この世界のあれこれ、説明します。〔登場人物 2〕
本編ではありません。
登場人物の紹介になりますので興味のある方のみご覧下さい。
*注意!
今後のネタバレを含む紹介も一部ありますので、それが嫌な場合は見ないでください。
推理を要する物語ではないため、あえて掲載しています。
騎士団団長一覧についてはすでに掲載済みなのでそちらご覧下さい。
思い付いたままに書き込んでいるので順不同はご了承ください。
※紹介文の長さで登場回数に違いがあるわけではありません。そのため今後随時修正・追加あります。
◇アクレス・レットランド
(アクレス・レットランド・ロンディーヌ・カムリネ)
( )内の名前はロンディーヌ国で王位継承権を持っていた頃の正式名称。カムリネはロンディーヌの古語で王位継承を有することを示す。レットランドは母方の名前。
継承権を放棄してティルバに国籍を移したが戻って来て欲しいと思っているロンディーヌ人は今なお各地に存在している。それゆえ彼がロンディーヌに対して発言するとそれが影響することもあり、本人はそれを上手く利用しているようである。
彼を名前で呼ぶのは親しい人達だけで、王位継承権を持っていたことにほとんどの人がビビっているのでほぼ全員『副長』と呼ぶ。
一部の聖獣が気にかけている極めて稀な人物の一人で、聖域の扉であるリオンや役目のあるセリード、そして聖獣と個々に約束事を交わす人間を除けば、そのような関係なく聖獣の注目を浴びるのは一時代に一人いるかいないかなので本当にすごいことである。
◇リュウシャ・ハービス
性格に難ありと言われ、魔導院最高議長の座を逃した人。クロードとはライバルだったが現在そういうこともなく普通に接している様子。壊滅的な味覚の持ち主でそのくせ料理をしたがるので彼の作る料理は殺人飯と恐れられている。
過去彼の作ったご飯を食べて半月寝込んだ部下もいる。
なんでも食らう魔物も彼の料理だけは吐き出した、という伝説もある。真偽は定かではない。
◇クロード・アンセル
魔導院最高議長。二十三年前の出来事から奇跡的に生還したが片腕を失い代償を負った。直後権力争いで失脚させられそうになったが政治家としても優れた彼を失ってはいけないと魔導院が全力で抵抗し、それに報いるためにも彼も後任が見つかるまではその席を守ると決めているようである。
代償から解放され、リオンに陰ながら力を貸してくれる一人。物語では語られない可能性が高いが、なぜかバイエンとリオンの三人でカードゲームする仲になり、それが上皇にバレて嫌がらせされるという未来ネタを持つ。
◇ナイル・ソート
聖女ミオ付きの魔導師の一人。ミオ付きは男女合わせて十人いるが、フィオラ同様魔導院最高議長の候補である。
実はフィオラよりリオンに近くなり親しくなっていく人。フィオラがのちに地位が激変するからではなく元々相性がいい。セリードも騎士嫌いのフィオラと違ってナイルには優しくする。
あまり動じることがなく、素っ気ない雰囲気があるのと最高議長候補に名前が挙げられているため魔導院所属の魔導師の一部から煙たがられている。が、『喧嘩売ってますか? 買いますよ』とシレッと言う性格はフィオラに通ずるものがある。
◇レオン・メルティオス
現メルティオス公爵。ジェスターとは家絡みで生まれたときから仲良し。情報収集以外にあまり興味がなく、散財しないのでお金は貯まっていく一方。その辺はすでに息子に丸投げしている様子。
あまり素性をさらさないため公の場では取扱注意の人物と噂されている。
この人の血筋はアルファロス公爵家同様謎が多く、自分達はもちろん王家もその始まりを把握していない。
その理由やどういった血筋なのか、いずれ語られる時がくる。はず。
◇ジアン・メルティオス
次期メルティオス公爵。父親同様とても温厚で気さくな性格は王宮内での人望に繋がっている。ただしさすがはレオンの息子、その立場を存分に活かして情報収集するのでかなり大勢の弱味を握っていたりする。敵にまわしてはいけない。
リオンに肩入れすることはなく、あくまでも中立を貫くのはやはり情報を扱い財を成した一族の次期長らしい生き方で、その一貫した言動でサイラスはもちろん他の若い貴族からの信頼も厚い。
◇バイエン・ビスタ
政経院最高議長。いとこに騎士団団長のイワン・ビスタがいる。今の国を憂いている反面、その深くに関わることには慎重で直接手を下さず軌道修正出来ないか模索している。
とにかく気苦労の多い質で、特にいとこのイワンへのクレームが何故か自分に持ち込まれる理不尽さに日々頭を悩ませイライラしている。リオンとクロードとのカードゲームの席で彼の口から語られる世間話のほとんどがイワンの愚痴である。
◇ブライン・ディーマイン
強欲かつ狡猾で男爵家でありながら領有院最高機長に登りつめたことに関してはかなりの手腕であることをうかがわせる。ただ、行き過ぎた出世欲で犯罪に手を染めているためこの先にあるのは身の破滅だけだろう。
ジェスターのことは若い頃から嫌っている。理由は稚拙で『生まれたときから地位も財も約束されている』から。彼のジェスターへのある種の固執が自分の首を絞めていると気づいていたらもしかすると身の破滅などとは無縁だったかもしれない。
◇エディアス・フォルクセス
王位継承権を持つにはあまりにも危険で不安定な王子である。
王族でありながら悪事に手を染め、身の破滅を待つばかりだということに、本人が気づいていないことは幸か不幸かは、誰にも分からない。
のちにとある聖獣が『強欲の血筋』について語るが、その血が強く出てしまったのがこの王子である。自分では選べない血筋に、翻弄される可哀想な男ではあるが、それでも王子として自分を戒めることを怠って自滅することに同情するものは少ないだろう。
◇エレノーワ・フォルクセス
思っていることをすぐに口に出してしまったり、考えもどこか稚拙さがあるため現在は厄介者扱いされている。
しかし今後あらゆる出来事に遭遇していくことで一番成長を見せる。主人公よりも。
エディアスとの決定的な違いは、王族としてプライドが高く、長兄を尊敬していることで、その事が彼女の人生を守ってくれることに繋がっていく。
セリードへの想いはどうやら初恋がおかしなことになったゆえのことらしい。それに気付けば冷静になって、成長著しい子なので結構いい仕事をしてくれる。
◇アリーシャ・ノルエイ
魔物討伐に画期的な方法を持ち込むことになる人。普段は引っ込み思案で人前を苦手としており、容姿と雰囲気は男性の庇護欲をそそることも多い。ただ、彼女を表舞台に立たせるのはブラインであり、後ろ楯となるのはエディアス王子である。それが彼女にどう影響するのか?
王宮、そして貴族社会から注目されて守られることになるが、性格が災いし自分から面倒なこと、嫌なこと、分からないことから逃げる傾向があり、それがその先に影響を及ぼしそうである。
悪役ではない。しかし展開次第ではどうなるか分からない人ではある。
◇ティナ・イフタス
マリオ団長の妻であり、副長も務める有能な魔導師。あっけらかんとした性格で旦那であろうとツボにハマる失態を犯せば存分バカにして笑い飛ばす。
普段の様子とは裏腹に生真面目なところがあるし、責任感も強いので、年令問わず彼女を頼りにする人は多い。
社交性の高さから交遊関係は広く、結構情報通でもある。
◇キース・メイベイ
王位継承権を持っていた頃のアクレスの護衛騎士であり剣指南役であり、教育係りをしていたきわめて有能な男。アクレスがティルバに来ると同時に彼もついてきた。今はマリオの隊で活躍しながら聖女とアクレスのために動き回っていたりする。
マリオとの関係も良好で、信頼が築けている。彼が隊の情報をアクレスに流していることも暗黙の了解を得ているのはそれだけ彼が有能でちゃんと働いてくれることをマリオがわかっているからだろう。
◇ナディア・マキシアス
セリードの元彼女。マキシアス侯爵令嬢できらびやかな容姿と美しい立ち振舞いで男たちのあこがれの的である。
セリードを言葉で一刀両断できる強者で立場からするとこの世代の女性では公爵夫人に次ぐ影響力をもつ一人なのは間違いない。
※しばらく出てきません。ただ、初めから設定が決まっていた人なので、作者個人の思い入れの強さで早めに名前だけ出してしまいました。
◇ルニアート・バーチル
エルディオン四十一世世代の王家護衛隊『梟』の筆頭騎士。同世代の騎士団団長よりも本来は立場が上になるのだが、セリードに勝てないことを本能で察していて年上なのに腰が低くてセリードに気持ち悪がられている。皇太子の忠実な側近でありよき理解者。
普段はわりとイジラレキャラ。見た目が優しそうな好青年だから。でも強いので本気でイジッてはいけない。ぶっとばされますから。
モブ的な人にも名前を付けることがあり、それ故登場人物が多くなる予感があるので今後もネタバレ含む人物紹介をしていく予定です。
 




