スキルの確認
「ふぅ」
叫んだら少し落ち着いたのでとりあえず場所を移動する。
騒がしくしてごめんなさーいとペコペコしながらとりあえず路地のほうへ。
「ステータスを確認しよう」
名前:ドリュー Lv1
種族:スモールモール
職業:魔法使い
HP:10
MP:15
SP:20
筋力:3
器用:5
敏捷:8
魔力:8
幸運:5
スキル:【爪】Lv1
【火魔法】Lv1
【敏捷強化】Lv1
【地中探査】Lv1
【掘削】Lv1
「スモールモールがモグラっていうのは分かったけど・・・」
種族をタップして詳細を見てみる。
スモールモール:小さいモグラ。害獣。
「害獣て」
うなだれつつ今度はスキルを見てみる。
【爪】Lv1
手、前足についてる爪または爪型の武器を使った攻撃にダメージボーナスが付く。
ダメージボーナスはスキルレベルが上がると上がっていく。
使用可能アーツ
ひっかき:爪による強攻撃を行う。
「うん、普通の攻撃用スキルだな」
アーツとはスキルに紐づいて使用可能なもので、SPやMPを消費して行う必殺技のようなものだ。
ほかのゲームではこっちをスキルと呼んでたりするがこのゲームでは行動を伴うものをアーツと呼んでいる。
このスキルには特に言うことはなかった
【火魔法】Lv1
火属性の魔法を使用できる。
使用可能アーツ
ファイアボール:火の玉を呼び出し目標に向かって飛ばす。
「こっちも普通の魔法スキルか」
最初の魔法はファイアボールか、まぁ基本だよな。
【敏捷強化】Lv1
ステータスの敏捷にボーナスを加える。
Lv1につき3ポイントのボーナス。
「うーむこれはどうなんだ?」
一応今の敏捷ステータスは8である。
これがなければもともと5だったわけで・・・
「他のプレイヤーのステータスがわからんからどうもな」
えーい次だ次。
【地中探査】Lv1
地中に関して様々なことがわかる。
スキルレベルが上がるとわかる範囲が増えていく。
「なんだこれ?」
多分今持ってるスキルでよくわからないのがこれだろう。
説明を見てもよくわからない。
「さっき地面の中で方向が分かったのってこれのおかげなのかな?」
わかるようになるっていう範囲がどれくらいになるかはわからないが、モグラの自分としては有用なスキルなんだろう。
【掘削】Lv1
穴を掘りやすくなる。
「穴掘り専用スキルって・・・」
せめて採掘みたいな使い方ができればいいんだろうがおそらく無理だろうな。
採掘は採掘で別にスキルがあるし。
「こんなもんか」
自分のステータスを確認してみたがちょっと火を使えるモグラだとしか思えなかった。
「それにしてもモグラかー、たしかに4足歩行だけどさーもうちょっとこう、うーむ」
しかも強いのか弱いのかもわからない。
「フィールドに出てみるか? いやチュートリアル的なのもまだなのに出てもダメな気がする」
こういう場合は、
「あのーすみません」
「はいー?」
「自分このゲーム始めたばかりでどこ行けばいいのかわからなくてですね」
そう! わからないことは人に聞くのだ!
というわけでこの優しそうなお姉さんに聞いてみよう!
いやあの豊かなお胸が目的じゃないのよ? 優しそうな感じがね? ほんとだよ?
ちなみにこのお姉さんはプレイヤーだ。
頭の上のアイコンが緑である。
NPCは青、エネミーは赤で表示される。
「始めたばかりー? あぁー、そういえばー、今日からー、第2陣が来るってー、あーちゃん言ってたねー」
お姉さんは首をかしげながらぽやーっとして・・・おおう揺れた。
「そっかー、もぐらさんってことはー、動物型かなー? だったらー、ここから東に行ったところにー、動物型用のー、ギルドがあるからー、いってみるといいよー」
「本当ですか? ありがとうございます、行ってみます」
「いえいえーじゃー、気を付けてねーもぐらさんー」
いいもの見れ、じゃなくて親切な人に教えてもらえてよかった。
「よし、じゃあその動物型用のギルドに向かってみるか」
自分は足を東に向けた。
後ろからはさっきのお姉さんがこちらをじっと見続けていた。