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段ボールの底はどこですか?  作者: きりみっ
ジルミ
69/187

?69……お休みのお出かけ ★土水

わーっ!!

四日目ギリギリ!!

 一番使いやすかった『風』はダメだったから……水自体を軽く出来るかな?

 重力無視となると『土』かな?

 難易度低の【変化】は意識のしかたで色々と変化を持たせる事が出来る。万能性のあるスキルだ。

 難易度中は水の【液化】に対抗するような【粉化】

 難易度高は錬金術的な【創造】

 になる。


 よし。土の【変化】を発動させ……ようとしたら手の上の水ボールが形を保てなくなって水に戻ってしまった!!

 一応桶の上でやっていたんだけど、弾いて床に水溜りがっ!

 床は木製だから染み込む!

 急いで布で拭き取りにかかる僕。


 スキル不発のショックは、慌てて掃除始めたら半減していた。


 いきなりあの大きさを作ったのがそもそもの敗因だね。

 今度は野球ボールサイズの水ボールを作って、再び【変化】をかけて……あ、水ボールが崩れた。


 むむむ~

 これは、スキルの二重掛けは出来ない?


 あれ?……ちょっと思い出せば、ソニカさんスキルの連続使用してたよね?

 あれはどうなっているんだ?

 もう一回よく思い出す。


 【液化】で水を作って、ひょいと空中に放ってからの【停滞】。

 使用のタイムラグ?

 放ったことで【液化】は解除されて、水が散らばる前に【停滞】で確保かな?


 素早さの熟練度が必要かもしれない。

 熟練無しで使いたいならそういう魔法の作成が必要かもしれないね。

 水適性が無いのにスキルを使おうとする人はいなかったんだろうか?

 いやスキルだけなら呼玉で増幅すれば可能なんだし無い事もないか。


 それでダメならちょっとそれらしい魔法を探してみるのも良いかもしれないね。

 手持ちの魔法図鑑は使えそうなのを写本した物なので全部載っているわけじゃないしね。

 図書館に行くようにしよう。


 日中は仕事して夕方に図書館行って夜は宿で【変化】即発動の練習。と言う生活になり、すぐにお休み取る予定の四日目になる。


――――――――――---‐745字・他の仕事用の研究は後回し


 休みだし、旅服でなく仕事着でもない私服を身に着け街に繰り出す。


 ここ数日仕事と図書館にしか行ってないや。

 充実してたからいいけど。

 その前にこの大きな町を隅から隅まで知ってる人がいたら超人だと思う。


 僕は素直に役所に行って旅芸人の一座がどこにいるのか聞き出す。

 そうして到着した場所は野外演習場だったんじゃないかな? 公園の一角だった。

 しかも舞台があると思しき場所には大きなテントが張られている。

 お金を払わないと見れないようにしているんだね。不正防止でもあるし、自分たちの技に絶対の自信があるから出来る商売だ。

 日本人にはあんまりなじみがないけど、サーカスってものだね。

 少し楽しみだ。


 中に入ると食べ物の売り子もいて、前に見かけた口に含むと液体になる棒ジュースと一口大の乾物菓子を売っていた。

 服を汚したとかの客内クレームが起こらないように前もって決めているんだね。

 客のせいでプログラムに支障が起こるのを計算しているのか、団長はなかなかの人物なのかもしれない。

 僕は経営なんて知らないから触りだけ見る。(苦笑)


 まだ客が入っている途中だけど舞台では団員さんが緩やかな旗の舞いを見せてくれている。

 旗の色が属性を現しているのかな?

 絡まることなくお互いのすぐ隣を翻っていく旗たちを美しいなと思った。


 周りの席がほぼ埋まり立ち歩く人がまばらになった頃合いに、団員を三人残して他が引き上げていく。

 そろそろ始まるのかな?


 三人が一度中央に集まり、広がった時には大きな丸い布が広げられていた。

 布には大きく二重円の五芒星が描かれていて、その布の端を各々持っている旗の先につないで回り始めた。

 一回りしたかな~と見ていると、三人が一斉に切り返し舞台中央の床に向けて旗先を斜めに突き立てる。


 その急激な動きで大きな布は風船のように膨らんで見えた。

 面白い演出だなぁと見ていたら、三人がさっと旗を引いた瞬間に天井から風船に風の玉が当たったのが見えた。

 アッと思った瞬間に、いつの間に仕込んだのか煙幕のような白い煙が風船の横から噴き出した。

 客席に向かって飛んできた煙は水蒸気のようで、煙くなかった。


――――――――――---‐889字・サーカス観戦(作者は見た事がありません)

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