春を告げる桜
漢字などの間違いがあればすいません。
なんの気持ちも感じずに学校に続く桜道をただ進んでいた。(もうこんな季節か…もうすぐ連にも会えなくなるのか)時間が過ぎるのは早い、そんな事を思っていると後ろから[おはよ、何考えてたの?]と例の人が声をかけてきて顔が少し赤くありながら[もうすぐ会えなくなるなって思ってたの。]半分本当で半分嘘だ。[ふーんまぁいいや、それよりあの件だが…][ああ、それなら…]普段は優しい連だが、仕事の事になると人が変わる。(そこもかっこいい)頭片隅でそう思い、話をしながら学校に向かっていった。
今思うとこの時間が一番気が楽になる時だと思う。(こんな時間がまだまだ続けばいいのに)学校の正門を通ると自然と私達はそれぞれの方向へ歩いていった。
[えー、それならここを…こーして…]ただいま6限目、今度の合宿の班決めの真っ最中。皆んな熱心に意見を言い合っている。それもそのはずこの合宿から帰ってきたら2日後にテストがあるため、先生達が班長は勉強ができる人にする事と、班の人間関係も考えて決めないといけないからだ。まあ、私はどの班でもいいのだけれども、[それなら田辺さんがいいと思います](ん?なんの事)ふと、前を見ると班長が1人決まっていなかった。[そうだな、田辺なら任せられる。どうだやってくれるか](え…ちょ、聞いてない、ていうか誰も反論はないの)クラスの全員から視線が集まり、シーンと静まった。こんな時に、出来ませんと言えるはずもなく[分かりました]と言ってしまった。そんな私は黒板に書かれていた班長の名前は見ていなかった。
[え、本当!良かった1人かと思っていたの]生徒会室にて仕事の合間に合宿の話題になり、凛と連が班長だった事を知り、誰かいて良かったとあんどをついた。[そういえば、他は誰が班長になったの?]凛が話を元に戻した。[ああ、それが見ていなくって]てへっと笑って見せると、[まあ、大丈夫だろ。さあ仕事するぞ][はい生徒会長]いつものように連の声に返事をし、仕事に戻った。そんな私達は思いもしていなかった。黒板に書かれていた名前が大波乱を予想するメンバーだったなんて。知っていればこんな優雅にお茶なんてしていなかったのに…。
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