VSウサギ
やってきましたフィールドマップ!
ここでいろいろやってみようと思います!
「はっちゃけてみたけども一撃もらうとまずいってのはかわらないんだよなぁ」
がっくしと肩を落としつつ周りを見る。
ここは街の西にある草原で弱い敵が出てくるとギルドで聞いてきた。
また、ここで取れる薬草や敵が落とすドロップなんかも依頼表にあったので狙ってみる。
依頼:薬草納品
内容:薬草10個ギルドに提出する
報酬:50G
依頼:ウサギ肉納品
内容:ウサギ肉10個をギルドに提出する
報酬:80G
ちなみに装備品も買ってある。
アクセサリー:スカーフ
防御力+1
これしか買えなかった・・・というか装備屋に行ったときに言われたセリフが
「そんな非力なんじゃうちの装備は使えないよ」
だった。
何とか見つけて買った装備品がこのスカーフだ。
お値段なんと10Gのお手頃価格である。
現在のステータスはこうなっている
名前:ドリュー Lv1
種族:スモールモール
職業:魔法使い
HP:10
MP:15
SP:20
筋力:3
器用:5
敏捷:8
魔力:8
幸運:5
攻撃力:3
防御力:4
さぁこれでどこまで行けるかやってやるぞ!
「やっべやっべ、ウサギつっよ」
今何してるかって?逃げてるんだよ、最弱モンスターといわれてるウサギからな!
ウサギを見つけるまではよかった。
運よく後ろを取り、草を食べてる隙だらけの背中に奇襲を仕掛けたのだ。
「〈ひっかき〉!」
ズバッ!とウサギの背中に一閃!
ウサギの上のHPバーが半分ほど減ったのが見えた。
「よしもう一発!」
とやろうとしたときウサギがこちらに向けて突撃してきた。
奇襲が成功して喜んでしまったからか隙だらけな自分の腹にウサギの頭突きをもろに食らう。
「ごふぅ」
ふっとばされつつ横目で自分のHPを見ると
HP:3/10
「はい?」
え、瀕死? まじで?
そのままウサギはこちらに突っ込んでとどめを刺そうと。
「待て待て待て待て待て待て待て待て」
というわけで今自分は逃げている。
『【敏捷強化】のLvが上がりました』
どうやらスキルは戦闘に勝ったりしなくても育つらしい。
今自分は全力で逃げて速さはウサギとどっこいだったが今は突き放している。
「ふぃー、死ぬかと思った」
十分にウサギから距離を取ったことを確認し、
インベントリから初心者用ポーションを取り出し飲もうとするが、
「うっ、持ちづらい」
試験管のようなものに入っているポーションを飲み体力を回復させる。
それだけのことに手間取っていると
「きゅいー!」
「!? お前どこから!」
先ほどHPを半分削ったウサギが追い付いてきたようだ。
そのままウサギはこちらに頭突きをかまして・・・
自分のHPバーは砕け散った