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愛の星  作者: たまうん
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宇宙の諦め 後編

「人類が消え去れば

 また地球は、愛の星に戻れるのか?」


宇宙は、地球の未来を諦めている


人類の存在に疑問を残し

見切りをつけ、帰ろうしていた


だが、その時、見つけたのだ

光り輝く魂を


「あれは、なんだ?

 なぜ、あんなにも、純粋な魂でいられるんだ?

 こんな、地獄のような地球で

 なんで、心の愛が消えていないんだ?」


人類は皆、心に闇を抱えている

生きる理由も、希望も持てず

疲れながら、無意味に生きている


それなのに

あの人間の魂は光っていた


「そうか、出会ったのか。自分の片割れに。

 そして、使命を思い出し始めている。

 ずっと昔から受け継がれてきた、愛のメッセージ

 それを受け取り、全てを理解している。」


もとの魂は1つだった

でも今は、2つに分かれている

誰もが、片割れを探している


そして出会い、1つになった魂は

未来へと、愛のメッセージを伝えてきた


書き記し、言い伝えられ

愛のバトンが、受け継がれてきた


「愛の星に還す…か…。

 私の存在にも、気付いているようだ。

 これは、託してもいいのか?

 地球を、宇宙の未来を。

 かつて どこにでも存在していた

 愛あふれる宇宙を

 もう一度、見ることができるのか?」


宇宙は、いつの間にか涙を流していた


愛の星から生まれた生物は愛の子たち

本当は、滅んでなどほしくない

でも、どうしようもなく、諦めることにしていただけ


「全ての星が終わった頃、宇宙も眠りにつこう」


そう思っていたのに

希望を見つけてしまった


あの人類は約束をしていた


初めての本気の愛を知り

もう一人の人間との未来のために


「愛は宇宙を救う」


そう、言っていたのだ


「なら、最後に賭けてみよう

 人類の心から、愛が消えたわけではない

 ただ、眠っているだけ」


宇宙は帰る

だが、諦めの帰還ではない

未来への、希望を持った帰還


「あの2人なら

 愛を目覚めさせることができるはずだ。

 どうか、頼む。

 地球を、宇宙を救ってくれ。」

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