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とある傭兵の放浪譚 ー流離の傭兵、寂しがり家な少女と共に世界を巡るー  作者: フルツ好き男
第三章 浮遊都市と禁忌の魔女

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3-3. 【アーカイブ】セラフィーナの手帳①

出典:(個人的なメモ書きのため題名なし)

著者 : セラフィーナ・エレオノール・ディ・ヴァルシェ


◎ ゲイルから聞き取ったリュミエールの基本知識

 

※あとで清書すること

 

▍都市の成り立ち

・巨大な浮遊岩盤の上に築かれている(すこし楽しみ)。

・浮遊の原理は「重力位相干渉」と呼ばれるものらしい。

 (ゲイル曰く「地の賢者の最高秘術」)

  → そもそも“重力”とは……?

    → ゲイル自身も詳細は知らない様子

    (少し知ったふうに語る癖があるみたい)

・都市は複数の区画に分かれてる。

・気候すら魔術で管理されていて、温度・湿度・風向き・日照も調整可能。

 (ちょっと羨ましい。でも冬の暖炉も恋しくなるかも)


▍ 思想・政治・階級制度

・リュミエールは「この世の真理の解明」を唯一の存在理由としている。ゲイルの言葉を借りれば、“国境や政治は所詮瑣末な揺らぎにすぎず、真理の前では意味を持たない”とのこと。

 → 王国の政情、他国との戦争には全く興味を示さない。

 → ただし必要な人材や物資は平然と要求する

  (とても傲慢で横暴だと思う)

・絶対的指導層:五賢者ペンタ・マギステル。都市すべてを統括するリュミエールの権力者。「火・水・風・地・雷」の五人。その下に各系統の魔術師が序列化されている。

・派閥ごとに階級制度があり以下を基準に決定される。

 1)魔力の量(才能)

 2)魔力制御の精度

 3)都市への貢献度(新術の開発、設備改善、研究成果)

  → 成果が地位へ直結するため競争は苛烈とのこと。

・魔力を持たない者は制度の外側に位置づけられる。

 (非常に気になる部分)

 1)市民権が認められない。

 2)長期滞在は基本的に認められない。

 3)仕事も役割もなく暮らしを成り立たせる手段がない。

  → 事実上“無価値”とみなされている可能性が高い。

・研究偏重社会ゆえの危うさも感じる。 

 1)効率と真理の追求が価値観の中心

 2)情や社会的弱者への配慮が薄い 

 3)成果を出せない者への風当たりが強い

 (ゲイルの自分を大きく見せようとする言動もこの辺の背景が影響しているのかも)


▍主要な区画

1. 天央の座アエデス・マギストルム

五賢者パンタ・マギステルが常駐する都市の中枢。

・政務、研究、都市管理に関わるあらゆる最終決定がこの建物内部で協議される。

・内部構造は秘匿されており、一般の魔術師でも立ち入りは許されない区域が多い。

・外部者は原則として入れない。

  → 今回の訪問で接触できるか?

 

2. 星読みの書蔵ドムス・サピエンティアエ

・過去から蓄積された魔術理論・術式を体系的に保存する巨大書庫。新しい魔術式や都市機構の改良案はまずここに記録されるらしい。

(もし中を拝見できれば魔術のことを少しは理解できそう……時間が許せば立ち寄りたい)

 

3. 試しの空庭キャンパス・ディシプリナエ

・魔術の実地試験場。都市の岩盤の一部を改造して作られた特殊区画で、術式の爆発や暴走にも耐える構造。

・若手魔術師はほとんど毎日ここで鍛錬を行い、実技の成果がそのまま階級に直結するとのこと。

・術式の暴走が頻繁に起きるためかなり危ない。

  → 安全のため近づかないようにする。

 

4. 居住区

・魔術師は原則として自分の派閥の塔で生活する。

 (※ゲイルは風の塔出身)

・住民同士が互いに魔力を供給し合う仕組みで生活。魔力の流通がそのまま社会基盤となっている。

・そのため貨幣制度はほぼ存在しない。


▍都市の維持機構と魔術技師たち

(ゲイルが珍しく饒舌になった部分)

・リュミエールを支える魔術式は膨大。多数の魔術技師がそれぞれの持ち場で常時点検を行っている。

・特に「重力位相干渉」は止まれば都市の落下に繋がる要諦のため、一番人気の役職なんだとか。

・各系統の管轄は大まかに下記の通り。


【火】

 都市内の簡易照明・調理・工業用熱源、精密製造工程での熱制御(材料加工など)、魔力炉(廃棄物処理)の運転


【水】

 水路の維持、生活用水の生成・循環・浄化、排水処理・汚水の分解、冷却装置(魔力炉や浮遊装置は大量の排熱が生じる)、湿度調整(気候制御の一部)


【風】

 天候の総合管理(風向・風量・気圧)、外界との気流差の調整、結界内の異常魔力の検知、都市内の通信・情報伝達、軽量物資の搬送


【地】

 重力位相干渉の維持・監視、建築物の基礎・岩盤の強度維持、地形の安定化、岩盤の再構築、都市の歪みに対する調整


【雷】最近新たに出来た派閥らしく詳細は不明

(とても信じがたいけど、リュミエールでは雷そのものを生活に活用しているらしい)


▍人材の確保と教育制度

・外部からのスカウト制が原則。魔力を保有する者、素質があると判断された者は積極的に取り込むとのこと。

(人知れずナヴィレザから引き込まれた市民もいる……?)

・最初に魔力の質?を調べ適性の高い派閥に割り振られる。

・教育方針は各派閥で大きく異なる。

 (各賢者(マギステル)の意向が大きい)

 【火】鍛錬に厳しく規律重視。

 【水】基礎を徹底させる穏健派。忍耐と継続性。

 【風】自由度は高いが成果主義で競争的。

 【地】黙々と作業する者が多く、精神の安定を重視。

 【雷】少数精鋭の理論重視。手段は問わない節もあり。

 

▍所感

・やはりナヴィレザとは根本から価値観が違いそう。

・人を"資源”として扱っている気が強い。

・ゲイルの非魔術師蔑視もこの都市の常識によって形成された?

 (彼自身は本来どんな性格なのだろう?)

・わたくしたちへの蔑視も絶対避けられない。

 → 最悪の場合も想定し、カイウス様とリア様の退路だけは早期に確保しておくこと。

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