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Dragon Sword Saga2『旅の仲間(後編)』  作者: かがみ透
第 Ⅱ 話 ヒーローと王女
5/19

王女と白い騎士

改行、表現その他、読みやすく直しました。(2016.5.18)

「なんて素晴らしい詩なのかしら! ねえ、ケイン様もお読みになって!」


 翌日、ケインは、寝不足の目を一生懸命開き、王女の護衛に励むつもりではいたが、近頃は、何事もなく、平和そのもので、ほとんど王女の話し相手となっていた。


 パルストゥール神殿は、修理中であり、王女の巫女の洗礼は引き延ばされていた。

 洗礼を受けた後は、また祝賀会が催される。


(貴族って、お祭りごとが好きだよなー)


 ケインは欠伸あくびを噛み殺し、王女から、分厚い詩集を受け取り、勧められるままに目を通してみるが、寝不足のせいもあれば、そのような恋歌には、始めから何の興味も持っていなかったので、余計に頭に入らなかった。


 ただ、『愛』だの『◯◯の花のよう』だの『美しい』……といった文字が、やたら目につくなー、と思っただけだった。


 それにしても、貴族のお姫様方には、こういうものがウケるのかと、またしてもカルチャーショックである。

 平民の間で流行っていたのは、吟遊詩人の唄う、ある英雄の勇ましい武勇伝などであって、恋歌にしても、そのような表現はあまりお目にかからなかった。


「いかがでした?」


 アイリスが、期待を込めた目で見上げると、彼は、適当な言葉で逃げた。


 ケインは、つくづく感じていた。

 王女は自分のことを『気のいいお兄さん』としか思っていないらしい、と。

 それが、当初からそうだったのか、白い騎士の登場によってなのかは、わからなかったが。


 少なくとも、彼は、自分はヒーローに位置していた、と思っていたのが、その座を、すっかり白い騎士に奪われているような気がしていたのだった。


(それって、男の俺よりも、女のマリスの方が『強くてカッコよかった』ってことだろ?)


 それは、いくらなんでも惨めだった。

 しかも、アイリスは、無邪気に「あのお方のお住まいは見付かりまして?」などと、毎日聞く始末だ。


「こちらに登場する『美少年の剣士』って、あの方に似ていると思いません?」


 またもや、白い騎士『マリユス』の話だった。

 王女は、うっとりとした表情で、ケインの返事も待たずに続ける。


「この詩のように、あの方も、実はどこかの王子様で、お城をこっそり抜け出して、庶民のために戦っていて、そうしているうちに、すべての人を守るための旅に出てしまったのではないかしら? 


 あのお方には、何か高貴な感じが致しましたもの。きっと、そうに違いありませんわ! ねっ、ねっ、ケイン様もそうお思いになるでしょう?」


「は、はあ、……そうですね……」


 幾分引きつった笑顔で、ケインは答えた。

 そこへ、クレアが、装飾品のついたケースを持ってやってきた。


「アイリス様、マリー・カルザス様から、髪飾りが届きました」

「まあ! さっそく着けてみたいわ!」


 豪華なドレッサーの前に王女が座り、クレアが、王女の髪を梳かし始める。


「……素敵……!」

「とてもよくお似合いですよ」


 鏡の中を、二人の少女は覗き込む。

 王女の髪には、小さな丸い宝石がいくつもついたレースのリボンが編み込まれていた。


「クレアも着けてみて」

「ええっ? そのようなことは、わたくしにはもったいないですわ!」

「あなたが着けているのを、見てみたいのよ」

「まあ……!」


 今度は、クレアが椅子に座り、アイリスがクレアの髪を梳かす。


 二人は、仲が良かった。

 アイリスは、クレアを侍女代行というより、友人のように接し、クレアの方も、侍女と白魔法教師としてだけでなく、時には姉のように、アイリスをやさしく見守っているように、ケインには映っていた。


 さすがに野郎二人とは違うなと、自分とカイルのやり取りとを比べて、心の中で苦笑していた。


 そのような、美しい光景を眺めていると、誰もがあたたかい気持ちになっていたことだろう。


 コツン


 窓に、固いものが当たった音に気付き、ケインが窓際へ歩いていく。


(どうせ、またカイルのヤツだろう)


 だが、彼が勤務を交替するには、まだ早い時間だ。


(さては、あいつ、サボったな?)


 そう思いながら、窓の下を覗いてみると――


「やっほー、ケイン。お勤め、ご苦労様!」

「……!」


 そこには、白い甲冑を着たマリスが、ミュミュを肩に止まらせて、微笑んでいた。

 例によって、ミュミュが運んだとわかる。


「ケイン様? どうかなさって?」アイリスが、窓を見ている。


「い、いいえ。ちょっと、庭にネズミがいたものですから、今、追っ払ってきます」


「ええっ!? ネズミですって!? ……あの、早く追い払ってきて下さいね」


 アイリスが怯えた目を彼に向けた。


 ケインは、窓から地面に降り立った。


「ネズミとは、随分な言い草じゃないの」


 壁に寄りかかっていたマリスは、苦笑いをしている。


「どうしたんだよ、マリス」


「あら、ケインの言う通り、お姫様に会いに来たんじゃないの」


「気が進まなかったんじゃないのか?」


「昨日はね。でも、気が変わったわ。会ってあげてもいいかな~って。ケインこそ、何を警戒してるのよ? あ、そっか、あたしが『愛技』で、王女をメロメロにしちゃうんじゃないかって、心配してるのね? 大丈夫よ、そんなことしないから安心してよ。あははははは」


「誰が、そんな異常な心配するか!」


 ミュミュが面白がって、彼の頭に乗っかった。


 またマリスにからかわれたと思った彼は、すぐに平常を取り戻すと、彼女に、にやっと笑ってみせた。マリスが、怪訝そうな顔になる。


「セルフィスって誰だ?」


 マリスの顔色が変わった。


「なっ! なんで、ケインがそんなこと……!?」


 途端に、彼女はうろたえ出した。

 思ったよりも効果があったことで、ケインは、ちょっとからかってやろうと思った。


「昨日、お前、『セルフィス、ごめんなさい』って、何度も言って泣いてたぞ」


 マリスは、キッと彼を見据えると、手をわなわなと震わせ、拳を固く握った。


「な、なんだよ、そんなに怒んなくても……!」


 とっさに、受け身の態勢を取るケインの頭から、ミュミュが飛び上がり、空間に逃げ込んだ。


 マリスは、そのまま動かなかった。

 ただ、彼をにらんでいる瞳は、今にも泣き出しそうなくらい潤んでいた。


(もしかして、当たりだったのか!?)


 しばらくすると、マリスは、ケインから視線を反らし、諦めたように笑った。


「そう、あたしが、そんなことを……。何で、今さら……。昨日、昔のことを思い出して、ちょっと懐かしくなっちゃったからかしらね。でも、あたしったら、ケインに、そんなことまで……」


 適当に言ってみただけだとは、言い出し辛くなったケインは、どうしていいかわからず、頬を指でかいた。


 マリスは珍しく感情をさらけ出してしまったのを、急に後悔したのか、慌てて何でもないような顔を作った。


「マリス?」


 話しかけられるのを避けるように、彼女がにっこりと笑顔を作ったと同時に、


「ケイン様、ネズミはもう……?」


 アイリスとクレアが、窓の下を覗きに来たのだった。


「……白い騎士……!?」


 アイリスは、その場で硬直していた。


 クレアが、驚いて口を開きかけた。「……マリーー!」

「マリユスです。ご機嫌麗しゅう、アイリス王女殿下」


 クレアの声を打ち消して、マリスが一瞬にして、青年騎士を装う。


「ま、まあ! わたくしをご存知で……?」


「もちろんです。こちらのケインから聞き、殿下にお会いするためにやって参りましたが、正式な訪問は手間がかかりますし、おそらく、私のような流れ者の騎士では、取り次いでいただけないでしょうから、こっそり参ってしまいました。大変ご無礼なことは百も承知で申し上げますが、このまま、お部屋に上がってもよろしいでしょうか?」


「は、はい……! ど、どうぞ!」


 『彼』は、窓枠に手をかけ、ひらりと室内に入った。

 身のこなし方も、王女に向かってする微笑も、美しいことを充分に踏まえているものだった。


 アイリスは、ポーッと、『マリユス』に見とれていた。


 甲冑を着たマリスは、ケインよりも小柄ではあったが、もともと小柄なアイリスからすれば、充分男の背丈ほどはあり、頼もしく感じられたに違いない。


「そ、そうだわ! クレア、お茶を」

「は、はい。ただ今」


 クレアが引っ込むと、アイリスは、ケインに、にこにこ微笑む。


「やっぱり、ケイン様は、探して下さっていたのね! マリユス様、ケイン様は、常にわたくしに忠実で、わたくしのお願いを、何でも叶えて下さるの!」


 アイリスは、はしゃいで、そう言った。


「ふ~ん、あなた、このお姫様に、随分とナメられたものねぇ」

「お前に言われたくないけど?」


 マリユスとケインは、アイリスに聞こえないように、こっそり話した。


 その後、ケインは、部屋の隅に立ち、アイリスとマリユスがソファに腰掛けたところで、クレアが紅茶を運ぶ。


「あの、……わたくしに、ご用というのは……?」


 緊張と嬉しさの入り混じる表情で、紅茶を一口含んでから、アイリスが小さな声で尋ねた。


「実は、姫様にお願いがあって、参りました」

「ま、まあ、わたくしに……?」


 マリユスは、キリッとした目で、アイリスを見つめる。

 アイリスは、ポッと頬を赤らめ、慌てて目を反らした。


「先日のパルストゥール神殿の件もそうですが、最近アトレ・シティーでは盗賊どもが増えてまいりました。町民によりますと、以前はそうでもなく、ごく最近のことだと言われます。それについて、私が思うには、おそらく、北の山に巣くっていた山賊どもが、なだれこんで来ているのではないかと」


「なんだって!?」


 思わずケインが叫んだので、アイリスもマリユス、クレアも、彼を見た。

 マリユスは続けた。


「私も調べてみましたが、あの山の向こうの街道の、その向こうにも山がいくつかあり、お隣のガストー公国の国境までは、あまり大きな町は存在しておりませんでした。


 その街道で、旅人を襲っていた盗賊団や、他の山を陣取っていたならず者どもが、物資も豊かで栄えているこちらの城下町に目を付け、まだ国境警備隊の準備もままならない北の山からの侵入を試みたものと思われます。あの山も、大分、見通しがよくなりましたからね」


 それには、自分も関係していたにもかかわらず、悠長な仕草で、マリユスはお茶を啜った。


 ヤミ魔道士グスタフを一撃で倒し、その時、山の頂上に生えていたものを一気に削り取ったのは、他ならぬ、彼女とヴァルドリューズの操る召喚魔法による『獣神サンダガー』の仕業であったのだ。


 ケインは、ふと思い付いた。マリスが白い騎士を名乗って盗賊団を倒して回っているのは、自分のしたことの後始末なのかも知れない、と。


 話を聞いていた王女は、おろおろして両手を揉み出した。


「そ、そんな……! では、今、町の人たちは……」


「今のところは、私が民たちをお守りしていますから、大事には至っておりませんが、早く手を打たれた方がよろしいでしょうね」


 マリユスは、平然と紅茶を啜る。


「あ、あの、……どうすれば……?」


 王女が両手を組み合わせ、おそるおそるマリユスを見上げている。

 それには、眉をひそめてから、『彼』は切り出した。


「出来るだけ早く、北の山に国境警備隊を設置なされた方がよろしいのではないでしょうか? 町の警備隊も、今までより人員を増やし、ここで奴等を撃退しておかねば、いずれ、もっと被害が出ることになりますよ。アストーレの貴族たちは、ご自分たちが平和だと、平民のことになど気が回らなくなってしまうのですか?」


 マリユスは、にこりともせずに、冷たく言い放っていた。

 王女が、ビクッと怯えたように、白い騎士を見ている。


「少し言葉が過ぎるぞ」

「それは、失礼致しました」


 マリユスは、ケインを見ると、何の感情もこもっていない声で返す。


「知らなかったとはいえ、そこまで町の人が迷惑していたなんて……。すぐに、父王に知らせます。あの、父王にも、今のお話をして下さいませんか?」


 王女は、クレアを連れて、急いで部屋を出て行った。


「なんなの!? あれでも、未来の国王妃なの? あれくらいの対策、自分で思い付いて欲しいわね。情けない!」


 マリスが、いつもの彼女の口調に戻り、イライラしていた。

 その時、ケインは、自分が王女に抱いていた、今一歩踏み切れないでいる原因が、わかった気がした。


(そうだったんだ。マリスの言う通りだ。アイリス王女のことは、かわいいとは思っていたけど、庶民のことを考えているかとか、未来のアストーレを背負う王妃となる人材であるのに、その自覚が見えないというか……、俺は、そういうことが引っかかっていたんだ……!)


 平民の生まれで傭兵の彼は、諸国を渡り歩いていた。

 貧富の差の激しい国もあった。

 よろず屋として庶民と触れているうちに、彼らが国に不満を持っている場面や、暮らしに満足していない場面を、見ることもあった。


 なのに、王女がかわいいままであることが、彼には現実離れ、浮世離れして思え、どこかで、そういうものではないはずだと、思っていたのが、マリスの言葉で、はっきりと形になったのだった。


 ケインは、感心するように、マリスに近付いて言った。


「マリスの言うことは、最もだよ。王族や貴族が町の人の声に鈍感だと、庶民の暮らしは、ちっともよくならない。俺も、そう思う。


 アストーレは、俺が今まで見て来た国の中でも、治安もいいし、庶民もそれほど貧乏してないから良い方だとは思うけど、王様が、王女が政治と関わらないようにしてるのか、彼女は、民のことをあんまり知らないみたいなんだ。


 そういう問題は、アイリス王女のところに直接来るもんじゃないみたいだし、ましてや、憧れてたお前に、いきなりそんな話をされて、驚いたんだろう」


「あたしのいたベアトリクスは、あんなんじゃ務まらないわ。王女だからって、王に政治の話を任せっぱなしなんてことはなかったわ。男でも女でも、上に立つものは、常に『やり手』だったもの」


「今は、女王が治めてるんだっけ? 過去にも何度か、女王が政権を執っていたりしてたよな。ベアトリクスがすごい国なのは、俺でさえ知ってるけど、ここは、アストーレだろ?


 王様も穏やかでいい人だし、政治的なことだって、優秀な参謀が付いてるから安心だし、ちょっとくらいおっとりしているようでも、それは、その国それぞれの持ち味だって、俺は思うんだ」


 やんわり言う彼を、マリスは、少し見直したように見つめた。


「……ケインて、思ったよりも大人なのね」


 彼の方が年上にもかかわらず、彼女は、そう(のたま)った。


「そうよね、国は、それぞれよね。ベアトリクスが住みやすかったかっていうと、そうでもなかったから、あたしは逃げてきたんだものね……。ああ、あんな国に未練なんかなかったんだけどなー」


 マリスは、勝手にポットから紅茶を注ぎ足した。


「マリス、昨日言ってた友達のダンてヤツは、どうしたんだ? 置いてきちゃったのか? なんで一緒に来なかった?」


 ケインは、マリスのソファに手をかけて、尋ねた。


「彼が、あたしを置いてったのよ」


 少し、沈んだ声だった。


「どうして? ああ、話したくなかったら、いいんだけど」


 マリスは紅茶の入っていた器をテーブルに置いてから、言葉を慎重に選ぶように、ゆっくり答えた。


「運命を受け入れられなくて……かしらね……」


 ケインは、黙って、その様子を見つめた。


「その時のあたしには、あんまりわからなかったけど、やっぱり、彼の存在は大きかったのかもって、後になってだんだんわかってきたの。だから、あたしは、あなたを雇ったのかも知れないわね。少なくとも、契約しているうちは、あたしと一緒に戦ってくれるでしょう?」


「それは、当然だけど……」


 自分が雇われたのは、剣の腕さえあれば、誰でも良かったのだとばかり思っていたケインには、意外であった。


「ずっと旅してると、なんか人恋しくなっちゃう、っていうのかな。ほら、ヴァルのヤツは、いっつも冷静で、ヒト離れしてるじゃない? あいつ、からかっても、ちっともノッてこないんだもん。もう、一年以上あいつと旅してるけど、ずーっとあんな感じよ。頼りにはなるヤツだけど、なんか、淋しかったような……。


 カイルに出会って、ケインとクレアが加わって、ダンと一緒に暴れてた、あの士官学校時代がまた甦ってきたみたいだったわ。やっぱり仲間っていいな、って思って」


「その仲間と、ほとんど一緒にいないじゃないか。俺はまた、マリスって単独行動が好きなのかと思ってたよ。ヴァルなら、そんなお前を放っておけるから、お前たちは旅を続けられているんだって。


 あれ? だけど、あいつって、なんとかっていう魔道士の命令で、お前を守るよう言われてるんだろ? その割には、全然一緒にいないよな。今だって、ダミアスさんと外国なんか行っちゃってるし。いいのか? 職務怠慢で、あのカシスルビーの魔道士に怒られないのか?」


 マリスが、くすくす笑った。


「放っておいても大丈夫って判断してるのよ。今のところは、まだ、ね……」


「マリス、お前、何に狙われてるんだ? どうして?」


 心配そうなケインの瞳から、目を反らしてから、マリスは、ふっと笑った。


「いろいろとね。『サンダガー』を守護神に持つものの運命(さだめ)……って、ヤツかしらね」


 ケインの頭の中では、『運命なんか、この手で変えてみせる!』と、湖で、そう言った彼女の言葉が、思い起こされていた。


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