3……役所にて魔法初体験
6、0105投稿初日ユニ数19人。1/31までのアクセス数40回、ユニ数27回。
7、0107投稿初日ユニ数37人。1/31までのアクセス数70回、ユニ数およそ50回。BOOKマーク1あり
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なかなか話が進まないのはキャラクターがしゃべりたいことを全部しゃべらせようとしている為です。
読みづらかったらスミマセン。
「役所はここ。窓口で身分証を出して事の顛末てんまつを話せばいいわ」
身分証? この世界でのですよね?
どうしよう……ここは素直に話すのが良いかもしれない。
「すみませんファイさん」
「何?どうかしたかしら?」
「僕身分証ないです」
「飛ばされた時に落としたのね。大丈夫、再発行可能だから」
「僕、固定の住所ないけど大丈夫ですか?」
「ええ、遊牧民の方とか、年中キャラバン生活の人も【旅人証】で身分証が作れるわ」
僕でも作れるのだろうか……不安はあるが、無いと困るんなら作った方が良いよね。
ファイさんに促され奥の再発行カウンターに向かう。
僕は旅人証の発行をお願いした。
窓口の女性はすぐに一枚のカードを持ってきて僕に差し出した。
それは銅版だった。真っ平で何も書いてない。
「そのままカウンターの上でカードを持っていてください」
言われるままじっとしていると職員さんがカードを包むように両手をかざして小さくつぶやいた。
「心示明土」
何だろうと思って見ていると、手の中のカードがぼんやりと光り始めた。
そして、カードの表面に文字が浮かび始める。
キャッシュカードとかに名前を打ち込むみたいな感じで文字が浮かぶ。
しかも目の前で。機械とか使わずに。しかも僕自分の名前とか話してない……はず。
なのに、カードに浮かんだ名前は僕の名前だった。
メグル・モリヤ
これが魔法ですか!?驚愕です!!
光が消えると職員さんは手を離した。
「出来ました。今回は最低限の記載にさせていただきました。追加の記載や変更は有料になりますので、その都度窓口にお越しください」
以上が窓口の職員さんのお話でした。
僕の旅人証の記載は二つのみ。
名前と職業。
そう、話してないのに職業は記載された。
僕の職業は『ポーター』だった。
つまり、運び屋。宅配屋だった。そのまんまとはね。
――――――――――---‐755文字・魔法解説はあとがきで
僕は苦笑するしかなかった。
異世界らしい世界に来て、なった職業が前の仕事のまんまとか。
「被害届はこっちの窓口よ」
ファイさんに促されて別の窓口へ。
役所内の案内板とかを見てみるとカタカナでの表示のようだ。
連れて行かれた窓口の表示は『アドバイザー』。
右隣は『ゼネラル』、左隣はさっきお世話になった『ビギナー』
うん。簡単な表記で助かる。
英語は苦手だ。
窓口の張り紙とか見てわかったこと。
名詞はカタカナ表記(なんちゃって英語)
文章はひらがな(日本語)
そして魔法は漢字。読み方は音読みオンリー。
……この世界で僕にどうしろと?
わからないのでとりあえず窓口『アドバイザー』へ声をかける。
「今日はどのようなご相談ですか?」
「すみません。知らないうちに魔法暴発?みたいなのに巻き込まれたみたいで報告に」
「まあ。ご足労いただきありがとうございます。お怪我などはございませんしたか?」
「なかったです」
「では、場所とおおよその時間と現場の状況、身分証明書の提示をお願いします」
僕はファイさんも交えて現場の状況を口頭で説明していった。
話が進むにつれ厳しい顔になっていく窓口のお姉さん。
「全く知らない国への転移ですか……大きい魔法ですね……至急調べさせていただきます。ですが……お時間はいただく事になります。それまでのこちらでの生活の手配も必要ですよね?」
「はい。出来たらお願いしたいです」
「ですよね。ではこちらから町長への書類の提出と共に生活工面の依頼も出しておきます。ご連絡先はどちらになさいますか?宿でしょうか?」
「宿とかも全く分からないんですが……お金もないし」
「今日ご報告いただいたので此方からの連絡までの宿泊費用は街で負担いたします。こちらをお持ちください」
お姉さんは水色のカードをカウンターの上を滑らせてよこした。
表面の記載は『ゲストカード』。
「身分証とこちらのカードを一緒に宿の主にお見せ頂けば一般客用の部屋でご宿泊いただけます。朝晩の二食付きです。再発行は致しませんので紛失にはご注意を」
おお!なんとありがたい!
もちろん大事にします!無くしません!!
――――――――――---‐867文字・翻訳機能とかめんどいのでこうなりました。
追記魔法解説
・心示明土
平らな板に板を持っている人物の個人情報を浮き上がらせる魔法。
銅版でなくとも記載可能。(木板なら焼印方式で)
名前以外は表面意識から読み取れるので記載項目を選択可能。
心(個人情報)
示(書き込む)
明(読み取る)
土(土魔法)木板の場合はここが日(日魔法)になります
という組み合わせです。
これは高密度な魔法になります。
通常の魔法は漢字三文字で使います。