は78……ステアデリュード（単に名前が気に入っただけ）☆低全
なかなか話が進まないのはキャラクターがしゃべりたいことを全部しゃべらせようとしている為です。
読みづらかったらスミマセン。
ここからの彫りの作業は補強の作業で、効果によって使うスキルが変わってくるんだって。
スキル効果と耐久を保護するなら『月』の【反射】か『木』の【阻害】
スキル効果と耐久を高めたいなら『水』の【吸着】か『風』の【拡散】
他に呼玉を付けるなどの外的強化の補助は『火』の【摩擦】か『音』の【負荷】か『土』の【変化】
になるみたい。
そんな話を聞きながら、僕は手袋に取り付けるために必要な穴を開けていた。
もちろん耐久が減らないように『土』スキル【変化】を使って。
（スキルが付いた部品の加工は付いている属性付でないと耐久値が減ります）
ちなみに今挙げられたスキルはすべて難易度低になっているよ。
出来なくはないってレベルかな。
でもまずは表面と裏面を滑らかにしないと補強のスキルを使う飾り彫りが出来ない。
この作業はスキル無しでナイフの滑りが良いのが助かるね。
「今日は飾り彫りまではしないよ。また後日星の力を回復してからにしないと倒れかねないからね」
そうなんだよね。
星の力（魔法の原動力）の減りは体感でしか分からない。
ゲームみたいに見るには鑑定なんだろうけど、僕にそんな事できないからね。
レベルとかもよくわからないし気を付けて使っていくしかない。
今のところは使い過ぎた事は無いしね。
今日は表面を均して終わりだね。
「実は背負子の部品の加工が明日には終わりそうだけど、明後日から修理に入る？」
「そうですね。明日だけでこれは完成するでしょうか？」
「大丈夫だと思うよ。格子模様にするんでしょ？」
そう、華麗な曲線とか緻密な模様は初めから考えていない。
田んぼのような格子模様の中に上左下右順に直線を彫り込んでいく。
渦巻のようにも、バラの花のようにも見える彫り方だね。
――――――――――－－－‐728字・低難易度スキルの一覧になってしまいましたね。
翌日。
僕は『月』の【反射】を使う事にしたよ。
スキル効果は思い想像する事で確立するって話だしね。
反射から規模として該当する効果を考え、それが付くように祈りながら彫っていく作業になる。
耐久値の減りを反射……拒絶かな。
スキル重力を反射で補助して効果増加。
ついでに手袋自体の耐久力にも効果が広がると嬉しい。
そんな事を願いながら、それでもあっちの世界では大工道具である墨壺を使ってしっかりとまっすぐな線を引いてから格子を彫っていく。
まずは外周。そして間をまたぐように縦横の線を彫っていく。
うん。
僕的には【反射】は夜鏡を使い慣れて来たのが良かったみたいだね。
【変化】よりは彫刻刀を動かしやすい。
一マス飛ばしごとに模様を彫り込んでいき、良いかなと判定石をかざす。
――――――――――－－－‐
シイの木のヴラート
耐久力・１８／１８（＋３）
スキル・【変化】重力－１５（＋３）
――――――――――－－－‐
一つ目で上手い事強化できたみたいだ。
ついでに言うと、ヴラートってのは湾曲した髪飾りの事だって。
まだ部品なだけだから、紐を付ければチョーカーとかブレスレットにもなりそうだしね。
でも名前はきっと違うんだろうな。
これでコツをつかみ同じようにもう一つにも飾り彫りを施していく。
細かい作業は得意な方だし、ついでに手袋に縫い付けていく。
ちゃんと太めの糸は買って置いたし裁縫道具は手持ちで何とかなる。
早速手袋の手首部分にヴラートを縫い付ける。
そして判定！
――――――――――－－－‐
鋼板のステアデリュード
耐久力・４３／４５
スキル・【変化】重力－１５
――――――――――－－－‐
無事に完成！
もともとの指無し革手袋の方の耐久力知らないからどのくらい上がったのかわからないけど、スキル付いたからそれでいい！
明日の仕事のモチベーションも上がるというものだね。
――――――――――－－－‐776字・ステアデリュードは私の作った造語です。
※ステアデル＝手の甲
リュード＝盾
合わせ文字です。
