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8/21 日焼け
痛い。
痛い。痛い。痛い!
あぁ!身を焼くような痛みだ。
皮をはがされるような痛みだ。
私は今絶賛日焼けの痛みに悶えていた。熱いはずなのにどこか氷に触れた様に鋭い痛み。突っ張る肌の感覚は肩すら回すこともできない。
焼けたわ。やっぱり太陽は悪、大海は善。
水分のある方が良いもの、水分を奪うは悪いもの。
夜眠れなくなる程の痛み、寝返りさえ許さないこの焼けただれが私を殺しに来る。じわじわと熱のない炎で焼き殺すように。
どうにかできるのならどうにかしたい。
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い。
心の痛みよりもっと我慢できそうにない。イライラしてしまう。
やっぱりトラウマなんて実際に殴られたりするときのダメージに比べたら、私にとっては怪我ほどのモノですらなかったのかもしれない。
その分、物理的な身体的な痛みに敏感だから困った。
痛い。
痛いのは速くなくなってほしい。




