令和2年5月第3週
5月11日(月曜)
新型コロナウイルスの院内感染が心配で外来へも来られぬ患者さん達の為に特例で許可され、当院でも導入した電話再診。先月の初回から4週間が過ぎ、本日に2回目の電話再診を済ませた患者さんは、3回目の来月予約も取得されて通話終了。
最初は当方も慣れぬ事ばかりだったが、当院医事課が探索してくれた結果、4月22日付で厚生労働省保険局医療課が出した業務連絡により、今まで「対面診療において、精神科を担当する医師が一定の治療計画のもとに精神療法を継続的に」行い、精神療法を算定していた患者さんに対しては「電話や情報通信機器を用いた診療」においても「当該計画に基づく精神療法を行う」事で「特定疾患療養管理料(2)」として算定が認められる事が判明。月1回に限り147点、金額に直せば1470円が病院の収入となる。
通常であれば、5分以上30分未満の診察で頂けるのが通院精神療法(2)で330点。比較すると些か少ないものの、「只働き同然の診療が続くうちに病院長から何らかの圧が掛かるのではないか」との懸念は、ひとまず雲散霧消。世間が世知辛くなって行くだけで、院長が悪い訳でも無いのさ。
5月12日(火曜)
特定警戒都道府県以外の34県では新規感染者が1~2週に渡って皆無の所が多いらしく、一昨日に政府が「5月末までの緊急事態宣言」を「前倒しで解除する」事を検討し始めた由。
5月7日に新型コロナウイルス感染症の治療薬として特例承認されたレムデシビルは昨日から配送が始まり、既に一部の医療機関へ到着。「人工呼吸器などをつけている重症患者」が対象となる由。15分で判定結果の出る抗原検査キットが明日に承認される予定で、鼻腔粘液よりも採取の容易な唾液を用いたPCR検査についても、国立感染症研究所が精度を確認中との事。武器が揃えば、不利な戦も多少はマシになりそうだ。
昨日中に会長へ連絡を取ったが、まだジムは通常通りの活動再開とは行かぬ模様。緊急事態宣言の解除を待つ。保健所からの報告漏れや計上の重複を修正した結果、都内の新型コロナウイルス感染者数が76人増えた、と一昨日に東京都が発表。これで都内の感染者数累計は4959人。
5月13日(水曜)
女性の患者さんから「コロナウイルスの流行が続く状況下で不妊治療を続けて行く事への不安と年齢への焦り」に関する相談あり。
診察を終えて昼休み、先月初旬に『アラサーちゃん』作者の峰なゆかが第一子を出産した、との記事を発見。妊娠糖尿病になり、検温やアルコール消毒をしながら通った母親学級も3月には中止。流れも分からないまま入院して、面会が禁止で夫の立会も断念する等と大変な思いをして出産を終えた後も、地方に住む両親と初孫との対面が叶わずに居るらしい。予定していた里帰り出産の受入を断られ、慌てて現在の居住地で探すも受入可能な医療機関が無く困っている一般女性の記事も先月辺りに読んだが。その妊婦は何とか出産の場が見つかったのだろうか。
前日に報道されていた34県に特定警戒都道府県から福岡・京都・愛知・茨城・岐阜を加え、39県で緊急事態宣言を解除する方針で、政府が調整に入った由。
5月14日(木曜)
昨日は鬼滅の刃20巻の発売日だったが、最新刊を求める人々が店舗に殺到。緊急事態の最中に行列を成す所も有った由。当方は初巻から電子書籍で揃えており、今回も焦らず本日に購入。先に報道されていた通り、本日午後に39県で緊急事態宣言が解除された。
今夜の「ダウンタウンDX」は「浜田松本36日ぶり再会、何語る?芸能人クセ傑作選も」。二人だけのトークから始まる冒頭は、往年の「ガキの使い」を思わせた。年齢と共に声の張りや肌の質感は変われども、浜ちょんや松っつんも未だ喋りは衰えていない様で何より。「ダウンタウンは笑う時 浜田は後ろ 松本は前に倒れる」。
5月15日(金曜)
いずれ書きたいと想っている明治の話が有り、その時代の資料には出来る限り目を通すようにしている。直近では内田魯庵「二葉亭四迷の一生」。
文学とは絶縁したつもりだがロシア語教師に専念する気にもなれない二葉亭四迷こと長谷川辰之助が、徳永商店の顧問として招聘されて海外雄飛を試みるも「哈爾賓では猛烈な虎疫が流行して毎日八百五十人という新患者を生じ」ており「シカモ防疫設備が成っておらんので患者の大部分が斃れてしまうという騒ぎ」で「市民は驚慌して商売は殆んど閉止」、同時期から「外国人、殊に日本人に対して厳しく警戒し、動やともすると軍事探偵視して直ぐ逮捕した」との事。何やら最近に聞いたような話ばかりだ。
クリーニング済の白衣を仕舞いにロッカールームへ行くと、白衣の襟を寛げて体幹に満遍なく消臭剤を振り撒く若い医師を見掛ける。暑くなって来たね。
5月16日(土曜)
今夏は静岡県側の富士宮・須走・御殿場の3経路を、登山口の5合目から頂上まで一斉閉鎖。山梨県側の吉田口登山道も同様に閉鎖。昨日に出された両県からの発表により、富士山は史上初の夏山閉鎖となる模様。
5月17日(日曜)
欧州からの報告に拠ると、ドイツでは試合前の一週間にチーム全員をホテルに隔離、定期的なPCR検査を経ての無観客試合という形でブンデスリーガを再開。他にも来月再開を目指す国々が有る一方で、フランスでは今季の打ち切りが決定、日本では未定と世界のサッカー界も揺れているようだ。
本日10時の厚生労働省発表に拠ると、国内の現在感染者数は4359人で前日より315人減。新規の感染者数が59人で7人増。累計の感染者数は16285人で、死亡者数は19人増の744人。退院者数は344人増えて11,153人。新規の作画や録音が困難なためか、今夕の「サザエさん」は2018年の再放送。「笑点」も史上初のリモート収録となり、不要不急の座布団運び山田はお休み。