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LINE掲示板と出会い

小説書くのは初めてです。文章書くのは子供の時から得意なのでちょっと自信あり。


この物語を一言で言うなら、「10年以上一度も会ったことない人と最終的に会って、ゴールした」とだけ言っておこう


そのゴールとは、結婚?お付き合い?終幕?死別?色々あるよね。この小説の最後の方にわかることだろう。




前置きは短い方が良いだろう。さあ書き始めよう


※この物語は大部分が事実だが、万が一「相手」が見つけて読んだ時に筆者が困らないよう、一部フィクションが混じっています。と保険を。まあ、それくらいあるよね。無いものをあったように見せたり、その逆とか。まあそれは多かれ少なかれあります!確実に。




当時を振り返りながら書いていきます。先に言っておくが現在の筆者の年齢は一旦非公開で。社会人だ。

あと執筆中に気付いたことだが、俺たちがやっていたのは遠距離恋愛ではなく、ネット恋愛と呼ぶ方がふさわしいのかもしれない。でも二人の間ではずっと「遠距離恋愛」と呼んでいたし、実際に途中からは会うことが前提になったから、あえて遠距離恋愛という言葉を使わせてもらうこととする。






【第一章】 LINE掲示板






俺は13歳(中1)の頃にスマホを持ち始めた。自分から親に頼んだ訳でもないが、親がそろそろ持つか?と。


俺は大阪生まれ大阪育ち。※だから所々関西弁が出るかも。


当時はちょうどパズドラが流行っていて、エンドラでゼウスノーコンとかが話題になってた。虹クリでヘラ攻略とかね。わかる人にはわかるだろう(笑)


俺はサッカー部に所属していた。サッカー部の顧問はプロ試験を受けた事があるほどの実力者で、イケメンだったが怒ると怖い40歳。当時は顧問のことを部員内で愚痴ったり、俺来年には部活辞めるわなんて言ってみたり。


俺は大阪と言っても田舎の方に住んでたから、結構育ちは良いのかも。遊びは大抵パズドラ、スマブラ、遊戯王だった。外でボール遊びよりは家でゲーム派。


ケータイ持ち始めてどれくらい経ったかな。出会いの時期までは覚えていないが、当時の会話の記憶から大体推測はつく。


当時、LINE掲示板というものがあって、これを簡単に説明するとLINE友達をネット上で募集して、LINEで喋り友達を作るアプリ。


ただ、未成年が犯罪に巻き込まれることが多々有り、俺が中学生のうちにサービスが終了した。今はLINEオープンチャットというものがあり、出会い目的の投稿をすると当然違反になるが、それとはちょっと違う。オプチャはLINEグループに入って複数人で会話するが、LINE掲示板で作る友達は1対1でやり取りする。IDを交換してしまえば永久的にその人と話せる訳だ。しかもIDは交換ではなく公開だ。掲示板を見ていて「この人良いな」って思ったらそこに書かれているIDをLINEで打ち込むだけで友達追加できる。


エロ系の釣り投稿もよくあって、俺は釣り判定とか自信無かったから専ら投稿派だった。当時はLINEの友達が200人とか超えていた。(今は28人笑)


それ全部掲示板からって訳でもなく、掲示板で知り合った人同士でグループチャット(グルチャ)に招待し合うってこともあった。そこで追加した人の方が多いかな。俺は当時、パズドラ関係のグルチャと中学生専用グルチャに入っていたりした。まあ多くても5個くらいかな。


掲示板の説明は以上だ。掲示板には写真を入れて投稿することができ、それこそが唯一の自分をアピールできる方法だ。俺は顔が良くない。3人いる姉には槇原敬之に似てるって言われたことがある(槇原敬之に失礼)。調子がいい時で綾野剛らしい(笑)


当時は肌荒れもひどい時期でまあモテなかった。というよりモテた経験が無かった。そんな俺でも、家の居間にある姿見の前でキノコ椅子(わかる人にはわかる)に座って少し下を向いて自撮りするとまあ上手い具合に撮れた。奇跡の一枚ってやつ!


それをLINE掲示板に上げて、友達を募集してた。別に完全に出会い目的って訳ではなく、追加してくれた人とは男女関係無く話はしてた。出会いっつっても当時中1だし、下心とかは無い青春ってやつかな。年齢ももちろん13歳って公開してたし。


でも奇跡の一枚を上げて友達募集していた点、女の子からの追加を期待していた部分は少なからずあっただろうな。






【第二章】 出会い






※当時のLINE履歴はほとんど残っていない為、会話内容は曖昧



出会いは俺がLINE掲示板にハマってから間も無い頃だったか、友達200人もいて使い慣れていた頃だったかは曖昧だ。追加はもちろん向こうからだった。


「友達になりたくて追加しました!よろしくお願いします!」


「よろしくお願いします!何歳ですか?」


「12歳です!」


「近いですね!どこ住み?」


「近いからタメ語で良い?東京だよ〜」


「とおっ!俺大阪ー」


「遠いね。中学生?」


「うん。中1。そっちは?」


「小6。今日中学用の靴下買いに行ったんだあ〜」


↑この記憶があるから出会いは2,3月くらい?


その後中学生になったらどの部活に入るのかとか話した。ここでその子の名前は「なつみ」としよう。




なつみはダンス部かバスケ部で迷っていた。足は速いらしく、スポーツには自信があるらしい。ちなみに俺も足がとても速い。小学6年の最後の運動会ではリレーのアンカーを務め、満場一致のMVPになるレベルのヒーロー的活躍をしたことがある。あれは間違い無く人生で一番輝いていた瞬間だったが、需要が無いと思うので詳細は省く。




大阪人と東京人の最初の会話と言ったら、方言の違いとか、名物の食べ物とか。そんな子供らしい話をして、二人は盛り上がっていった。


「彼女はいるの?」


ある時なつみは突然こう言った。


「いないよ。なつみは?」


「いなーい。いたことある?」


「いや、無いよ」


(当時は見栄なんて張ってなかった)


「じゃあさ、付き合ってみない?」


「えwいきなり?」




内心わくわくした。さっき出会ったばかりなのに。もう!?


「うん!お試しみたいな感じで。嫌かな?」


「嫌じゃないよ!じゃあ付き合おう!よろしく(笑)」


「よろしくね(笑)」




そこからまた、たわいない話題で盛り上がった。


ある時俺が言った


俺「嫌になったら別れて良いから、いつでも言ってな」


な「え、なんでそんなこと言うの?」


俺「え、ごめん」


な「お試しって言ってもうちは真剣に付き合いたいよ」


俺「そうやんな。俺も!ごめん。」


な「いいよ」


そうしてその日は終わり、眠りについた


「おやすみ」


「おやすみ!」




【1週間目】




それから何だかんだ続いた。1週間目くらいのある日、なつみからこんなLINEが来た。


「今好きな人がいて、その人から今日カラオケで突然チューされたんだけど、どうしたら良いかな?」


え?俺は頭が真っ白になった。


「好きな人?いるの?」


「うん」


「え、俺ら付き合ってるよね。何で俺に言うの?」


「彼氏に好きな人の相談するのって普通じゃない?」


は?お前今何つった?まさにそう言いかけた。


「そ、そうなんかなあ。ごめん」


「ううん。うちもごめん。この話はもうしないね」




まあこんな感じで、なつみには明らかに一般常識とはかけ離れた性格が少しだけあった。



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