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段ボールの底はどこですか?  作者: きりみっ
リルミド
12/187

12……アウトドアで気配をよめ

2-6、0213投稿初日ユニ数41人。3/13までのアクセス数50回、ユニ数49回。

2-7、0215投稿初日ユニ数19人。3/13までのアクセス数38回、ユニ数28回。

――――――――――---‐

なかなか話が進まないのはキャラクターがしゃべりたいことを全部しゃべらせようとしている為です。

読みづらかったらスミマセン。

「私は植物達のネットワークで早めに位置がつかめるから、回避が可能」


「それを早く言って! びびらせないでください!!」


 しゃがみ込んだ僕の肩をイフェリオちゃんがポンポンと叩く。

 なぐさめるなら、その前にそうならないようにして欲しかった……


「あなたもがんばって気配察知能力を上げた方が良い。フィロープでは森の仕事が多いから」


 それってなぐさめじゃなく激励……そんな簡単に上がるのかな?


「何回か危険に揉まれれば自ずと上がる」


 おっかない(恐ろしい)!!

 その考え方がおっかない(恐ろしい)!!


 でもそれが自然と共に生きると言う事か!!

 何となく流されている感じを覚えつつ、今はイフェリオちゃんのフォローを受けながら気配を探る事に神経を使う事にする僕がいた。

 一人だったらやらないよ。絶対っ!


「今なら回りに何も居ないから崖を降れる。先行く」


 そう言ってイフェリオちゃんは蔦を伝ってスルスルと崖を降りていく。

 ……慣れてる動きだ。

 高さがあるので命綱代わりなのか蔓をお腹に一巻きして、それを順繰り緩めながら降りていく。

 僕にも同じようにしろって見本のつもりなんだろうな……出来るかな?


「いいよ~」


 下に到着したイフェリオちゃんが僕に向かって手を振ってくる。

 行かなきゃダメだよねぇ……足が震える。


「早くしないとモンスターが来るよ~」


 そんな事言われたら行かない訳にはいかないじゃないか……つい後ろをうかがってしまう。

 僕は蔦をお腹に巻くと、ゆっくり体を崖の上に傾けていく……何とか体重は支えられているみたいだ。

 じりじりと蔦を上に送っていき、崖を降りていく。

 足が震えるんでゆっくりなのは勘弁してもらいたいな。


「お疲れ様。がんばった」


 下に着いた僕が大きく息をつくとイフェリオちゃんに背中を叩かれた。


――――――――――---‐725字・ロープクライミング


「こんな事いつもやっているんですか?」


「うん。普通」


「僕にはハードルが高いですね……」


 こんなにサバイバルしているとは……普段の外仕事は考えて受けないといけないな……。


「目的のメグルの木に着くまで求人で受けた薬草も探す。付いて来て」


「はい。よろしくお願いします」


 本当にイフェリオちゃんと一緒で良かった。

 僕は後ろについて森の中を進んでいく。


 ガサッ


 ビクッ

 な、何だろう?


「驚きすぎ」


 イフェリオちゃんは大人びた表情で苦笑するが、僕はネットワークつながってないんですよ!


「普通の動物が通っても音くらいする。無害な草食動物なら警戒は一瞬で良い。

肉食獣なら警戒した時点で遅すぎだから」


「そうなんですか……警戒前ってつまり気配察知の事ですよね?」


「そう」


「それって魔法ですか?」


「違う……種類的には……スキル?」


「あ~訓練とかで身に付く技能の方ですか……」


「だから危険に揉まれれば上がるって言った。魔法は勉強すればそれなりに……あの漢字辞典との死闘は困難を極めるけど……」


 何か言葉の端々に嫌な事を思い出した感じが出てる……魔法の勉強は苦手のようだね。

 僕は勉強してないからよくわからないけど。


「あった!」


 そんな歩きながらの会話だったのだけど、辺りを見回していたイフェリオちゃんが何かを見つけて横にそれた。


「何か?」


「採集依頼の薬草。降ろすの面倒、私の背中の鞄から巾着の束を出して」


 そう言ってイフェリオちゃんが屈みこんで腰からナイフを抜いて目の前の草を鷲掴みにしていた。


 えっと、これかな?

 イフェリオちゃんの背中のリュックから紐で束になった巾着を取り出す。

 それを開くように指示され構えていると、薬草を根本ぎりぎりで刈り取ると袋に立てた状態で並べながら入れていく。


 ――――――――――---‐719字・依頼はきちんとこなします。

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