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雨に疼く  作者: ひろゆき


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44/74

 六  6  ーー 拒絶 ーー  (6)

 

 ………え?


 嘘だって言ってほしかった。

 冗談だって、屈託ない笑みを浮かべ、目を細めてほしかった。


 だが、優弥の願いは若菜の厳しい一言に崩れ去ってしまう。

 どれだけか細い声であっても、外で車が走る雑音すら消え去る声が鼓膜を突き抜けてしまう。

 茶化して受け入れてほしかったのに、若菜は顔をまた背け、窓を眺めてしまう。

 また二人の間に透明な壁が構築され、はばかってしまう。

 どれだけ殴ろうとも、崩れもしなければ、音すら遮断しそうな分厚い壁が。

 それほどまでに、拒絶された姿に絶望に打ちのめされた。

 首を絞められるような息苦しさに苛まれていると、若菜が不意にこちらを見た。

 ちょっとした期待に胸が熱くなると、


「ねぇ、私が小学校に行っていれば、変わっていたの?」

 

 ーーっ?

 予期せぬ問いに、首を傾げてしまう。


「……小学校?」


 優弥の問いは、一方的に脅えた若菜の眼差しを通りすぎてしまう。

 若菜は反応しないまま、優弥を見据えている。


「ねぇ、変わっていたの?」

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