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イベント9 イベント考察

その後も赤組側南の砦の攻略は、アーサーとマリーンの活躍でとんとん拍子に進んでいき、

ついに要石の前にたどり着いた。

「これでー、南側はー、制覇ですねー」

「自分ここにいていいのかなー」

「しつこいわね、ここまで付いてきといて、今更何言ってんの?」

「ですよねー」

今現在、自分は寄生プレイヤーの道をまっしぐらである。

おかしいな、レイジとピヨさんに作ってもらった装備で大活躍の予定だったのに。

「さて、この要石壊して次行きますかね」

アーサーは大剣を振りかぶり要石を壊す、


寸前で手を止めた。


「どうした、壊さないのか?」

「・・・簡単すぎる」

「は?」

「簡単すぎるのよ。中央の砦も、南の砦も」

「それは、お前らが強いからじゃないのか?」

アーサーは首を振る。

「そうじゃない。この南の砦も、中央の砦も、強い人がいなかった」

「北に集中してるとかじゃないのか?」

「北はおそらく弱いモンスターが配置されてるはずだから、第2陣を多く向かわせるはずよ。

 それに中央だって、あの魔法一回で全滅なんて本来あり得ない」

「え、そうなの?」

中央の砦を襲った魔法を思い出してみる。

砦全体に紫の雷がまとわりつき、生きとし生けるものすべてを破壊する。

そんな光景だった。

「いやー、あれはどんな奴でもすぐやられると思うけどなー」

「ありえないわ。中央の道に私たちが来ることは簡単に予想できるはずよ。

 そうすれば雷魔法を使うマリーンの対策だってできるはず。

 雷魔法に強い装備を使ったりね」

「でもそれが一切なかったと」

「そう」

「でもー、そんなこと言ったらー、モグラさんの対策はー、されてないと思うんだけどー」

自分が地面の下に魔法陣を書き、大魔法を発動させるというのはイベントが始まってから立てた作戦だ。

そう簡単に対策されるとは思えない。

「確かにドリューの対策はされてなかったわ。

 でもマリーンの対策をされてなかったの」

「私の対策ー?」

「さっきも言ったけど、雷に強い装備を使う。砦に対魔法の装飾をする。

 私の姿しか見えなかった時点で何かアクションを起こす。色々ね」

「ふーむ」

正直よくわからん。

「で、それとこの要石を壊すのをためらうのに何の関係があるんだ?」

「もし北の砦の要石をこっちが取ってた場合、相手の本陣以外の要石は青組が全部取ったことになるわよね」

中央の二つと南の一つは確認してる。

確かに北の二つをこちらが取っていたなら相手本陣以外すべてを青組が取ったことになるだろう。

「そうだな」

「もしそれがトリガーになって発動する何かがあったらどうする?」

「トリガー?」

「そ、本陣以外の全部の要石を取られたときに発動される何か」

「それとマリーンの対策の話は関係あるのか?」

「マリーンの対策をすべて本陣の守りに使ってる。

 相手はすべての要石を取られたときに起こることを知っている。つまり」

「つまり逆転の手が相手にあって、それに全部つぎ込んでいるってことか」

「そういうこと」

「でもー、それはこっちも知ってないとー、おかしいと思うなー」

その手の情報は開始前に両陣営に伝わってないとおかしい。

「そうなんだけどね、もしキーパーにだけその情報が回ってるとしたら、

 前線に出てるメンバーにその情報がいくとは考えにくいのよ。

 このイベント、チャットどころか掲示板も使えないからね」

「だからー、私たちはー、そのことを知らないー?」

「でもその情報を知ったからってそれに全部賭けるなんてことするか?

 言うこと聞かないやつもいると思うんだけどなぁ」

「それが砦の攻略が簡単だった理由よ。

 多分指揮官だけはまともなのを出して、あとは言うこと聞かなかったやつらじゃないかしら」

考えすぎ感が否めないが一理ある。

「じゃあこの要石はどうする?放置して相手の本陣に行くか?」

「放置してもー、あとから来た人がー、壊しちゃうかもー?」

「そうね。だったら」


パリーン


「壊してさっさと次に行きましょ」

「さっきまでの考察は何の意味があったんだ?」


ふと、残り時間を見る。


イベント残り時間9時間。


こりゃ何にもできずにイベント終わりそうだなぁ。


そんなフラグめいたことを思いつつ、アーサー達に付いていくのだった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ところでアーサー達って有名なの?」

「ふふー。私たちはー、βの時にー、イベントで優勝したんですよー」

マリーンが得意げに言い放った。

「え、あんた知らないで私達に付いてきてたの?」

アーサーは呆れかえっていた。


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