段72……こっちのピエロは自虐ネタ
なかなか話が進まないのはキャラクターがしゃべりたいことを全部しゃべらせようとしている為です。
読みづらかったらスミマセン。
おおーっという感嘆の声に包まれる中、人間お手玉で飛び回るソニカさん達。
あの軽々とした感じはどこかに軽減スキルを使っているかもしれないね。
最後は二人を手に、一人を肩に乗せてフィニッシュ!
その体勢でジグさんは足元の竿をつま先だけで回転させて乗せると胸の前まで跳ね上げる。
その竿を手の上の二人がキャッチして裏に帰って行った。
おおーっ! 拍手拍手!!
凄かったね~っ!
肩のオピをぐりぐりする。
「キュ~」
次は白い顔の小太りピエロの登場。
玉乗りしながら手の上で大きなボールを回している。
順調に舞台の縁を回って客席に愛想を振りまいていたが、ある位置に来たら乗っていたボールがビタッと止まってしまい反動で後ろに転げ落ちるピエロ。
受け身は取っていたようですぐ起き上がり、再びボールに乗って進もうとして跳ね返される。
ピエロは口をへの字にして怒った顔を作ると、手にしたボールを見えない壁があると思われる場所に投げつけるが次の瞬間自分に跳ね返ってきて倒される。
笑いが起きる客席。
こっちの世界だから本当に見えない壁が作られているのかもしれないね。風の【停滞】とか。
そんな事を考えながら見ていると、ピエロはパントマイムでのこぎりを持ち出した。
それを見えない壁に押し当てて、ギコギコ(パントマイムで)切り始める。
擬音は楽器によるBGMだ。
手の位置から見て、壁を円形にくりぬく作戦みたいだ。
のこぎりを一周させてその真ん中あたりを蹴飛ばしてうんうん頷いている。
上手くいったみたいだ。
見えないけど出来たと思われる穴に、自分が乗ってきたボールを押し当てるピエロ。
かなり力を入れ、肩を使ってまで押してみるが通る様子がない。
穴を再度手で確認したピエロは手をポンと叩いて、再びのこぎりを構える。
どうやら穴が小さかったらしい。
――――――――――---‐744字・のこぎりもスキルによる作品の可能性もあり
穴を広げ手でボールが通るのを確認できたピエロは、ボールに乗り先に進もうとしてやはり転げ落ちた。
今度はボールだけ前に進んでいる。
穴はボールの分しかなく、自分の体が通る分を考慮していなかったみたい。
そのマヌケぶりに客席から再び笑いが起こる。
ピエロは落ち込むことはなく、怒ってまたボールを壁にぶつける。
身構えたピエロに反してボールは天井の方に飛んでいき、天井に当たってピエロの頭上に落ちてきた!
ヒエッと言う身振りで避けて尻餅をつき、ぎりぎり目の前にボールの落下を確認したピエロは、上を見上げて怒り出した。
落ちて来たボールの上を見ると細身のピエロが立っていた。手にはバランスをとるためにか横向きの棒を持っている。
見えない壁に投げたボールは派手に跳ね返っていたのに、細ピエロが乗っているボールはほとんど弾んでいない。
何かで動きを抑制しているのかもしれない。
体勢を保つために足先は小さく動いてはいるけど。
丸ピエロは怒って細ピエロに向かって行くが、細ピエロの方は持っていた棒の先を床に突くことで体を浮かべてかわしていく。
その際に乗っていたボールまで足の裏にくっつくように一緒に浮かんでいたのは謎だね。
終いには丸ピエロの頭上を飛び越える高跳び具合に唖然。
白塗りのはずなのに赤くなってのがわかるほど肩を怒らせて怒る丸ピエロ。
我を失い無策で突撃する丸ピエロは棒で足を払われて転んだ。
ボヨン
さっきまでは後ろから転んでいたが今回は前から転んだので思い切りお腹から転び、見事に弾んだ。
人間ってあんなに弾むのか?と不思議に思うくらい弾んだ。
ボールに乗った細ピエロの胸の高さ位までは跳ねていて、その丸ピエロの前に棒を差し出す細ピエロ。
その棒に手を伸ばし支柱にして回転した丸ピエロは落下の勢いを調整して、自分の乗ってきたボールに着上した。
そのまま細ピエロと一緒に舞台を一周回ると、客席に向けて頭を下げる。
拍手をもらいボールを転がして帰って行った。
――――――――――---‐807字・漫才ピエロ
10/19投稿の71話が一日で閲覧数265回に!
私としては最高記録です!!
新規様ありがとうございます。




