第一話 一人の少年のプロローグ
駄作ですが暖かい目で読んでください。orz
地獄の門番、閻魔大王がいないと信じている人間がいる。しかしそれは嘘だ。閻魔大王は実在する。それは閻魔勝、別名地獄の大王。
第一話 一人の少年のプロローグ
鹿屋勝は平井学園に通う普通の少年だ。しかし彼には裏の顔がある。それは彼が地獄の門番、閻魔大王だからだ。何故彼が閻魔になったのか。それは未だに誰もわからない。いや、分かっていないのだ。
◆
「やめてっ!!」
俺は叫んだ。いつも上級生から絡まれることはないのに今日は違った。
「おい、金出せよ。俺ら小銭無くてさ、3万ぐらいほしいんだけと」
上級生は威張って俺に言った。ここは東京都葛飾区(住所上ではそうなっている。本来の位置はわからない)のどこかの空間にこの学園は位置している。ここでは能力の持ち主が沢山集まっている。その学園のCブロックの校舎裏に俺はいる。
「嫌だ…」
「ああ?てめぇ、殺されてえのか?」
やはりそう来たか、俺にはテレポートの能力を持っているが、目の前の上級生は無効化の能力を持っている。だからテレポートは使えない。
「やっちまえ!!」
上級生のリーダー的の奴が後ろにいた下っ端の奴が俺に殴りかかった。
「俺に逆らうとこうなるんだよ!!止めてほしかったらとっとと3万出せ!!」
俺はその時には上級生の話がまともに聞けなくなっていた。すると視界が歪み、世界は紅い色に染まった。
「いてて…、あれ…さっきまで学園にいたよな…」
俺は記憶を整理する。先程まで学園にいて、上級生に殴られていたのだが倒れた途端にこの世界に来たのだ。そして平井学園で来ていたブレザーではなく、重い服になっていた。よくテレビとかで見る閻魔大王の服と似ていた。
「何この格好…?」
「気づいたか…」
俺はその声を聞いて、いつのまにか目の前にいたフードの男を見る。
「お前は…」
「私は『通達者』だ。何者でもない。これを持って、閻魔に会いに行け。お前は死んだのだ」
フードの男は懐から一枚の紙を取り出した。そこには『閻魔大王合格証明書』と書かれていた。
「これは…?」
俺はそれを聞こうとしたが、『通達者』は消えていた。
「なんだってんだ…この世界は…」
俺は『通達者』の言葉通りに辿ると、大きな広間に出た。目の前には大男が椅子に座って事務作業をしていた。
「あの…」
俺はその大男に声をかけると、大男は目を俺に向けてきた。
「鹿屋勝…そなたはたった今から閻魔勝だ」
「はあ!?」
(何を言い出すかと思ったら閻魔勝だあ!?というか何で俺の名前知ってんの!?)
俺はそのことに呆然とその場に立っていた。
「そなたは、これより人間の怨みを晴らす地獄流しをしてもらう。さすればそなたに転生の機会を設けてやらんでもない…」
「じゃあ…地獄流しというのは具体的にどうすれば…」
閻魔は俺に向かって何かを投げた。俺はそれを華麗にキャッチする。掴んだのは藁人形だった。
「それは藁人形じゃ…。頭にある紅い紐を引けば、そなたと依頼者との契約は成立じゃ、ただし相手を地獄に落とすかわりに依頼者の魂も死後地獄をさ迷うことになる…この忠告を飲んで紐を引いた場合、胸に契約の証が現れる、後はそなたが好きにするがいい」
「と言われましても…」
すると閻魔はため息をついた。
「仕方がない奴じゃのう…。ならば鷲が助けてやろう」
閻魔は俺に指を指して何かを描いた。
「うっ…!?くっ…」
俺は首の後ろに痛みを感じた。首の後ろからじゅうじゅうと何かの焦げる音がした。
数時間の痛みに悶絶した。俺は首の後ろに触れてみると、やはり何か刻まれていた。それも何かの魔方陣のような感じだ。
「いったい何を…?」
「鷲がそなたに力を与えたのじゃ。それはその証じゃ。じゃから能力は使えるじゃろう」
「分かりました…」
閻魔は今まで顔に変化がなかったが、微笑した感じがあった。
「そしたらそなたが呼ばれるのは閻魔神社の地獄絵馬と呼ばれる絵馬に落としたい人間の名前を書けばそなたの首につけた証が痛みと名前が出てくるので、紐が引かれたらそなたは地獄流しに行くのじゃ。ではさらばじゃ!!」
閻魔は炎に包まれた。俺は目をふさいだ。もう一度目を開くと、閻魔はいなかった。
「どうしろってんだ…というかハイテクすぎるだろ…」
これが俺の最初の職だった。
これは僕が東方黒霊夢の次に執筆した小説です。これからデュアルワークになると思うので、よろしくお願いします。何かご意見ご感想があれば、コメント欄からお願いします。