真実と理解
先生に病院に案内された
また、個々に戻って来てしまった。
「着きました圭車宜しく」
「了解」
圭は、運転席に向かう
病院の玄関窓口に美沙と春彦は居て
歩き出す2人
「志木先生おはようございます」
受付の人に声をかけられた志木先生
「すみせんこの人が逃げないようにしてください」
「解りました」
受付の人は私を見て
「逃げません…すみませんお仕事に戻って下さい」
「はぃ、逃げないのなら大丈夫ですね」
笑われた志木先生のせい
先生を待ってる間読書をしていた
何を読んでいたかと言うと恋愛系読んでて心臓がキュンキュンするからつい読んでしまう。
「青木美沙さん読書とは笑える」
邪魔するな悪魔め今いい所何だ
「はぃ、終わり」
「あっ!?今いい所なのに」
「今から診察…没収」
没収された一人の男が情けない
診察部屋に到着し
「さて、心拍数脈は問題無し…血圧も…今の気分は?」
「特には」
「嘘をつかないように」
嘘ついてないしどうして?
「嘘ついてませんが」
「心臓をさっきから気にしています」
見られていたか恐るべし
「はいそうです」
「お薬はまたいつもと同じようにしておきます」
「はぃ」
「後、俺から離れようとしたらその時は覚えておいて」
そう言われても何て答えたらいいの?
その時は覚えといて…医師としてそれはどうかと思いますよ志木先生
「…」
「黙りですかそうですか」
本当の気持ちは解る程理解しているこんなにも志木先生の傍にずっと居たい
それでも、私には義務がある
「ごめんなさい志木先生…本当は心から貴方の事が好きなんです」
「あんたは俺の事が好きだ伝わってくる」
志木先生を忘れようとしても駄目だな私は
「先生…愛してます」
「あぁ、それでもう2度と逃げないと誓えいいな?」
「それは…」
「貴方を死なせたくないんです」
「死ぬ事を選ぶだろ愛された男は」
「辛いのは私達女性です!?心から愛された男性を亡くしてずっと生きてきたんです!?」
解ったからそんなに泣かないでくれ
俺が悪かった
「あれ程病院を戻せと言ったのに馬鹿かあんたは」
え?志木先生の声がするこれは、夢だよね?
「春菜…夢見た志木先生の」
「どうも美沙さん」
目の前には、志木先生が居た
夢ではなく本物
頬をつねってみても痛いので夢では無い。
「おはようございます」
「おはよう良く眠れましたか?」
顔が近いとてつもなく近い
志木先生の匂いがする
何か、落ち着くな。
「そんなに抱きしめて…俺の事本気じゃないですか?」
「すみません間違えました」
先生の顔は、何処か切ない顔をしていた
どうしたんだろ?
「美沙起きた朝ご飯食べれる?」
春菜が美沙の部屋にやって来て。
「うん、食べれる」
今日の朝ご飯は味噌汁卵魚漬物
健康的で実にいい
洗面所に行き顔を洗い歯を磨く
「頂きます」
「俺達もすみません」
「いぇ、それよりイケメン男子が2人も居るって秋人さんが知ったら」
「お兄ちゃんなら大丈夫だよ」
秋人さんはシスコンよ私叱られるんだからね
美沙…私も怒られんだからね解ってる?
「それより病院は?」
また、その話病院は変えないって言ってるのに
「病院は戻しません…貴方を忘れる為なので」
「忘れる為ね…それで?」
”呪い”は本当に怖いの
貴方の為なのお願いだから解って
「今から病院なので…」
「送るいいよな親友さん?」
春彦は春菜を見ると
春菜はどうぞどうぞっと言うながら美沙の事を笑いながら見ていた。
「”呪い”を解く方法は知ってるのか?」
「愛する男性に殺されないといけません」
そうきたか…驚きやら
でも、そうしないと幸せになれない
「そうか」
「それが、私達に課せられた使命です青木と言うのは本当の名前ではありません」
「本当の名は?」
「鬼道です」
成程、鬼だから鬼道か
「”呪い”は本当に怖いのか?」
「怖いです…物凄く」
すると、手が震え出す美沙
「見た事あるって言ってたな」
「はぃ、父です」
目の前でお父さんの命が消えた
眠るようにお父さんは亡くなった
「陰陽師の結界が?」
「そうです」
「辛かったな」
「最後の父の言葉は母の名前と私と兄の名前を呼び俺は…」
泣き出す美沙
「ゆっくりでいい」
「”俺は…幸せだった俺を1人の男父親にいてくれてありがとう”」
目の前で父親を
怖いんだな手がまだ震えている
春彦は美沙を抱きしめた
落ち着かせるように優しく
愛する人を亡くした女性はひたすら愛する人の子供と生きていた辛くても死にたくなってもめげず生きていた私が死んだら愛する者と会えるからだ。
だが、女性は安らかに死ねない苦しんで死ぬ運命である。その事を美沙だけにしか知らない春菜んにも言っていない。