8/4 ワルキューレ
日記とはかくも難しいものだったか。
物語を紡ぐのは自分にとって印象的な妄想を書き起こすだけで簡単なのに、白紙の現実に着いたほんの少しの薄灰色のシミを探す作業は難しい。
なので読書感想文を書くことになる。
読書と言っても漫画だけど。
漫画を読むことを読書として認めたくない批判的な人物は今の時代ナンセンス。差別主義に一石を投じたくもなるが、実態は学校の国語の先生だったりするので、公務員さんには歯向かえない私だった。
今日は「終末のワルキューレ」という漫画を買ったのだよ。
5巻をね。前々から少しずつ読んでいて、丁度もう散歩するのにも飽きていたので何か買おうと思い買ってしまった。
この漫画のあらすじは神話に出てくる神様と史実の偉人たちが人類存亡を賭けて戦い合うという中々にそそるコンセプト。今どきっぽい。
ギリシャはもちろんインドに北欧、中国ととても幅広い神話が出ている。
しかしながら、人気を博するのは知名度で頭一つ抜きんでているギリシャ神話からの雇用率は高く、ゼウスやアポロンやヘラクレスやポセイドン、13回戦中4回戦はギリシャの神々が名を轟かせている。
個人的にはメキシコのテスカトリポカなんかにも出てほしかったところだが、正直人型じゃない神を呼ぶのは卑怯かもしれない。そういうことも作者は考慮しているのだろう。
全体的に異能力バンバンに出してくるのかと思ったが、どちらかというと肉弾戦の技術というか闘士たちの戦いに懸ける情熱というのが押し出されていてバトル物としてとてもアツい。
日陰者ゆえにこのビーバップなストーリーは憧憬的な意味でとても心を撃つものがある。
ノリと勢いが人側も神側もかなり軽いので神らしさやカリスマ感は相当薄く感じるが、その反面掘り下げる話になるとちゃんとその人物にまつわる話を詳細に掘り下げてくれるのでとても高評価。
不思議超能力で概念バトルされるよりも、血なまぐさく泥臭い戦いでよかったと思う。仮にこれでもっとスタイリッシュに、英雄が英雄らしく、神が神らしくあったらまったく違う作品になっていただろう。
それにしてもゼウス様が変態過ぎて笑える。
あそこまでゼウスは突き詰めたんだから、アポロンはショタコンキャラなんだろうなぁ、と重い期待を胸に秘めている私だった。
神話という厨二心をくすぐる要素と在りし日の少年心を打つ命のぶつかり合い。
何か機会があれば、読んでみてほしい。そういえる作品となっていた。




