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愛の星  作者: たまうん
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わたしは おかあさんよ 前編

愛は全ての始まり


地球が誕生して、最初に愛が生まれた

地球は、他の星と同じように

愛あふれる星に、なりたかった


必死で荒れ狂う嵐を、地殻変動を止めた

そして、小さな小さな生物を

自分の地球という体に放った


小さな生き物たちは

愛して、子を生んで、大きく成長していく

食物連鎖は自然の営み

生きる上では、仕方のないこと

地球は、ちゃんと分かっている


恐竜の時代もあった

しかし、予期せぬ自体で絶滅し

小さな生物は生き残った


その生物は

より地球に適した姿へと進化していく

地球に生かされていると、知っているから


そして、いつの頃からか、人類が誕生した

地球も最初は喜んだ

他の星と同じような知的生命体が誕生した、と

でも、その喜びも、段々と減っていく


私利私欲のために、同じ人類で争い始めた

食物連鎖を無視して、生態系を破壊していく

地球に生きていることを、人類は

いつの間にか忘れ去っていた


地球は悲しんだ、ずっと泣いていた

「なんで、愛の星だったのに」

「わたしは、お母さんなのに」

「なんで、どうして…」


地球の辛い感情が、自然界に影響を及ぼしていく

異常な暑さ、短期間の大雨

世界中で、同じことが起こっている


地球には、どうしようもできない

止めたくても

今の人類に、希望が持てなくなっていた


そんなとき、1人の人間がいることに気付く

あの人は、ずっと孤独に生きてきた


なのに、愛を優しさを純粋さを、忘れていない

辛い目にあっても、心には常に愛がある


観察してるうちに、1人の人間と

その人は出会った

2人はすれ違い、傷つけ合いながらも

共に愛を育てていく


そして、あの日、私を地球を見てきた

私が泣いてることに、気付いてくれた


「もう、大丈夫だよ。

 ここから始まるの、愛の星に還すからね。」

そう、言ってくれた


私が流していた悲しい涙は

嬉しい涙に変わっていた


まだ終わりではないんだね

人類を信じていいんだね

なら、私も頑張る

だって、あなた達のお母さんだから


でもね、限界が近いのよ

もう、体はボロボロなの

だけどね、始まったから

愛の星に還してくれると、約束してくれた


私は、待ってるわ

また「愛が満ちた星」に還れる日を

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