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僕と君はいつも啀み合う、“これは真実の愛か? それとも執着なのか?”

作者: 七瀬








僕は付き合って4年目の彼女がいる。

でもお互い顔を見合わせれば喧嘩ばかりしている。

僕と彼女は、啀み合いが絶えない。

お互いに引かないから、どんどんヒートポンプして

最後には本気で殴り合いの喧嘩になるのだけど、、、?

女性ひとの彼女に本気で僕は手を出せない分、不利な気がする。

彼女は本気で僕を殴るのに対して、僕は彼女の僕を殴る手を止めるだけ。




・・・喧嘩の後は、直ぐに仲直りといかず。

最低でも1時間は、お互い口も利かない。

最初の一言をかけるのは、いつも僕の方からだ。

彼女は頑固だから素直に謝る事ができない子らしい。

僕が彼女に話しかける事によって、彼女も僕に悪かったと言う

気持ちがあるから、素直に僕の話を聞いて答えてくれる。

それが、“僕と彼女の仲直りの仕方だった。”









でもただ、僕はふと思う事がある。

4年も付き合っている彼女と結婚を1度も僕は考えた事がない!

だから、“プロポーズや結婚に向けて話を進める気がしない。”

ダラダラと彼女と一緒に居るだけだ。

それを、“愛と呼ぶのか? 好きと言うのか? 執着じゃないのか?”

一緒に居る事が当たり前になっていて、もう僕の気持ちは分からなく

なっているだけじゃないのか?


・・・そんな事を思うんだ。




毎日彼女と顔を合わせれば喧嘩ばかりで、本当に疲れる。

でも? たまに二人だけにしか分からない事で盛り上がる時がある。

その時だけは、お互い幸せを感じていると思う。



彼女は僕の事を本気で好きなのだろうか?

それが知りたい!


ただそんな事、直接彼女に聞けないし。

なあーなあーになっているふたりの仲で、そんな事聞けやしない!

きっと彼女は僕を揶揄うに決まっている。

真剣な話は、いつも避けてきたから余計に僕は彼女に聞けない。




【結婚】って? どんな時にしたいと思うのかな?

タイミングって何時? そんな事も考える。

思いきって彼女に聞いてみるか? まあできないな。








 *






・・・この日も相変わらず、僕と彼女は喧嘩をしていた。



『いつもいつも、ほんとウザイんだけど!』

『そっちが悪いんじゃないか!』

『なんで、あたしが悪いのよ! 律が悪いんじゃない!』

『じゃあ、なんで僕と付き合ってんの?』

『えぇ!?』

『・・・あぁ、い、いや? 気になったから。』

『バカ! “好きに決まってるからでしょ!”』

『えぇ!?』

『“えぇ!?”って何よ!』

『・・・そ、そうだったんだ、』

『そっちこそ、どうなのよ?』

『“僕だって、好きだから付き合ってるよ。”』

『じゃあーあたしと一緒じゃん!』

『・・・まあ、そうだね。』

『なんか今日は気分がいいから、今日の晩ごはんは律の好きなカレー

を作ってあげる!』

『えぇ!? ほんと?』

『うん! だから、仕事が終わったら真っ直ぐ家に帰って来てね!』

『分かった。』







・・・僕は思う。

これが! 僕達の“真実の愛のカタチ”なのかもしれないと。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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