貴方と私の思い出の鬼ごっこ
お久しぶりです。もしくは初めまして。
思い付きで書いた作品です
貴方と鬼ごっこをするのが好きだった。
小さい頃、私、三嶋比奈はいつも一人だった。
私の家があるのは、街から少し離れた山の中。
父がそれなりに大きい会社を経営している人だったので、家は他よりも大きく、まるで山の上にあるお城のような家だった。
街までのアクセスはそれほど不便はなかったが、車がないと厳しい距離。
当然そのような場所の近所には、他に住宅は存在しておらず、遊び相手になるような子はいない。
また両親はいつも仕事で家を留守にしており、外に連れていってもらい遊ぶという機会は全くなかった。
物心が付き、幼稚園に通っていた時も、同い年の子達は私を遠ざけるようにして、私を除け者にしていた。
今になって思うのは、当時の私は同い年の子どもと接する機会が極めて少なく、キョドった態度で、そして己の家の裕福さから、他者を少し見下すような発言も多かった。
それは疎ましく思われるのも当然だし、距離を置かれるのは必然のことだろう。
遊び相手がいない。
スマホもゲームも親から与えられてない幼い私からしたら、それはとてもストレスだった。
小さいながらにいつも孤独感に苛まれ、この苦しみをなんとか脱しようと暗中模索していた。
そんな私が小学校に上がり、七歳になった時。
私の生活に転機が訪れた。
その日は珍しく、私の家に『遊びに』という名目で訪れた人達がいた。
夫婦らしき人が二人と、その息子であろうと思われる年上の男の子。
聞くと夫婦の男性の方が父と古い友人らしく、久しぶりに会いに来たというのだ。
今日中に帰るらしく、子どもという括りで、私の遊び相手になってくれと男の子は父に頼また。
聞くと男の子年齢は十二歳。
名前は阿立幸哉。
容姿は平々凡々、兎に角優しい雰囲気を纏った少年だ。
遊び相手....といってもこれが初対面。
ディスコミュニケーションな私は、どうすれば良いかも解らず途方に暮れた。
その時幸哉くんは、少し気まずそうに、はにかみながらこう言った。
『じゃあ、比奈ちゃん....お庭で鬼ごっこでもしようか?』
鬼ごっこ....
誰もが良く知る遊びだ。
二人以上の成員を用意して、その内一人に『鬼』と呼ばれる役割を与える。
鬼のやるべきタスクは、鬼以外の成員を一人捕まえることだ。
成員を一人を捕まえる(成員に触れる行為によって成り立つ)と鬼の役割は、捕まえられた者に移行される。
そして決められた時間になったとき、鬼だった者が負けというルールだ。
だから鬼になった者は、制限時間以内に成員を捕まえなければならず、鬼以外の者は鬼から逃げて、捕まらないようにしなくてはならない。
他者と遊ぶという経験に乏しい私でも、鬼ごっこは知っている。
だがしかし友達のいない私は、鬼ごっこを実際にしたことはなかった。
いつも校庭でクラスメイトが遊んでいるのを、教室の窓から眺めるだけ。
だが別に羨ましいとは思っていない。
客観的に見ても、鬼ごっこの面白さは私には見出だせず、興味も沸かなかった。
それでも鬼ごっこは会話をあまりしない遊び。
私は会話をしなくて良いならと、幸哉くんの提案を二つ返事で受け入れた。
そして私達は、無駄とも思えるほどに大きな庭に出た。
じゃんけんをして、鬼を決める。
最初の鬼は幸哉くんだった。
それから私は、今までにない衝撃を受けた。
見下してさえいた鬼ごっこに、すっかり魅了されてしまったのだ。
見せられた理由は私が鬼になった時。
幸哉くんの背中を追いかけて、その背中に触れようとする。
しかし手を伸ばすと背中はさらに遠退いていき、触れることは叶わない。
幸哉くんは手加減はしてくれてはいたが、それでも速い。
だがしばらく追いかけるとわざと捕まってくれた。
私はそのわざと捕まってくれる行為に、私に対する優しさを感じた。
鬼ごっこを私が楽しめるために、捕まってくれてるのだろう。
友達のいない私。
他人から遠ざけられ、優しさを体験したことのない私。
そんな私は鬼ごっこという初めての遊びで、初めて他人の優しさに触れた。
その優しさは、私にとって麻薬のようなもの。
少しでも多く幸哉くんの優しさを感じようと、私が逃げる番でも出来るだけ早く捕まるようにした。
そして鬼になった時、再び幸哉くんはわざと捕まってくれる。
その繰り返しにより、私は幸哉くんの優しさにズブズブ沈み混んでいき、私に優しくしてくれるのは唯一この人だけなのだと思うようになっていった。
気付くと私たちは、日が傾き、空が紫紺になるまで遊んでいた。
この鬼ごっこが終わらせないといけない。
その事実に落胆したが、幸哉くんは次に来たときにもう一度遊ぼうと提案してくれたので、喜んで受け入れた。
幸哉くんはそれから長期休暇の際は、私の家を訪れるようになった。
その度に私と幸哉くんは、色々な遊びをした。
かくれんぼだったり、幸哉くんが持ってきた携帯ゲームだったり....
屋外、室内問わずたくさんの遊びをした。
それでも私のなかで、やはり遊びでは鬼ごっこが他よりも特別なものだった。
思い出が強く影響している、というのもある。
だが何より、鬼ごっこは幸哉くんの優しさに触れることが出来るし、そして私の唯一の大切な人をこの手で捕まえる、手に入れるという行為は私にとって、とてつもなく甘美なものだった。
遊ぶ際は私の方から、鬼ごっこをせがむこともあった。
遊びを重ねるなかで、私はより多くの幸哉くんの優しさに触れた。
そして月日を重ねるごとに、幸哉くん以外から優しくされたことがないという経験も、積み重なっていった。
私はその内幸哉くんを、異性として好きになっていった。
唯一無二の私に優しくしてくれる人。
この人は一生私のそばにいてくれないと、私は孤独になり、人としての価値を失ってしまう。
私の彼への愛はどんどんと膨らんでいき、理性では押さえつけられないほどの激情へと転じていった。
そして私が高校生になった時。
幸哉くんに初めての彼女が出来たと聞いて───────
───────私の中の何かが崩壊した。
◇
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ....」
息が粗い。
空から降る雨粒が体温を奪っていく。
俺は今、どうにか人のいる場所へ逃げようとしていた。
理由はただひとつ。
俺は先ほどまで、軟禁状態にあった。
外部との接触は絶たれ、やりたくもない行為を強要された。
そんな生活から逃げ出さねばと思い、隙を見て逃げ出したのだ。
軟禁されてたのは子どもの頃から良く通っていた場所。
人が沢山いる場所までの道のりは把握していた。
だが正規の道を行くと待ち伏せされて、呆気なく捕まってしまう。
だから今は獣道をひたすら突き進み、下山を目指していた。
「────ッ!!」
雨降る道はぬかるんでいて、足を持っていかれ転けてしまう。
転んだ先に石ころがあったのか、足から出血をしてしまった。
「ぐっ........」
大学に入ってから、ろくに運動をしていないかったことが悔やまれる。
幾年ぶりかの足の傷はズキズキと痛みを発していた。
体温も下がっていくのを感じる。
逃げなければいけない、捕まれば次はないのだ。
だがこのままでは逃げ切るより前に体力が尽きてしまう。
雨風が凌げ、体力の回復ができる隠れられる場所が必要だ。
しばらく歩くと視界に建物が目に入る。
森林に囲まれた一軒家だ。
近付いてみると、その家は木造で蔦が家全体を覆い、一部も崩れていて、人も住んでおらず長年放置された家だと分かった。
衛生的には良くないであろうが、今は仕方のない。
不法侵入かもしれないが、今は非常時として使わせてもらうことにした。
家の中は真っ暗だが、雨風を防げるのなら問題ない。
俺は着ていた服を搾って、乾かした。
その時頭をよぎるのは過去のこと。
俺を軟禁した人物と出会ったときのことだ。
父の友人に会いに行くという理由で訪れた屋敷。
俺の家は何処にでもある一般家庭だったため、父にこんなに屋敷を持つことのできる友人がいることに大変驚いた。
そこにいた父の友人の子である可愛らしい女の子。
俺は最初、その子の面倒を見るように言われた。
眼がパッチリとしていて、髪が綺麗な女の子。
名前は比奈ちゃんと言うらしい。
比奈ちゃんは俺の短い人生経験の中でも、一番に可愛い子だった。
将来はきっと美人になるだろう。
とは言え俺は一人っ子だ。
年下の子の面倒の見るなんてしたことはないし、やり方も良くわからなかった。
俺と比奈ちゃんの間に少し気まずい雰囲気が流れる。
だがこのまま行動しない訳にもいけない。
俺は比奈ちゃんを思いきって鬼ごっこに誘った。
比奈ちゃんをとの鬼ごっこはとても楽しかった。
初めは比奈ちゃんは、あまりやる気は無さそうで、逃げるのすら面倒くさそうにしていた。
だが次第に楽しくなってきたのか、段々と俺を追いかける脚が速くなっていった。
そして心を開いてくれたのか、幸哉くんと俺の名前を呼んでくれるようになり、笑顔も増えた。
俺もまるで年下の妹ができたようで、とても楽しかった。
気が付くと日が暮れ、遊びを切り上げる時間となる。
どこか悲しそうにする比奈ちゃんに、俺はまた遊ぼうと約束をした。
その日から俺は長期休みには、必ず三嶋家を訪れるようにして、比奈ちゃんと遊んだ。
比奈ちゃんはあまり遊ぶという経験がないようで、俺が提案する遊びをどれも珍しそうに遊んでいた。
俺は遊びを繰り返すうちに、比奈ちゃんが本当の妹のように思えてきて、彼女が面白そうに、楽しそうに遊んでくれていることが何よりも嬉しかった。
そんな日々の積み重ねが、こんな結果を生むだなんて....
彼女の気持ちに、気づいてあげられなかった俺にも落ち度はある。
だが今の彼女は異常だ。
出来ればもう一度互いに落ち着いたあと、ゆっくりと話し合いたい。
そんな感慨に浸っていると、外から雨音に紛れて足音がするのが聞こえた。
俺は追っ手が来た悟り、部屋にあるクローゼットらしき場所に隠れた。
「幸哉くん....こちらにいらっしゃいますか?」
クローゼットの扉の向こうから、くぐもった声が聞こえた。
女性の声。
聞き慣れた比奈の声だ。
だがしかしこの瞬間は、その声に身の毛も弥立つのを覚えた。
追い付くにしては異常に早すぎる。
複数人で追っていたにせよ、ピンポイントで比奈が来るのは運が悪すぎた。
「幸哉くん....隠れているんですね?鬼ごっこにおいて、隠れるとは有効な手段でもあります。変に逃げ回るよりも体力を消費せず、運良くば制限時間まで事なく過ごすことができますから....」
ミシミシとボロボロのフローリングが音を立てるのが聞こえる。
きっと比奈は俺を探しているのだろう。
「ですが今回の幸哉くんの目的は、制限時間まで乗り切ることではありません。私から逃げて、警察や話の分かる方のところに駆け込んで、保護してもらうことです」
声がどんどん近づいてくる。
俺はそれにただ震えるしか出来なかった。
「なので隠れるという行為は悪手です。一ヶ所に留まるというのは、家の使用人も使って複数人で捜索をしている私たちに見つかりやすいですし、何より山中のこんなに目立つ小屋に避難するなんて、真っ先に捜査の手が入るのは自明の理じゃないですか?」
声が更に大きくなり、より鮮明に聞こえる。
どうやら比奈は今クローゼットの前にいるらしい。
「では真っ直ぐに街を目指していれば良かったか?いえ、それも悪手だったでしょう....何せ外は物凄い雨です。体を濡らした状態で、走って街までの長い距離を行くだなんて....自殺行為の他ではありません。きっと途中で疲れ果てて、貴方の目的は達せなかったでしょう....」
息が荒くなる。
このような状況でもどこか楽しそうに話す比奈の声が、何よりも怖かった。
「じゃあ貴方の行動の正解は?....それを聞かれるのであれば、私は答えを用意する事ができます....端から、逃げるという行為をなさらなければ良かったのです」
もう雨粒の音は俺の耳には入ってこない。
ただただ比奈の声が、俺の脳を揺さぶっていた。
「我が家には何一つ不自由が有りません。健康に気遣った良い食事も提供しますし、貴方が健康度返しの美味しいものを望むのなら、それも用意させましょう。ぐっすりと快適に眠ることの出来るベッドだってありますし、性欲を満たすことのできる相手もいます。運動がしたいのなら、かつて私と遊んだように家の庭で何か楽しいことをしましょう....逃げても何も良いことは有りません。屋敷で毎日私と楽しく過ごすことが、貴方の行動の正解なのです」
この子はそれを本心で思っているのだろう。
だがそれは....俺の幸せではない。
確実に違うのだ。
「....懐かしいですね。幸哉くんは昔した鬼ごっこでも、木に登って隠れていた事がありました。私はそれが何時まで経っても見つけられなくて....とうとう泣き出しそうになった私を、貴方は急いで木から降りてきて慰めてくれた....」
比奈は言葉を続ける。
「幸哉くんは私に優しくしてくださいました。いつも私が遊びを楽しめるよう工夫をしてくれて....そんな貴方を、私は好きになった。唯一の私に優しくしてくれる人、私だけの人....それなのに貴方は....私ではなく他の女を愛した。優しさを向けた。劣情を向けた....貴方は私だけの物なのに、貴方が他人に取られたっ....!この苦しみを理解していただけますか?幸哉くんならきっと理解して頂けると思います。だって貴方は私を見ていてくれて、私だけに優しい方ですから!」
声を荒げて、比奈は床を蹴る。
「ねぇ....幸哉くん....出てきてください....GPSが貴方の肌の下に仕込んであります。クローゼットの中にいるのはもう解ってるんですよ?....だから出てきてください。昔みたいに、私のために出てきてください....貴方が私に優しいことを....私だけに優しいことを保障してください....出てこないのであれば待機させている使用人取り押さえさせ、貴方を屋敷へと連れて帰ります。そのあとで厳しく私の愛と貴方の私への愛を、わからせます....」
これはもう....詰みか....
肌の中にGPSが仕込んであるなんて気づきもしなかった。
もう端から逃げられる要素は存在していなかったのかもしれない。
俺はゆっくりとクローゼットの扉を開けた。
「ほら....やっぱり幸哉くんは、私に優しいんですね....」
震える足で、クローゼットから俺は出る。
比奈の顔を真っ直ぐ見つめると、彼女は涙の跡が有りながらも、こちらを微笑んで見つめていた。
「比奈ちゃん....話をしよう....」
「話....ですか?....すみませんが、今は聞く暇がありません。幸哉くん、全身びっしょりじゃないですか....このままでは風邪を引いてしまいます。一度屋敷に戻って、お風呂に入って着替えましょう。それからゆっくりココアでも飲みながら、聞かせていただいてもよろしいですか?」
「いや....今聞いてほしいことなんだ....」
比奈の目を真っ直ぐと見る。
俺は覚悟を決めた。
ここで比奈を説得する。
そうするしか、この状況を脱する術はないのだ。
「比奈ちゃん....おかしいと思わないか?」
「おかしい....って何がですか?」
「君の行ってることがだよ」
比奈が行っていることは異常だ。
比奈が俺を異性として好きなことは理解している。
数日間続いた軟禁生活で、それはとても実感した。
だが問題なのは伝え方だ。
好きな人に恋人が出来たからといって、軟禁するのは倫理に反している。
好きな人を縛り付けて、愛し合う行為を強要することが愛ではない。
「比奈ちゃん、これは君への優しさ故の言葉だ。君が行っていることの所以は愛なのかもしれない。だが自分の幸せを愛する人に押し付けることは、愛であるとは言えない。ましては君のような束縛し、社会からも切り離してしまうのは、最早ただの暴力でしかない」
「────え?」
比奈は面を食らったような、困惑した表情を見せる。
俺は言葉を選びながら、慎重に話を続けた。
「君の気持ちを考えきれていなかったのは、本当に申し訳ないと思っている。俺は君のことを愛している。それは変わりはないが、あくまで妹としてなんだ....だからこそ、俺達が血の繋がっていない、ただの他人の男女であることを忘れて、君を勘違いさせてしまうようなことにしてしまった」
比奈は俺の言葉を聞いて、俯いた。
「....勘、違い....?」
「そう、勘違いだ。だから一度──────」
「──────そんな訳がないっ!!!!!」
俺が言葉を続けようとすると、突如比奈は叫んだ。
俺はいきなりのことに、驚いて固まってしまう。
「幸哉くんが愛してるのは私だけなの!!私だけを見ていてくれるの!!私だけに優しくしてくれるの!!だから勘違いじゃない!!幸哉くんが私に愛を伝えてくれていただけなの!!なんで分かってくれないの!?幸哉くんは私のことを理解してくれているはずなのに!!」
「だからそれは違うんだ!俺はお前を妹として愛していて!異性としては愛してはいない!それにお前を愛を否定している訳じゃない!愛の伝え方が間違ってるって話を────」
「────じゃあ何であの夜に私の求めに応じたの!?」
「─────ッ!」
あの夜。
軟禁二日目の夜だ。
あの日、俺は手錠と足首に紐を巻かれた状態だった。
そんな俺を比奈はベッドにつれて行き....
「妹との愛だったら、あんなことも出来るわけないじゃない!!」
「そ、それは....」
「愛し合う二人だからこそ出来るんだから、それはもう幸哉くんからの愛が証明されたも同然なんだよ!?」
「男なら誰でもそうなんだよ!愛がなくてもそういう行為は出来るんだよ!」
互いに息を荒げながら、口論をする。
比奈は呼吸を整えながら下を向くと、ゆっくりと顔をあげた。
比奈の眼が完全に座っている。
その目は今までにない、内臓までもが底冷えする雰囲気を纏っていた。
「....もう、いいや」
「....ん?」
「こんなの私の幸哉くんじゃない。きっと洗脳されているんだ....変な女と付き合っちゃったから....」
「....おい、なに────」
「────連れていってください」
途端、屋敷で見たことのある男たちが部屋に入ってきて、俺を取り押さえようとする。
俺は抵抗を試みようとするが、呆気なく捕まってしまった。
「くっ....!比奈!」
「捕まってしまいましたね?幸哉くん....ですが鬼の交代は有りません。捕まった人は鬼の棲みかにつれていかれ、幸せに暮らすだけですから....」
拘束を解こうとするが、体がビクとも動かない。
すると俺の首に大きな衝撃が走った。
意識が遠退いていく。
「大丈夫....私が取り戻してあげます。優しい幸哉くんを....だから少し眠っておいてください」
俺は霞む視界に微笑む比奈を捉えながら....
....ゆっくりと瞼を閉じた。
起承転結もあったもんじゃねぇな....
もしかしたら加筆·修正版を出すかもしれないので、出たら報告します。
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