7……髪と紙
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ふむ
ブティックのファイさんは黄緑色の髪をしていた。
ウォールタワーのご夫婦は狐の毛皮色だがスコッチさんは濃い目でアイリッシュさんは明る目な色の髪をしていた。
ちなみに僕の頭の黄茶色髪は彼らに近いが橙色が強い。
ペリーさんと目の前の彼は緑色に白色を混ぜたような翡翠色をしていた。
これで白の割合が多いのが翡色、白が混ざらない色を翠色と言い所謂緑色の事だ。
さらに翡色の代表格は有名な『カメオ』の色だと思う。まあカメオの原色は色々あるみたいだが。
まあ個人的な雑学です。
「鮮やかな緑色の人はなかなかいないよ~おれも知ってるのは数人~」
「そうなんですか」
「そういう人は国固有魔法の潜在能力が高いからね~色々と優遇されるらしいよ~」
へ~そんな特殊な魔法があるのか。
僕が頭の中で情報を整理していたら、彼は僕の黒い前髪をしげしげと見ていた。
「君が難民じゃなくても、あの国の固有魔法に適性があるかもしれないよ~」
それは気になる。
でも適性ってどうやったらわかるんだろう?
聞き返したらきっと何言ってんだコイツ。みたいな目を向けられそうで聞けないよ。
頭弱い子に見られたくない。
あとでこっそり『ビギナー』さんに聞きに行こう。そうしよう。
「あ、キャラバン来たよ~」
言われて窓の外を見ると、外壁に付いた門のすぐ内側にある発着所に馬車が3台連なって入ってきて、待ち構えていたペリーさんに商人らしき人があいさつをして何か紙束を渡していた。
「あの紙束の枚数が配達先の数になるんだよ~」
紙には『乗せてある馬車の番号』『商品名と個数』。『配達先の名前と住所』が書かれているそうで、ペリーさんが待ち部屋にいた人達を集めて割り振る度に紙に名前を書き込んでいく。
「届け先に印鑑が常備されていてね~それぞれが何個運んできたか確認してハンコ押すんだよ~納品数とハンコの数が合致すると紙の色がピンク色になるんだ~その紙を社長に渡す事でおれらは賃金をもらうんだよ~」
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「不思議な紙ですね」
「そうでもないよ~紙を作るときに何個ハンコを押すと色が変わるか設定されててね~何か魔法と薬品の相乗効果とか言ってた気がする~」
なるほど、こちらの技術のたまものなんだね。
仕事に役立つ技術を開発する人がいるのは世界としては元気があるって事で嬉しいね。
話を聞いているうちに外ではお兄さん達が穀物の袋を担いだり、納品数が多い品は小さい荷車に積み直していた。
そんな町の道を改めて見回してみる。
緩い段々畑のようになっていて、道、家、道、家の順に規則的に並んでいる。家の前の道は一段低い場合が多く玄関前に階段が付いている家が多い。
(その場合段差部分は土壁で、上部分は煉瓦や木材で造られている)。
中には段をぶち抜いている家もあるが、その場合潰れてしまう道は天井の低いトンネルにされて通れるようにされている。
段になっている道は横に走っているが、ちゃんと縦の道(傾斜の都合で斜めではあるが)もあり上の段にもちゃんと行ける。特に広い縦道は町の中を縦断している小川沿いの道だね。
その川は町の低い位置にある噴水広場を通って町の外に流れ出ている。
小川を遡れば高い位置の外壁に当たる為、そこから縦道はカーブして逆向きの斜め上に向かって続く。
壁に当たって曲がるを繰り返して一番高い建物まで大きい道は続いているんだけど、これは大きい馬車用らしく、僕が見ていた配達の様子は目的の店の下にある馬車道まで持って行って、そこから担いで縦向けに付いた階段を上がっていく。というシンプルな方法だった。
うむ。この運び方で数を稼ぐには、僕には背負子が必要だね。
腕だけで運ぶなんて筋肉痛コース一直線だ!
これは早急に考えなくちゃな。
町の説明回でした。
――――――――――---‐716文字・深夜投稿のはずが夕方投稿に……睡魔のせい