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人の気持ち

「お姉ちゃん、今日は休みなね」


昨日、あんりがあんなことするから、風邪がうつった。


はぁ、一人で家にいなきゃいけないんだ。


やだな。


「じゃあ、私学校行ってくるね」


そう言って、私から離れようとする。


繋いでた手を私が名残惜しく離すと、暖かかった手が冷たくなった。


行かないでなんて言えなくて、ずっとあんりを見つめてた。


あんりが家を出たあと、私は天井を向いて寝転がっていた。


「いつから、あんりがいないとダメになっちゃったんだろう」


そっとつぶやく。


目を開けていたらあんりの事を思い出してしまうので、目を閉じて寝る事にした。


ピンポーン


何回目のインターホンなのだろうか。


ただ、あんりでない事は分かっていた。


今日は、大切な会議があり、遅くまで帰ってこれない。


私は、怠い体を起こし、玄関へ向った。


ドアを開けると、意外な人がいた。


「杉達さん」


私がそう言うと、にっこり笑った。


「よかった、合ってた」


そう言って、鼻を赤くさせた。


「寒くなかった?」


私がそう聞くと、手で鼻と口を隠した。


「全然寒くない」


強がって杉達さんは言った。


あれ?こんなキャラだっけ?


まぁ、いいや。


「入る?家」


「うん」


特に何の疑いもなく、杉達さんを家に入れた。


一人はさみしかったし。


「どうしたの?今日」


部屋に入ってちょっとしてから、私が口を開いた。


「あ、プリント届けに来たのと、お見舞いかな?」


杉達さんは恥ずかしそうに笑った。

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