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花束  作者: TUKA
3/7

勿忘草

よろしくお願いします。

あの日、伝えられない想いを飲み込んだ日、あなたは私に花束を渡した。

それは小さな可愛らしい花が咲いていた。


花なんて好きでも嫌いでもない。つまり、貰っても嬉しくないと言っていた私にわざわざあなたは渡した。


花には一つ一つに意味があるのだという。でも、花に興味の無い私には何の花かすら分からなかった。わざわざ渡された花束の意味すら汲み取れなかった。その意味が分かったのは随分、日が経ったあとだった。


ただ私らしくもなく、泣きながら花束を抱えて帰るしかできなかったあの日。

ねぇ、あなたはどんな顔でこれを渡したのかな?

涙で歪んだ視界では何も見えてなかった。

ねぇ、あなたはどんな想いでこれを育てていたのかな?

知らされた事実が悲しすぎて何も見たくなかった。

ねぇ、あなたはこれに想いを託したのよね?

気付くのに遅過ぎてもう確認することができない。


真実の愛、私を忘れないで、と語る花束。

勿忘草。

ありがとうございました。

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