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ヒロコ
小学生か中学生が書いた落書きが続きます
ФヒロコФ
君はいつも
笑いだしそうな口元と
顎にかけた細く白く綺麗な指を見せ
僕に微笑みかけては
暗い思い出背負った左目と
明るい明日を映す右目で
僕を見詰めて語りだす
右目の下の泣きぼくろ
触れてしまえば君は消える
僕の心をくすぐって
僕のハートを揺さぶって
遠い異国の人のように
賑やかな音楽と静かな景色を残し
君は消えていってしまいそうだから
君が語るその言葉を
僕の記憶に灯す火に変えて
微笑みに灯す火に変えて
ずっと見詰め続けていく
消えてしまいそうな人だから
野生の証明です