人生やり直したら親父を殺すかもしれない1
書きたいことから書きたいように書いていくとこにする。
親父は死ぬまで自分を苦しめていた。満たされない自分に苦しみ、その苦しみを抱えきれず我々にまき散らしながら生きていた。くそみたいな価値観を押し付け、我が子にも家庭にもまったく関心を寄せず、そのわりに勝手なふるまいには怒り、自己満のために行動し、よくわからないが家族を責めた。こんな親に育てられてよく今まで我慢したと思う。私に殺されなかったことを感謝してほしい。
だが、それでも、
父が声も出せず手足も動かせない死の床に至り、家族が集まる風景を見て、安らかに満足して死んでいけたのだろうか。自分が理想だと求めたものを真に諦めることができたのだろうか。もはやなにをすることも叶わず、これ以上なにも達成できず、生きる上でなにも望むこともできない状況にあって、己の人生を幸せだったと感じることができたのであろうか。
そう願う。切に。