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王妹よ、いばらの冠を抱け〜この初恋、諦めなくていいですか?〜  作者: 俤やえの
番 外 編 アイのかたち【 全15話 】
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(8)書簡〈5〉ドレスデン公妃 クレメンティーネ

( 8 )書簡〈 5 〉ドレスデン公妃 クレメンティーネ


 ごきげんよう! 愛する弟とその天使さん!


 我がドレスデン公国にも、戴冠式の招待状がきました!

 参加したくて夫におねだりししたら「臨月だからダメ」の一点張り! 帝都に行くよりルヴェルの方が近いのに!


 夫婦喧嘩真っ只中に、フェルディナントがやってきました。……あの子相変わらず度胸があるわね。


 きょうだいみんなで、サプライズイベント! 久しぶりでわくわくするわ!


 懐妊してからずっと憂鬱だったけれど、筆記机についた今はときめいて仕方がありません。


 何を書こうかしら……。陛下はマックスのことが知りたいわよね?


 マックスは士官学校で常に首席か次席だったのよ。特に体術と剣が素晴らしい成績だったわ。学校以外でも色んなことに努力する、自慢の弟です。


 そうそう。マックス、異民族バルバロイ風の弓術を陛下にぜひ見てもらいなさいね。私の夫ほどではないけれど、乙女心に刺さること間違いなしです。

 

 マックスが首席を初めて取ったのは十二歳の時でした。その報せを聞いて、レオ兄さまが珍しくサプライズを企画したのよ。庭園の小さな部屋(グロリエッテ)で作戦会議をして、きょうだい皆の手料理を振る舞うことになったわ。


 材料を集めるところまではうまくいったけれど、わたくしとヘルミオーネ以外は調理に慣れてないもんだから、厨房でボヤを出しかけて大変だったのよ。


 カトラリーの準備ができたところで、マックスがフェルディナントに連れられて食堂に入り、わたくしたちは拍手でお出迎え!


 テーブルにずらりとならんだ手作り料理を見て、目をまんまるにしてたわね。


 わたくしが作ったのは、クネーデルに干し杏をいれて砂糖を塗したもの。ヘルミオーネの南瓜のパイと良い勝負だったのよ。


 お腹がすいてきたんじゃない? わたくしもよ。娘と一緒にクネーデルを作ってみようかしら。


 レシピを同封するので、二人で作ってみてね。家族と一緒に「美味しい」って言い合う時間を大事にしてね。楽しく食べることを忘れないで。


 そうそう、お腹の子は男の子な気がするの。よければクロヴィスと名付けても良いかしら? お返事を待っています!



              クレメンティーネ

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