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⒈ドラゴンに遭遇

文量をどれくらい書けばいいか分かりません。

目が覚めるとそこはどこまでも緑が続いているような平野だった。


(助かったのか?いや、そんなはずが無い。無人島に流れ着いたとしてもこの景色はおかしい。

服も髪も濡れていない。相当時間が経ったという事なのか。息も苦しくない。)


そうやって状況確認をしていくうちに確信にたどり着く

俺がオタクであるということがこの状況を理解するのに役立つとは


(ここはもしかして異世界なのか。それが正しいのだとすると、俺は死ぬ直前に見たあの光に包まれここへ転移させられたということになる。)


まだ決められた訳では無いが、もしそうだとした時に向こうでやり残してしまったことが多すぎるという現実を思い知らされた


(俺はなんてことをしてしまったんだ。もし向こうにもう2度と戻れないのなら美咲はどうなる。申し訳なさすぎる。こんな俺を必要としてくれたのに。)


そうやって自分を責めているとさらにここが異世界であると確信出来るものを目の当たりにした


「グゴァーーーー!!」


咆哮のような何かが聞こえたため、振り返ると少し遠くの空から黒いドラゴンがこちらへ向かって飛んでくるのが見えた


(やばい!あんなものに見つかったらすぐに殺されてしまう。どこかに隠れなければ。)


と、焦って隠れる場所を探すが、ここは平野だった。

隠れるものなどないし、こっちに向かってきている時点で既に向こうは気づいていたのだろう。つまりは、

隠れる場所を探すよりも逃げなければならなかったのだ。


(くそっ、もうすぐそこまできている。手遅れなのか。こんな所で俺は死ぬ訳にはいかないのに。元世界へ帰るまでは死ねない。こうなったら戦うしかない。幸い異世界知識は小説を読みまくっていた俺だ。頭の中に入っている。こういう時は大抵主人公のチート能力に目覚める時。)


そう意気込んで、素手でドラゴンに向かって突撃していったのだが、結果は言うまでもない。


「グガァ!!」


ただ弾かれただけで終わってしまった


「ぐあぁー!! 痛い痛い痛い!!!」


泣き叫びながらも驚きに満ちた俺の脳内はこうなっている

(痛い痛い痛い。どういう事だ、何故チート能力が発現しないんだ?こういう時は大体凄い力に目覚めるって俺のオタク知識は言っていたのになにも怒らないじゃないか!というかなんだあのドラゴンは。というかドラゴンだよな?転移直後にドラゴンに出くわすとかありえないだろ!?俺をここに読呼んだやつはいったいなにを考えているんだ。武器も無いのに戦えってことか?ふざけてる!ってか今はそんな場合じゃない。このあとはどうすればいいんだ?さっきの攻撃で右腕は全く動かな…なんか変な方向に曲がってるし。このままだと絶対に死ぬ。逃げるか?いや間に合うわけがない向こうは飛んでるんだ。ちくしょう!こんな所で終わりかよ!くそっくそっ!……)


とまあこんな具合に荒れ狂っていた。そうしているうちに、ドラゴンは大きな鉤爪を振り下ろそうとしていた。

その時一つの影が現れた


「はああああぁー!!!」


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