NO.2
エリシアさんに案内され広場に向かうと学校のグラウンドサイズの広場があった
この大きさならば問題ないと思う
「ユウト様、私はここに待機しておきます、帰るときはお申し付けください」
「分かりました、じゃあ行ってきます」
広場の真ん中に立って頭の中で使いたい兵器を想像した、目の前が光ったと思ったら
自分の手に銃が握られていた
その銃が今、自分が想像したⅯ4カービンライフルだった
本物か確かめるためにマガジンを抜くと5.56m弾が朝日に照らされて
光っていた、マガジンをM4に戻し、弾薬を弾倉に送り込む
サイトで狙いをつけトリガーを押す
乾いた破裂音が周囲に響き屋敷にいた人達を起こしてしまったようだ
エリシアさんはびっくりして、腰が抜けてしまったようだ
M4を背中に担ぎエリシアさんの所へ走っていった
「すいません、エリシアさん驚かしてしまって」
「いえ、それより何ですか今の音は?」
「これは俺がいた世界の武器で、銃といいます」
「ユウト様の世界にはすごい武器があるんですね」
エリシアさんを起こすと、横に並んで屋敷に戻った
屋敷の中では、ライカさんが帰ってきた俺を見つけ心配そうな目を向けてきた
おそらくさっきの音のせいだろうと思うと、申し訳ない気持ちになってきた
「ユウト様、どこに行かれていたのですか、心配しました」
「裏の広場に行ってました、さっきの音は俺が出しました
ごめんなさい」
「…あんな音どうやって出したんですか?」
「ステータスに書いてあった兵器召喚を使って俺の国の兵器を召喚して
みたんです、試しに撃ってみたらおもった以上に音が響いてしまったんです」
「そうゆう事だったんですか、とりあえずけがが無くてよかったです」
背中に担いでいたM4を手に持って説明した
信じてくれるとは思っていなかったが意外と信じてくれた
いったん部屋に戻りM4を眺めていた
初めて銃を撃ったが意外と反動が少ないと思った
それから部屋の中で迷彩服3型を出しベレッタM92もついでに出しておいた
それから次に撃つときは町から離れたところで撃とうと思う
「ユウト様、朝食の準備が出来ました、食堂まで案内させていただきます」
「ありがとう、エリシアさんじゃあよろしくね」
俺はエリシアさんに付いていった
食堂には俺のほかにライカさんの他に女性が一人座っていた
「ユウト様、紹介します妹のキリカ=ライカです」
「キリカだよ、よろしくねお兄ちゃん」
「僕は阿良々木 勇人
よろしくねキリカちゃん」
返事をするとキリカちゃんは笑顔で頷いた
「自己紹介を終えたようなので食べましょうか
ユウト様のお口に合えばよろしいのですが」
「異世界で初めての料理楽しみです」
こちらに飛ばされてから初めての食事なので、楽しみだ
待っている間にライカさん達との会話を楽しんでいる
「おねえちゃん、朝の音は何だったの?」
「朝の音は、ユウト様に聞いたらわかるわよ」
「何か知ってるのお兄ちゃん?」
「あの音は俺が出しちゃって、それで起こしたのならごめん」
楽し気に喋っていると米と魚が運ばれてきた
日本人の俺は米が食べられることに感動した
だが味噌汁がないのか気になるので聞いてみた
「ライカさん味噌はないんですか?」
「ミソですか?
私は聞いたことないですね」
どうやら味噌はあるとしてもそんなに出回っていないらしい
もったいないなと思いながら米を食べる
魚の味は、とてもおいしかった
朝食を食べ終わると、今後の予定が告げられた
「朝は自由にしてくれてよろしいのですが、昼から戦闘訓練を受けてもらいます」
「戦闘訓練はどんな事をするんですか?」
「それは、教官に聞いてください」
「わかりました、朝は町の外から出ても大丈夫ですか?」
「お昼に帰ってきてくれるのならば、大丈夫です」
そうして朝食は終了した
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