないと内からも外からも開けられない。 でもそれとは別に職員用の出入口があって、そこからなら誰でも入れるって言うのは知ってるよね?」


 僕は犯人に問い掛ける。 犯人は逃げようとするも、既に他の3つの影が、犯人を囲うように立っていた。


「でもその出入口が出来たのは一昨年辺りだから今知っているのは僕らの世代だけ。 そしてここの掃除当番になることを知っていたのも、3年生が卒業した今では僕達在校生しか知らない。 この日を狙って、少しずつ埋めていってたんでしょ?」


 犯人も、囲う他のみんなも動揺している。 それもそうだ。 だって目の前にいるのは()()()()()()人物だったから。


「なんでこんなことをしたのか、説明してくれるかな? ()()()。」


 僕が懐中電灯を当てて現れたのは、僕達美術部員の小越 陸斗だった。 小越君の手にはかなり大きなキャリーバッグがあった。


「な・・・なにを言っているのさ? 美術部員が集まっているんだから当然でしょ? ここに集まるって連絡があったからここに・・・」

「ここにいるみんなは誰も君に連絡なんてしてないし、仮に連絡してたとしても、そのキャリーバッグはいらないでしょ? それに今会話しているのは僕だけだよ? 暗闇なのによく美術部員だって分かったね?」


 何個か墓穴を掘ったらしい小越は息を詰まらせる。


「な、なんで僕が怪しいって思ったのさ?」

「この桜の木の下で僕と漆畑は魚の小骨を見つけた。 そして君も魚の骨を見つけてくれた。 だけど君が居た場所は明らかにこちら側からは完全に死角になっていたはずなんだ。」

「それは僕が裏側にいたからであって、あれならすぐに見つかる・・・」

「埋めてあるような形だったのに?」


 ここで更に息を詰まらせる小越。 しかしまだ諦める気はないようで、更に返してくる。


「で、でも掘り返そうと言ったのは君だ! 実際に魚の中骨は出てきたし鳥の手羽だって出てきた! 人の骨だって・・・」

「あの骨、参ノ宮に見てもらったんだ。 みんなが帰った後にね。 そしたらあれは豚の太股の骨だったんだってさ。 出汁にでも使ったのかな?」


 そう小越から目を逸らす。 その行為に小越は自分の言ったことは相手に教える情報じゃ無かったことを悟り、流石に今の言葉が聞いたのかキャリーバッグによろめいた。


「・・・いつから怪しいって思ったのさ?」

「僕は二塚にスコップを持ってきて欲しいって頼んだのに、君がスコップを持ってきた。 しかもスコップが置かれている物置はこことはほぼ逆方向。 いつ取りに行ったのかと疑問に思っていたけど、最初から隠し持ってたって考えたら合点がいったんだ。 豚の骨を見て人骨だって言ったのは、僕達に先入観を与えて、あの場から離そうとしたからでしょ?」


 そう指摘すると小越は、本当になす術が無くなったかのように、その場に崩れた。


「ふふふ・・・凄いや木原君は。 本物の探偵みたいじゃないか。」

「・・・ねぇ小越。 そのキャリーバッグにはなにが入ってるの? あんた、なにを埋めようとしたの?」


 今までのやり取りをただ見ていた二塚が、ようやく口を開いた。


「下らない物だって言ったら、見逃してもらえるのかな?」

「本当に下らない物の為にここまで盛大にやる理由が見当たらん。 正直に話せ。 どのみち警察が介入するんだ。 言い逃れするよりは罪の意識は軽くなるぞ。」


 参ノ宮らしからぬ言葉ではあったものの、同じ同士としての想いからだろう。 そして小越は大きく深呼吸をして、一言こう言った。


「・・・()()()()・・・()()()()()()。」


 その言葉に全員が息を飲む。 それでも口を開けたのは参ノ宮だった。


「何故・・・だ? 何故・・・自分の父親の死体など運んでいる? いや、そもそもここで何故埋めようとした?」


 流石の参ノ宮も驚きを隠せないようで、捻り出すように言葉を紡いだ。


「・・・元々はなんて事の無い普通の家族だったんだ。」


 そして小越は唐突に語り始める。


「裕福ではなかったけど、それなりに生活は出来ていたんだ。 だけど僕が中学生に上がる前に、父さんが豹変した。 勝手に身元保証人にされていて、多額の借金を抱えられて、その本人は逃走。 後に捕まえて裁判まで持ち越して有罪。 一件落着かと思ったら、その父さんの心までは治らなかった。 壊れたんだ。 その1回で。」


 キャリーバッグを見ながら小越は続ける。


「仕事終わりの楽しみで飲んでいたはずのお酒はやけ酒になって、趣味程度でやっていた賭け事にハマって、最終的には家族に手を出す始末・・・好きだったあの頃の父さんとはかけ離れてた。 そしてそんな姿を見かねたのか・・・去年、母さんは出ていった。 僕達になにも言わずに。」


 そこで話が区切れる。 去年など彼とは美術部として入ってきて、一緒に時を過ごした仲だというのに、そんな悩みさえも知らなかった。


「そしてどんどん状況が悪化した。 精神的に限界が来ていたある日の帰り道、あまりにも疲れ果てて全然違う道を通っていて、たまたまこれを見つけたんだ。」


 そうして見せてくれた紫の花。 それを答えたのは漆畑だった。


「ト・・・トリカブト・・・」

「そう。 僕はこれを取って覚悟を決めた。 あの苦しさから解放してあげようと。 父さんのお酒のいくつかにトリカブトの毒を仕込ませた。 そして帰ってきて・・・毒で死んでるのを確認した。」

「なんで・・・埋めようとしたのさ? その答えは・・・なに?」

「桜の木の下には死体が埋まっている。 それを体現しようと思っただけさ。 だけどこのやり方ではすぐに掘り返されて見つかっちゃう。 どうしようかと考えていたある日、三角コーナーに溜まった自分の食べ終わった骨を見てこれを浮かんだ。 とても長い・・・時間だったよ・・・」


 そう言っている小越。 桜の木を見上げるその表情は、物悲しさを醸し出していた。


 そんな時に、1人の妙齢な女性が現れた。 確かに学校の職員室用の門からくれば誰でも来れる。 そしてこう言った。


「・・・陸斗」

「・・・母さん・・・?」

「陸斗・・・私は、あの人が変わってしまって、私は逃げた。 でもあなたを連れて逃げなかったのが、私の中の過ちだった。 ごめんね・・・陸斗・・・あなたをここまで追い詰めてしまって・・・」

「・・・母さん・・・!」


 そして親子はキャリーバッグを間に挟んで抱き合いながら泣いていた。 懐中電灯でライトアップされた、桜の木の下で。



 翌日、小越 陸斗は人知れず警察に連れていかれた。 小越のお母さんから面会で小越の犯行動機を聞いたらしい。 そして何故わざわざ埋めようとしたのかも。


「あの子はちゃんとしたところで、あの人の。 父の魂を安らかに解放してあげかったと言ってました。 元々優しかっただけに、穢れたままでは可哀想だと思ったのでしょう。」

「先生が桜の木は燃やすと言っていましたが・・・肉体を燃やすことによる、魂の昇華が目的だったのですね。」


 そして小越は未成年とはいえ殺人は殺人。 行われた裁判での判決は懲役12年。 だがこれは幸運な方らしく、彼の父の精神状態の事が少しだけ刑を緩和させて、更に元々の性格から、懲役に遵守すれば減刑や面会もあるとの事。 それがどれだけになるかは小越次第、といったことらしい。


 結局あの桜の木の下には食べた後の骨以外は何も見つからなかった。 そんな訳で学校の桜は健在となった。



「・・・いよいよ戻って来るんだな。 あいつ。」


 あの日から約8年が経った。 刑務所内での小越の反省の気持ちが認められ、刑期をある程度過ぎた時に、減軽が認められたらしい。 なので本来なら後4年は出られないところを、出所を公認されたのだ。


「俺達の姿を見たら驚くだろうか?」

「それはそうでしょうよ。 私たちだって変わってるんだから。」

「彼のための、居場所づくり、大変でしたし。」


 他の三人も見映えは変わっているが、高校の時となんら変わっていない。 そう、小越の為に僕達は自分達で立ち上げた会社があった。 まだまだ小規模だけれど、これからもっと頑張っていけることだろう。


「・・・来たみたいだよ。 主役が。」


 その一つの影を僕達は、ただただ桜の木の下で待っている。 彼自身が近寄って来てくれるまで。

いかがでしたでしょうか?


この小説を書いていて思ったことと言えば、推理小説だけれど、推理部分がほとんど導入しておらず、ヒューマンドラマチックになってしまっていることについてです。


いや、元々どんな話にするかあまり決めずに、ただ闇雲に書いていた部分もあり、投稿前までに見返してみても「推理はしてないし、ヒューマンドラマ感が隠せない。 これ、推理小説としては全く無意味だな」と感じるものになりました。


実際に推理小説も書きたいなと思っていた時期もありましたが、正直に言うと、この出来では到底不可能だなと痛感しました。


次の夏の企画の方はもう少し頑張れると思いますので、そちらもよろしくお願いいたします。


以上 風祭 風利でした。 連載小説も宜しければ見に来てください

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― 新着の感想 ―
[良い点] ちゃんと推理モノになっていると思います。 居場所を用意してあげるのが素敵ですね。 事前に止められなかったのが残念ですが、事前にとめてたらミステリーにならないジレンマ……
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