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速度を落として執事を狙え!(7話)

「貴様らかぁ!?お嬢様に群がるハイエナどもは!!一人残らず叩き伏せてくれるわ!!!」(?)


「何だこの爺さんは!?ここはとりあえず…この和真を好きにしてください!!」(栄牙)


「ちょっと待てい!?何故俺が!?」(和真)


「そうよ!この和真ならいくらでもやっちゃっていいわよ!!」(那々)


「おい!押すな!?」(和真)


「うんうん、和真君ならどんな攻撃でも耐えられるよね!いつも那々ちゃんの攻撃をしんでも可笑しくないくらい貰って平然としてるんだから♪」(華)


「満場一致だと…!?」(和真)


「と言うわけで、俺たちのために犠牲になってくれ」(栄牙)


「ふざけんな!?」(和真)


「最初は貴様からかぁ!?」(?)


「あんたもこいつらの意見を聞き入れてるんじゃねぇよ!?」(和真)


「余りの事態に呆然としてしまいました!?重蔵さん!その人たちは友達です!危害を加えようとしないで下さい!!」(澪音)


「お言葉ですがお嬢様、こやつらから良からぬ情念を感じます。ここはこの重蔵にお任せ下さい!!」(重蔵)


「任せられません!!それに、何度も言ってますけど私はお嬢様じゃないのですよ?」(澪音)


「澪音お嬢様以上のお嬢様はこの世にはおりません!!」(重蔵)


「ですから、そもそも私はお嬢様じゃ…」(澪音)


「「その通り!澪音以上のお嬢様なんてこの世には存在するはずがない!!」」(和真&那々)


「珍しく意見があったな?」(和真)


「何か最低な気分になったわ…」(那々)


「そこまで!?」(和真)


「最近ますます私が男だと言う事実が否定されてしまうのですが…」(澪音)


「よしよし、私は澪音ちゃんが男の子だって分かってるからね?」(華)


「華さん…」(澪音)


「お嬢様危ない!?」(重蔵)


「わっ!?な、何事ですか!?」(澪音)


「危ない所でしたな、お嬢様」(重蔵)


「もう、お嬢様を否定するのは諦めますが…何が危なかったのですか?」(澪音)


「それはもちろん、この華とか言う娘がお嬢様が気落ちしているのを狙って励まし、自分のものにしようと企んでいた事ですぞ!!」(重蔵)


「その気落ちする原因の一端は重蔵さんにもあると言う事は置いておき、華さんはそんな打算的な事何てしませんよ?」(澪音)


「そうだよ!そんな知恵が回るくらいならテストの時に澪音ちゃんに泣き付いたりしないよ!!」(華)


「華さん…勉強は日頃の積み重ねですからね?」(澪音)


「はーい!次もよろしくお願いします、澪音先生♪」(華)


「これは分かっていないのでしょうね…」(澪音)


「とにかく、こんなお嬢様の貞操を狙う不貞の輩どもになど近付いてはなりませんぞ!!」(重蔵)


「重蔵さん、心外だよ!私は、そっちの4人と違ってそんな事狙ってないもん!ただ単に、澪音ちゃんとはお友達な関係だもん!!」(華)


「そんな嘘を…何?4人…?」(重蔵)


「はぅ!?見つかっちゃった!?折角気配を消して成り行きを見守っていたのに!華のばかぁ!!」(八重那)


「私としたことが、一人見落としていたとは!?」(重蔵)


「ずるいよ、八重那!自分だけ隠れてやり過ごそう何て!?」(那々)


「そう言う那々だって、和真を盾にしてやり過ごそうとしたじゃない!」(八重那)


「これは良いのよ、これは」(那々)


「良くねえからな!?」(和真)


「お嬢様に群がるムシどもが5人…全員叩きのめして二度とお嬢様に近づかないようにしてくれる!!」(重蔵)


「何度言えば分かるんですか!彼らは私の友人です!正式に我が家にご招待しようと呼んだんですよ!私の言う事が信じられないんですか!!」(澪音)


「も、申し訳ございません、お嬢様。少々、お嬢様を大切に思う余り暴走してしまったようで…」(重蔵)


「重蔵さんが私を大事に思ってくれていることは分かっているつもりです。ですが、何事にも限度と言うものがあります」(澪音)


「その通りでございます、お嬢様。・・・命拾いしたな?小僧ども…」(重蔵)


「ころす気だったんじゃないだろうな…」(栄牙)


「仕方ありません、お嬢様がそこまで言うのなら東城家へ5人ともお連れしましょう」(重蔵)


「最初からそうしてください。大体、電車で行こうと思っていたのを、重蔵さんがどうしても送迎させてくれと頼まれるので仕方なくお願いしたのに…」(澪音)


「そんな事もありましたな…では、東条家に戻りましょうお嬢様。貴様らは走って付いて来るが良い」(重蔵)


「「「「「無理です!!」」」」」(栄牙&和真&八重那&那々&華)


「重蔵さん!!」(澪音)


「仕方ありませんな…。乗るが良い、本当に特別なのだぞ?お嬢様に一生感謝するのを忘れないように」(重蔵)


「うおっ!?黒くて長い車!?これってまさか…!?」(和真)


「リムジンだろうな…」(栄牙)


「さすがの私も少し緊張するわね…って、華!?すでに乗ってる!?」(那々)


「みんなすごいよ!車とは思えないほど座り心地良いよ♪」(華)


「…こういう時は、華の性格が羨ましく思えるよね」(八重那)


「「「同意」」」(栄牙&和真&那々)


「すみまさん、皆さん。重蔵さんは、私の事を本当に大切に思って頂けているようで…悪気があるわけではなんですよ」(澪音)


「まあ、どう見ても行き過ぎだけど…澪音の可愛さを知ってるから納得も出来ちゃうんだよね」(八重那)


「そうよね!澪音の可愛さならこれだけ愛されていても当然よね♪」(那々)


「そうだな!この世に現存するただ一人の天使だからな♪」(和真)


「まあ、実害はなかったようなものだからな」(栄牙)


「みんな気にしていないって~♪」(華)


「皆さんが人格者で良かったです♪」(澪音)


「「「「「それほどでも♪」」」」」(栄牙&和真&八重那&那々&華)


「・・・お嬢様、出発致します」(重蔵)


「はい、お願いしますね」(澪音)


「何か澪音の家に着く前に疲れてしまったんだけども…」(和真)


「言うな、こんな車で迎えに来たんだぞ?ここからが本番だろ?」(栄牙)


「確かにそうね。でも、澪音を愛していれば乗り越えられるはずよ!!」(那々)


「う、うん!頑張ろうね!!」(八重那)


「みんな…重蔵さんがすっごい顔で睨んでるよ?」(華)


「澪音の家に着くまで大人しくしてようぜ…」(栄牙)


「「「そうだね…」」」(和真&八重那&那々)


 その後は、澪音の家に着くまで大人しくしている5人だったそうな。



「迷惑な奴らだよね、本当に」(那々)


「「お前が言うなよ!?」」(栄牙&和真)

「最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございます♪」(澪音)


「しかし、待たせた上に酷い内容だな」(栄牙)


「ああ、爺さんが一人ではしゃいでいただけだろ?」(和真)


「重蔵さんは、東城家に若い頃から仕えて下さってるとても優秀な方なのですが…」(澪音)


「澪音を実の娘のように大事にするあまりに可笑しくなってしまったと?」(栄牙)


「ええ、きっと東城家を大事に思う余りに少しこじらせてしまったのではないかと…」(澪音)


「「あれで少し…?」」(栄牙&和真)


「・・・次話もよろしくお願い致します♪」(澪音)


「澪音が逃げた!?」(和真)


「予定なツッコミは要らんからな?」(栄牙)


「すまん、澪音…」(和真)


「いえ…」(澪音)

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