ベランダカレンダー
ベランダにカレンダーを放置して雨の日を待つ。
あのカレンダーにはあと一年お世話になるはずだったが、別にいい。
今は未来を溶かしたくて仕方がない。
一週間経ってもなかなか雨が降らない。
ここのところ毎日天気予報を確認してるのに、雨マークが一向に見当たらない。
月ごとの降水量を調べてみた。
気象庁がまとめた三十年にもわたる降水量の平均値を見てみると、この県の一月と二月の降水量は他の月よりも少ないらしい。
三月になると一気に多くなって、九月がピークで、十一月になるとガクンと少なくなる。
三月になればあのカレンダーは溶けきるだろうか。
六月になれば梅雨が来るからそのとき溶けきるだろうか。
いや、九月まで溶けずに残ってる可能性だってあるかもしれない。
今から一年経っても溶けきってなかったら笑うしかない。
いつ溶けてしまうか、正確な日付を予想してみたい。
とりあえず、新しいカレンダーを買ってこよう。