で81……魔法でスライム?
なかなか話が進まないのはキャラクターがしゃべりたいことを全部しゃべらせようとしている為です。
読みづらかったらスミマセン。
これもダメとなると、あとは土だけだね……
変化だから、希望は水にかかる引力を極力零にすることかな?
霧みたいに……あれは上昇気流で起こるんだったかな?
だとしたら違うなぁ。
とにかく水と土で使う魔法を探す。
そうして探していたら農業関連の本ばかりになった。
その中で『そしてこうする私の農業魔法』と言う本に水撒きの魔法が載っていた。
説明によると、作って一分で破裂するただの水球。らしい。
時間を見計らって畑の上に投げる事で雨のように水を降らせるとあった。
せめてこれの継続時間を五分伸ばすことが出来れば……更なる説明を読み込むと力を多く込めると水球の中心部に空洞が出来て見た目が大きくなるそうだ。
中難易度の【液化】を使っていないから水量は増えないみたいだね。
これではダメか……かなり近いんだけどなぁ。
漢字的にも『散』なので僕の希望とは効果が違ってくるのかもしれない。
【吸着】で集めるのに【変化】を『散』にしているから効果が反発していて時間が一分に限定されてしまうのかも。
希望とは違う魔法になるにしても一度はこの魔法、試してみたいな。
ヒントになるかも知れないし。
でも宿とかの室内では難しいから、外でちょっとやってみようかな。
翌日の仕事は一分で落ち切る砂時計を持参。
昼の休みにサーカステント裏の噴水に来てみた。
街の中で魔法使って邪魔にならないとなると公園くらいだもんね。
噴水の前で青い呼玉を手にして深呼吸。
僕は呼玉で増幅しないと水の力を集めにくいから集中しないと!
「……散土水!」
呼玉を持った手を噴水の上に出して言うと、噴水の水がひゅるりと伸びてピンポン玉大に丸まって呼玉のすぐ上にとどまった。
思い描いたのは野球ボール大だったのにこの大きさって事は僕の適性が弱いからだね。
空いている方の手で噴水の縁に置いていた砂時計を返してから、目の前の水の球を指で突いてみると、つぷりと指が刺さる。
うん、ここは条件に合ってるね。
――――――――――---‐808字・適性の弱さが形に出ましたね。
指を抜くと、片手で握って呼玉から離すと、握った手を放す。
水の球は地面に落ちたが形は崩れなかった。
む~浮かないのか。
あ、砂時計を見て慌てて僕は噴水前から走って離れる。
振り向くと水の球はドバシャッと半球状に水を飛び散らせた。
む~これも僕的には派手すぎだよ。
置いていたから上に飛び散ったけど、上に投げれば降り注ぐんだろうね。
確かに水撒きにはいい魔法だね。
★検証結果!
浮かない+余計な爆発ではこのまま使えないなと感じたよ。
しかも一分では明らかに時間が足りない!
せめて五分。出来れば十分欲しい!
スキルが反発して時間が発生したのなら、違う漢字に置き換えてみるしかないかな?
(結局作るのか……上手くいったことがないから探してたんだけど)
そう夕方に訪ねた図書館で司書さんに愚痴ってしまった。
「上手く反応する漢字を調べるのでしたら、漢字辞典ですね」
「そうなりますよね~
司書さんは僕が言った効果の出る魔法知りませんか?」
「申し訳ありません。
組み合わせの種類での配置は管理していますが、効果まではご本人に確認して頂くようになりますね」
(『散』ではなく『突』なら水の槍の魔法でしたね。ご希望ではないようなのでご案内はしませんが。・司書心の声)
「ですか~」
仕方ないね。
今日は漢字辞典とにらめっこか。
浮かべるんだから
まずは『浮』から
①水面または空中に漂う。うく。
②落ち着きがない。根拠や実質がない。
③度をすぎてうかれる。陽気になる。
①はわかる。
でもなんだろ、この②と③は!
……人の性格を表す文字なのかな?
……思わず想像したのは水の球に触手が生えてタコ踊りする光景。
この字を使うのは何か不安があるかな……。
――――――――――---‐728字・一度ついたイメージはかなり魔法作成に影響します。




