表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフターカタストロフ -リメイク版-  作者: 優
第一章 天魔境戦争 -前編-
6/17

3 2/2

 あの日の情景へ、再びハデルは意識を沈めた。

 花畑の中心で、幼い彼女は父親のために花で輪っかを作っている。

 その光景を片隅で見つめながら、ハデルは無意識に頬が緩んでいった。完成した花冠を父親の頭へ、お礼にと優しく頭を撫でられる姿には思わず羨望の眼差しすら浮かべてしまう。

 物思いに耽りながらも朧げだが、確実に記憶が蘇っている手応えをハデルは感じていた。


 あと少し、あと少しで何かが……。


 より深みへ、ハデルが足を踏み入れたときだった。

 彼女の意識に、真っ赤などす黒い記憶が流れ込んできた。目が覚めるほど美しかった色彩は、やがてセピア色から混濁して、目を背けたくなるような禍々しいものへと差し替えられる。

 それは、彼女にとって信じ難い、思い出したくもない記憶の一ページ。

 父親が処刑される、最期の瞬間である。

 日差しの眩しさは夜の闇に支配され、足元の草花は硬い無機質な石畳の地面へと。

 その現状にハデルは戸惑いながらも、一度は見失った過去の自分を見つけるのだった。

 そこには一緒に居たはずの父親の姿はなく、一人佇む少女の姿だけがあった。


 ふとしたときに思い出してしまう。その光景を今でも、鮮明に覚えている……。


 気付けばハデルの意識は幼き自身の目を通して、当時の出来事を再体験させた。

 接近を禁ずるように張られた柵。その奥に聳え立つ漆黒の城のようなシルエット。

 やがてハデルの背後には、多様な姿の同族達が現れていた。少女を始め、魔族達が見つめる先は柵と城の間。

 彼等の視線が集う先は一つ。松明の光に照らされた処刑台の上、跪くハデルの父親の姿であった。

 ある者はこの現状を訴え、ある者は罵声を浴びせ、またある者は悲しみに涙を流している。様々な感情がそこには蠢いていた。

 松明の光が世界を赤く染め、魔族達は何かに炊きつけられたように耳障りな言葉を繰り返す。

 その中で少女だけが、再び最愛の父との再会を信じてやまないでいた。

 そして、そんな愛娘の気持ちに応えようとしてか、俯いていた父親がゆっくりと顔を上げる。彼女に向けたその表情は”笑顔”だった。

 刹那。横に立つ処刑人の振り上げた凶器が、彼に最期の判決を下した。

 鈍い音と同時に、父親の首はハデルの針金が如く細い瞳孔を上からなぞるように転げ落ちていった。まるで時が止まったかのように辺りが静まり返る。

 その時、ハデルの脳裏を過ったのはいつかの花畑での父親との会話だった。


『……だからね、私も大魔王さまみたいに強くなりたいの。ううん、なるの! そしたら———』


 そしたら私が、父さんを守りたかったのに。


 瞳に溜まった涙が外気に触れた瞬間、凍結する。そして、自身の皮膚に亀裂を走らせるのだった。

 やがて、本能が彼女にこれ以上、負荷をかけさせないようにと、ハデルの意識は覚醒へと向かっていった。

 徐々に記憶の世界から色が薄らいでいく中、雑多の誰かがこう呟いた。


「我ら魔族を裏切り、天使に肩入れした裏切者」



 ******


  ザクロは一歩、また一歩と天使達との距離を詰めていった。その歩みと連動するように、天使達の表情もまた険しくなる。


「さっきまでの威勢の良さはどうしたんだよ。

 もしかして、緊張でもしてんのかい?」


 ザクロは煽るような姿勢で天使達を翻弄していく。自身という得体の知れない存在に、殺意と恐怖の入り混じった表情を浮かべる彼等の様は、当の本人にとってはこの上ない快感だった。

 その面をもっと歪ませたい。そんなあくどい思想を旨に、ザクロはさらに追い打ちをかける。


「無理もないよな?

 ……だって、お前らこの前まで小天使だっただろ?」


 その言葉を口にした途端、天使達の様子が一変したのを彼は見逃さなかった。


「ケケケ、小天使。知ってるぜ? ついこの前まで、椅子に座って戦いを学んできた奴らだ。

 今日が初陣ってところか……」


 そこまで呟くと、改めて天使一人一人の面々を一瞥していく。

 血色のいい肌、しわ一つない身なりの整った容姿からはさぞ大切に育てられてきたことが伝わってくるようだった。

 生まれてきたときから一人だったザクロにとって、親の愛というものは味わったことがなかった。とはいえ、今さら誰かの愛情を感じたいとも彼らへ嫉妬心があるわけでもない。

 愛情よりも、彼が選んだのは戦いの中で絶望する相手の顔を拝むことだった。相手が自分の腕に自信があるほどいい。だから、彼は敢えて相手を小馬鹿するような挑発まがいの言葉を楽しそうに発するのである。


「もう誰か死んだかァアいぃ?」


 そう問いかけるザクロの顔は、これまでにないほど狂気に満ち溢れていた。

 魔族の常軌を逸した発言に、天使達は薄気味悪さと侮辱されたことに憤りを隠さないでいた。

 行動を起こしたのは、先頭に立つ鎧の天使だった。


「舐めやがって」


 鉄靴を踏み鳴らし前へ踏み出す。

 その時、少年の進む先の地面が盛り上がったことに本人は気付いていなかった。その様子を見て、密かにザクロの目元が弧を描く。


「シオン!」


 待ったをかけたのは眼鏡の少年だった。敵の僅かにほくそ笑む表情から危機を直感すると、前進した同胞の肩を力の限り引っ張った。

 すると、予感が的中し先程まで少年の立っていた地面から一本の鋭い木の枝のような触手が突出した。


「っ………」


 あのまま前進していれば、と考えると鎧の天使は血の気が引く感覚に陥った。背後で彼を止めた眼鏡の少年も、同じ未来が脳裏を過り息を呑んだ。

 反って一人、ザクロは大きく舌打ちをした。触手は彼の心情と連動し、今度はうねうねと動くと、出てきた地面に乱暴に戻っていく。そして、土の中を経由してザクロの白いズボンの隙間へと戻っていった。

 攻撃の手がそこまでだと悟ると、眼鏡の少年は鎧の天使に耳打ちした。


「落ち着け。いくらその剣の威力を試したいからって、安易に行動するな。

 僕たちが()()()()()だと勘づかれているなら尚更だ。それに……」


 すると、眼鏡の少年は後ろの二人に目配りをする。何かを察して、少女達も二人の間に介入した。

 天使達の会話はザクロには聞こえなかった。

 おそらく自身を倒す術を話し合っているのだろう。ザクロは自分が相手にとって強敵に認定されているようで、小動物を愛でる眼差しで彼らの様子を見守った。

 やがて、話し合いがまとまったのか、一斉にザクロへ覚悟を決めた視線が注がれる。


「お、もういいのかい? それじゃあ、早くやろうぜ。

 俺はいつでも準備万端……」


 戦闘開始の合図だと、ザクロは足幅を広げた。相手の出方を窺おうと、わざと両手を広げ挑発的に無防備であることを装う。すると、間髪入れずに鎧の天使が単独で突撃してきた。

 薄ら笑いを浮かべ、彼は再び触手を伸ばした。

 尖った触手の先端が、相手の甲冑の隙間へと狙いを定める。だが、それは天使に届く前に、横から現れた鎖に巻き取られた。そのまま鎖が伸びる方向へ触手が引っ張られる。同時に、触手と連なっていたザクロの体もそちらへ引き寄せられた。


「おおっと」


 抵抗しながら、ザクロは楽しそうに声を漏らした。

 そのまま鎖が伸びる方向へ目を向けると、短髪の少女がダガーを両手でしっかりと握り締めた姿があった。周りを見渡せば、いつの間にか他の天使達は散開しており、次のザクロの行動に目を光らせていた。


「へえー、思ったよりやるじゃん」


 関心している間に、手を伸ばせば届く距離まで鎧の天使が迫って来ていた。

 ザクロは触手を戻し対抗しようとしたが、少女も必死の形相で阻止する。

 綱引き状態が続き、ついに鎧の天使の剣が彼の首元目掛けて振り上げられた。


「せいやあああ!!」


 雄叫びと共に振り下ろされた切っ先は空気を斬り、不敵な笑みを浮かべるザクロの首に食い込んだ。

 刃先が一瞬止まるが、臆することなく力任せに両腕を右から左へと振るう。

 やがて、腕にかかっていた圧から急速に解放感がやってきた。

 同時に、ザクロの頭部が刎ね飛んだ。

 当の鎧の天使がそれに気付いたのは、取り残された首から下が地面に崩れ落ちたときだった。

 肩で息をする天使の口から、間の抜けた声が零れる。


「………は?」


 斬り伏した姿勢のまま、鎧の天使は動かなくなったザクロの体を漠然と見下ろしていた。


「……や、やったの?」


 そう問いかけたのは、ダガーの少女だった。

 彼女の前には、先程まで綱引きをしていた触手がだらんと垂れていた。どうやら触手から抵抗力がなくなったらしい。少女は、地面に尻もちをついた状態で困惑の表情を浮かべている。

 妙に静まり返った空気の中、誰も歓喜の声を上げようとはしなかった。

 こんな簡単にやれるものなのか。

 それぞれが勝利の実感が湧かないでいると、鎧の天使が自身の剣を天に高々と掲げた。


「や、やった……。初めて悪魔を倒したぞ!」


 歓喜する仲間の姿に、漸く他の天使にも実感が湧き始めた。

 緊張で強張った表情に、僅かに安堵や喜びの色が浮かぶ。


「さてと……」


 やがて、一頻り喜びを噛み締めると、鎧の天使はもう一人の悪魔に標的を定めた。

 鎧の天使の元に他の三人も集まり、複数の視線がハデルに注がれる。

 けれども、本人は戦闘開始から俯いたまま、一歩も動かず直立不動で佇んだままだった。おそらく、ザクロの現状も把握していないのだろう。


「動揺で言葉もでねえようだな……」


 甲冑越しに呟く少年を筆頭に、すでに一人を仕留めたからか、彼等の表情は自信で満ち溢れていた。

 再び、それぞれが武器を持ち直し、最初の一撃目を謀っていた時だった。


「ケヒヒヒ……」


 聞き覚えのある下品な笑い声が辺りに響き渡る。

 途端、天使達の動きが一時的に止まった。そして、額に脂汗をかきながらもう一人の悪魔から視線を離すと、その声の元を探り始めた。

 理解しがたい現状に、彼等の表情には当惑の様子が浮ぶ。


「首を取ったから勝ちだと? こりゃあ飛んだ常識野郎だぜ」


 声の元を探している間、声は愉快そうに軽口を止めなかった。

 まるで、背後から刃物を突き付けられているような気持ち悪さに、必死に声の元を見つけ出そうと周囲を何度も見回す。


 まさか、……いや、そんなはず。


 四人の脳裏に浮かぶ顔は、その信じたくない人物である。

 一早く、鎧の天使がその声の元を見つけた。そこには、目を閉じたザクロの頭部が転がっているだけだった。


「気いつけろよ? じゃねえと……」


 段差のある地面の影響で、かたりとザクロの頭部が少し動く。

 その勢いで、彼の隠れていた右目が露わになった。

 そこには、異常なほどまでに肥大化した、目玉が半ば飛び出している状態で天使達を凝視していた。まるで、無理矢理、埋め込まれたような眼球は、よく見れば零れ落ちないために周囲の皮膚が触手と縫い合わせられていた。


「死ぬぜ?」


 ぎょろぎょろ動く巨大な目玉に、思わず女性陣から悲鳴が漏れる。


「ひッ…!」


 その声に気を取られ、鎧の天使は横で起き上がったザクロの胴体に気が付かなかった。

 気配を感じたときには遅く、鎧の天使の頬に激痛が走る。それにより甲冑が頭から外れ、体は宙を舞い数メートル先へ吹き飛んだ。


「っイ、てえェエエー!」


 ザクロの頭部が悲痛な叫びを上げ、甲冑を飛ばされ中からオレンジ色の短髪をした天使の体が地面に叩きつけられた。

 残された三人はザクロの体と対峙するが、余程、鎧が堅かったのかその場で打撃を放った方の拳を擦っていた。

 その隙に、鎧の天使へと駆け寄った。


 なんだ? こいつ。


 ふらつく頭で鎧の天使は状況を把握しようとするが、出てくるのは鼻下から流れる生温かい液体の感触だけだった。


「大丈夫ですか?」


 怪我を心配して眼鏡の少年が顔を覗き込む。だが、彼は無言で、視線は敵を凝視していた。


「……やってやろうじゃねえか」


 短髪の少女が拾ってきた甲冑を強引に受け取ると、再び被り剣を握り締めた。

 おそらく、戦場で初めて敵からの攻撃を受けたのだろう。プライドからか、同胞達には目もくれず、ザクロの体へと一人突っ込んでいく。


「待て、やめろ!」


 突然のことに、慌てて眼鏡の少年が静止を訴えるが、彼は聞く耳を持たなかった。

 雄叫びを上げながら鎧の天使は剣を構え、今度はザクロの体を斜めに斬り伏ふ。

 今回も彼の体は地面に倒れ動かなくなった。しかし、先程と同様、勝利への実感はわかなかった。


「なんでだよ?!」


 再び起き上がることを悟り、突っ伏した身体にもう一撃、剣を振り上げた時だった。

 少年が切り裂いた部分から、何かが動くのが見えた。動きを止め、その正体を確かめようと目を凝らした。


「う……ッ」


 思わず吐き気を催そうになったそこには、所狭しと蠢く大量の触手が蔓延っていた。


「思いっきり掻っ捌いでくれてありがとよ」


 嫌悪感に少年がたじろいた途端、ザクロの体から大量のソレが飛び出した。

 鎧の天使は咄嗟に触手を剣で受け流す。弾かれた触手は、ある程度伸びるとそのまま軌道を変え、三人の天使達へ狙いを定めた。


「来ますよ……!」


 標的が自分達だとわかると、眼鏡の少年の掛け声と同時にそれぞれが武器を携える。少年は分厚い書物を開き、長髪の少女は水晶のはめられた杖を翳し、もう一人の少女も震える手でダガーに力を込めた。

 互いがぶつかり合う様子を、ザクロの生首だけが鑑賞していた。夢にまで見た天使との戦いに、瞬き一つせずに瞳に焼き付ける。

 その間、鎧の天使は残りの触手との攻防戦を繰り広げていた。


「ケヘへへ、ほーら早くしないと後ろのひよこちゃん達がやられちゃうぜ? 頑張れ頑張れ」


 野次を飛ばしながら、鎧の天使を応援するザクロ。

 一人、触手と立ち向かう天使だが、触手はいくら切ってもまたそこから再生し少年の手を煩わせた。


「っく、お前、ワーム型かよ……!」


 少年はザクロのような種族のことを知っていた。

 『ワーム型』。それは、ワームと呼ばれる寄生種族のことであり、寄生された悪魔のことを指す用語である。ワーム本来の力は弱いが、厄介なのがその手の多さにあった。一度捕まれば、何十、何百という触手で相手に絡み付き、弱ったところから彼らの寄生行動は始まる。

 おそらく、今しがた確認した巨大な眼球がザクロ本体なのだろう。であれば、狙うのはそちらだが、今は自身を防衛するので少年は精一杯だった。


「くそッ」


 埒が明かないと思ったのか、鎧の天使は悪態を付きながら翼を広げ上空へと飛翔した。

 迫りくる触手をなんとか払いのけ、やがて、触手の届かない位置まで少年は辿り着くことに成功した。

 幸いにもザクロには飛翔系の力はないらしく、触手を揺らしながら彼がまた降り立つ時を待っている。


「おうおう、そこからどうするつもりだーい?」


 防戦一方の天使達に、ザクロは生首のまま楽しそうに見上げた。

 敵の問いかけに耳を貸さず、一先ず、上空で鎧の天使は息を整えることにした。


「仕方ねえなあ。それなら、先にあっちからやっちまうかねえ」


 降りてくる様子がないとわかると、ザクロは少年に割いていた触手を彼の同胞たちに仕向けた。

 自分に向けられていた触手が仲間達の方向へ移っていく。すぐにでも対応しようと思考を巡らすが、勝機は見えてこなかった。


 このままじゃ……


 つい先ほどまで勝利の雄叫びをあげていた自分が憎たらしい。そんな想いを胸に、鎧の天使はすっかり後悔の念に拳を握り締めていた。


 落ち着け……、なにかあるはずだ。この状況を逆転させる方法が。


 なんとか意志を強く保ちながら、周囲を見渡すと、不意にもう一人の悪魔が目に入った。

 この状況下でも、まるで、興味すらないように、彼女は未だにあのままの姿勢で佇んでいる。

 その姿勢に、一つの希望が少年の脳裏を過った。そこから、彼が行動を起こすのは早かった。




 ハデルの意識は、まだ記憶と現実の狭間にいた。


 『我ら魔族を裏切り、天使に肩入れした裏切者』


 その言葉が頭に焼き付いて離れない。まるで呪文のように何度も頭の中で繰り返される言葉に、流石に嫌気が差していた。だから、そんな口車に乗らないように、ハデルは改めて自身の胸の内を再確認しようとした。

 

 私が、ここに来たのは——————。


 決意を遮るように、そこでハデルの意識がはっきりとする。

 覚醒と共に彼女の目に入ったのは、すぐそこまで迫った鎧の天使だった。

 相手は奇襲がバレたことに慌てた様子で剣を振り下ろしてきた。

 天使の羽ばたきと同時に抜け落ちる羽。それはハデルの針金が如く細い瞳孔をなぞるよう舞う。その光景と、当時の悲劇の光景が重なる。


『天使に肩入れした裏切者』


「………」

 

 剣身がハデルの肌に触れる間際、その間に大きな氷の盾のようなものが現れた。その硬さに、振るわれた剣が弾かれる。


 天使さえ、いなければ……——————。


 今の彼女にとって、天使との接触は火に油を注ぐ行為であろう。

 怒り。その矛先は、前方の天使に向けられた。

 彼女の左腕が冷気を纏い、やがて氷の鋭い刃物のような形へと変形していく。そして、少年の体が大きく仰け反った隙、剣を握っていた彼の右腕から下を切断した。

 ハデルも含め、その場の全員が、何が起きたか理解が出来なかっただろう。

 ザクロが立つところよりもさらに奥。仲間の腕が無くなっていることに気付くと、全員が攻撃の手を止めた。

 短髪の少女の目に映ったのは、黒い悪魔の前で跪く同胞と周囲に広がる赤い血溜り。

 その光景に、少女の口から悲鳴が上がる。

 絶叫は長く長く、助けを求めるように遥か彼方まで響いていった。

 最後まで読んで下さりありがとうございました。

 次回の更新は、2023年1月3日を予定しております。

 それでは、良いお年をです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ