序章「独り言」
この小説はBL要素があります。
ただしそれすら忘れるほどギャグがあります。
戦いもあります。
多少グロテスクな表現があり得る可能性が高いです。
それでもいい方のみご覧下さい。
脱出探偵。
脱出する事においては天才的な能力を発揮し、それなりに頭もよく、推理もできるがその他は本当に駄目な探偵。
人はやつのことを畏敬の念を込めて、
『鴉』
と呼ぶ。
鴉のようにしつこく、鴉のように周囲にとけ込み、鴉のように不気味。
それでいて頭がよく、難攻不落な罠すらも回避し、目的を果たす。
かなり優秀な伝説の探偵。
………やつはそんな生やさしいものじゃない。
鴉、なんかまだ可愛いほうだ。
やつは鷹でもなく、鷲でもない。
そんな高等な生物ではない。
そう、やつは。
ミルクキャンデーが好きで、甘いものが大好きで、ゲームとパソコンを四六時中いじっているような男。
しかも高校生。
高校生のくせに勉強もせず、青春もしない。
やつはそう。
駄目人間の予備軍だ。
貴方の人生における貴重な時間を、この小説を読むために使っていただいてありがとうございました。
感想などくれると作者は舞い上がります。
本当に、本当にありがとうございました。