あるオリックスファンの愚痴
ようやくオリックスらしくなってきた。
お隣では連覇だ連覇だと大騒ぎだが、こちとらもう3連覇したんだもんね。これで20年は耐えられるもんね。という感じで必死に自分を言い聞かせてますが、なにか?
いや、そもそもほんとに3連覇したのか?
俺の夢、もしくはオリックスファン全員で催眠術にでもかかってたんじゃないのか?
と言いたくなるくらいに、あの3年間は奇跡の連続だったのだ。
千葉でのT岡田の逆転ホームラン。
最終戦での逆転優勝。
そのうえ、あのメジャーの山本由伸がオリックスにいた。
そんな、正月と盆と山田とブライアントが一緒にやって来たようなことが一気に起こった3年間。
中嶋監督が宙に何度も浮かんだ。
京セラドームの空間が大歓声に包まれていた。
号泣している者。
喉が潰れてもなお、叫び続ける者。
拳を振り上げ、全身で喜びを表現する者。
当然だ。
この瞬間を選手たちと共有したくて、プロ野球ファンをやっているのだから。
もちろん俺もそうだ。
プロ野球ファンにとって、リーグ優勝とはもっとも素晴らしい瞬間なのだ。
暗黒と言われた時代。
ホークスに屈辱的な点数を取られて悔し涙を流した辛い過去。
失敗続きのドラフト。
他球団ならレギュラーも怪しそうな選手が4番を務める情けなさ。
大金を積んで他球団をお払い箱になったベテランを取ってきては、当然のように絶望する日々。
あの暗黒の時代に比べれば、あの3年間というのは何と素晴らしい時間だったのか。
阪急からの古いオリックスファンなら、あの上田監督の猛抗議を今も覚えているはず。
ブルーウェーブからのオリックスファンなら、小林とオマリーの勝負を鮮明に思い出せる。
あの勝てなかったヤクルトに、苦手なヤクルトに、雪辱を晴らしての日本一。
本拠地での我らの4番のサヨナラホームランには、全身に鳥肌が立った。(あの瞬間。俺の中での過去最強の4番は吉田正尚に確定。次点はもちろんブーマー。異論は認める。T岡田ファンや藤井ファンや長池ファンには申し訳ないが許してもらいたい。あ、ニールもいたな)
もちろん阪神タイガースに日本シリーズで敗れたのには今でも複雑な感情がある。
それは古いパリーグ(それも関西電鉄系)のファンなら分かってもらえるはずだ。
これが関東のファンにはなかなか理解してもらえない。
はっきり言って、関西での阪神と阪神以外のチームの取り扱いの違いは、巨人とヤクルトや大洋の関係などとはレベルが違う。
それこそ同じプロ野球チームとして扱ってもらえない。
たとえ福本が馬と走ろうが、山田がもの凄いピッチングをしようが、ブーマーが三冠王を取ろうが、大石が福本から盗塁王を奪おうが、阿波野が新人王を取ろうが、門田がホームラン王を取ろうが、あぶさんが4打席連続ホームランを打とうが、関西のスポーツ紙の一面を飾ることはけして無かった。(例外はあの10.19くらいか)
俺の記憶が確かなら、大阪球場の話題をマスコミが取り上げるのは、西城秀樹のコンサートの時くらいだったんじゃないだろうか。実際、大阪球場の中の客よりも、外の場外馬券売り場の客の方がはるかに多かったし。(大阪球場のシューマイはとても美味しかったのに)
ようするに、関西で、阪神以外のプロ野球というのは、完全に存在すら無いような状態だったのだ。
だから、そんな頃から応援しているパリーグファンからすれば、阪神とは正直やりたくなかったし、やるなら絶対に勝ってほしかった。
勝って、「阪神電車で、はよ帰れ!」と言いたかった。
話が脱線した。
あの3年間は、過去の暗黒時代をすべて払拭するような夢の時間だった。
(できれば、この瞬間を、金子や、岸田や、大引や、増井や、大勢のオリックスの選手たちにも味わってもらいたかった)
バファローズと名乗ってはいるが、近鉄時代のバファローズファンの中には未だにその名前を名乗ることを認めてない者だっている。
ブレーブスを捨てたと言う阪急ファンもいれば、神戸を捨てたというブルーウェーブのファンもいる。
楽天ファンの中には、合併騒動の時のオリックスのやり方を今でも恨んでいる人もいるようだし(ファンのせいでは無いけど)、未だに金貸しと揶揄されることもしばしばだ。
正直言って、ただ弱いだけなら、こんなに辛い思いはしなくて済んだ。
弱いうえに、引け目すら感じて応援するのが辛かった。
弱いのに悪役のような立場だったのだ。オリックスは。(金だけはあったから)
そして、京セラのライト側に行けば、近鉄や阪急やBWの帽子。
一体感という意味で言えば、これほどバラバラなチームもそうはない。
でもあの3連覇で、バラバラだったファンが少しは一体になれた気がする。
しかし、問題はこれからだ。
開幕3連戦だというのに、2戦目では早くも外野の客席が寂しかった。
阪急対広島の日本シリーズを見に行った人間からすれば、それでも入ってる方なのだが。
俺の予想では、当分のあいだ優勝は厳しいと思う。
それでも応援し続けられるか。
ファンとしての覚悟が問われる。
こんなこと言うと絶対に怒られると思うが(だったら言うな)、紅林と宗と若月と太田に中心選手としての厳しさがまだ見えてこないのだ。
どこか、まだ若手の雰囲気を背負っている。いや、実際若手なんだけども。
でも、杉本と頓宮にあきらかな衰えが見え始め、T岡田も安達もいなくなった今、チームを背負ってもらわないといけない彼らが若手では困るのだ。
幸いにも投手陣には平野と岩嵜というベテランがいる(本当に中日ありがとう)
あの2人がいるから若手ピッチャーは安心して見ていられる。
打撃陣にそういうベテランがいるかというと、西野しかいない。
でも、西野はどちらかと言うと良いお兄さんだし。西川も中川も大城もマイペースだし。森はまだ遠慮してるし。
まあ、なにが言いたいのか自分でもよく分からないが、もっとしっかりしてくれという感じ。もっとガツガツして、もっと感情を見せてほしい。
みんな大人しいねん。大人しすぎんねん。三振して下向いて帰ってこんでええねん。打つのは10回に3回でええんやから。
それから来田と野口。何回もチャンスはあったし、なんなら今年も大チャンスやん?
ホームラン王と首位打者がいなくなったんやから、死に物狂いでレギュラーとってよ。もう時間ないよ?
いや、ただの愚痴です。
気分が悪くなったらすみません。
まだ舜平大ショックから立ち直れてないんです。




