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ライバルじゃないのね・・・・・・

すみません、忘れてました

俺たちは、魔法学院についていた。


「近くで見るとすごく大きいねぇ!」

「キュー(そうだな)」

「それで、最初は学院長に会いに行くんだったよね?」

「キュッ(そうだ)」


ロゼは、俺の返事を理解したのか学院の案内図を少し見て力強く頷くと、事務棟に向かって歩き出した。


『おい、こっちであっているのか?』

「あっているはずだけど……」

『はぁ、案内図を見てあんなに意気込んでたのにな〜』


周りに誰もいないタイミングを見計らってロゼにそう声をかけた。

今、事務棟の中に入ったまでは良いのだが、あっちこっち歩き回っているとロゼは道に迷っていた。


「うるさいよ! 私だって迷うことだってあるんだもん!」

『はいはい、わかったからついてこい』

「えっ!? 道わかるの!?」

『そんなに複雑じゃあないからな』


未踏破領域(ダンジョン)に比べればこの学院の構造を一目見るだけで覚える方が簡単だ。

未踏破領域(ダンジョン)に潜った時は、大抵俺が最初に入るため、印をつけて奥に進むが、それがなかったら方向感覚を狂わされて野垂れ死ぬ自信があるぐらい未踏破領域(ダンジョン)構造を理解するのが難しい。

学院長室を目指して歩き出してすぐに目の前まで来た。 というか、ロゼはおんなじ道を行ったり来たりしていたから迷っただけであって、道を覚えていればすぐに着くのだが、これは後々の課題だな。


『ほら、着いたぞ』

「ねぇ!? 早くない!?」


ロゼは驚きを隠せないといった感じで、聞いてきた。


『複雑じゃあないって言ったろ?』

「言ったけどさぁー」


そう扉の前で言い合っていると、ガチャっと扉が開き、


「扉の前で喧しいぞ」


と言われた。 扉から出てきたのは、いかにも長老と言うような長髭を持つエルフの爺さんだった。


「す、すみません。 扉の前で騒いでしまって……」

「ふむ、一人で騒いでいたというわけではなさそうだが、逃げたか……いや、魔法を使用した後の魔力残留も感じない。 つまり、逃げたわけではないというわけか。 どうじゃ、あっておるじゃろ、グレンや」

「キュ?」

「ふむ、違うか。 あの賢者が妖狐しかも九尾になっておるわけがないしのぉ。 うむ、わからんなこれは」


あっぶねぇー。 まさか、エルフがここにいるとは思わんかったぁ。 一歩間違えてたら正体バレるところだった。てか、俺の名前を知っているってことは、エルフの中でも上位に属する人だよ、この人!


「あの、グレンとは?」


ロゼは、もしかしたら人違いかもしれないと思ったのか、エルフの爺さんに聞き返していた。


「グレン・マーカー・マーリン。 お主らの異名で言えば、賢者。 わしらからすれば、愚者。 あやつは愚者と自称するほどじゃったからの」

「は、はぁ」


ロゼは思いっきり引きつった笑いを浮かべこちらを見るのを我慢しているようだった。


「ところで、あなたは?」

「おお、そうじゃった。 自己紹介がまだじゃったな。 わしは、オルバリオ。 この学院の学院長をしておる」


オルバリオと名乗った爺さんは、ロゼに握手を求めるように右手を出してきた。


「そして、ようこそロゼくん。 君の話は聞いているよ。 アオイくんを立派な魔道士にしてくれるそうだね」

「え、いえ! 違いますよ! 私じゃありませんよ!」


オルバリオがロゼに期待するようなことを言うが、ロゼは両手を顔の前で振り否定した。


「ホッホッホ、その歳で謙遜をするとは、グレンとは大違いじゃの」


オルバリオは髭を撫でながらそう言って、ついでとばかしウィンクもつけてきた。


「無駄話はこのくらいにして、この学院について説明せんといかんの」

「あ、いえ、アオイ様のクラスについて教えてもらえればいいです」

「そうか。 じゃが、あのクラスは基礎的なことしかせんぞ? それでも良いのか?」

「はい!」


そう言ってロゼは、編入書をオルバリオに渡した。


「うむ、これならば、編入試験なしじゃな。 後は、これが寮の鍵と制服じゃ、それじゃあまたの」


当たり前のように時空間魔法を使い、寮の鍵と制服をロゼに渡して、部屋の中へと入って行った。


「ふぅ〜、緊張した〜」


ロゼは胸をなでおろしながら、足早に学院長室を後にした。


「コンちゃん。 あの人について知ってる?」

『勝手にライバル宣言してきたエルフの坊主だったはず』


ロゼが、学院長を知っているかと聞いてきたので、即答で答えた。


『確かあいつ、エルフの王族の一人だったような気がするんだけど、いまいち覚えていないんだよなぁ。 パッとしなかったし……』

「え、でもライバルだったんだよね?」

『瞬殺できるようなやつがライバルならそうだな』


うんうんと頷きながら、ロゼの問いを肯定した。


「それは、ライバルじゃないね……」


そのロゼもあははと苦笑いをうかべるほどだった。


そこからは、俺たちの間には会話も道に迷うこともなく、寮に着いた。 この日は、短期休校の最終日なだけあって、寮内は騒がしい雰囲気を醸し出していた。


「えぇっと、場所は二百五号室。 ここだね」


寮内の一階の一番奥にある部屋が俺たちに割り振られた部屋だった。 そこに、鍵を差し込み鍵を開け扉を開けると、蒸気機関車に乗る前にあった美女が制服を脱ごうとしていたところだった。


姉がヘッドホン買ってくれた!

めっちゃ使い勝手がいい

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