表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

もも笛

「もも 買ってきたの?」

はるくんは、台所のテーブルの上に、白くてほんのり赤いももをみつけました。

「おいしそう!」

はるくんが、ももをもとうとしたとき、おばあちゃんがあわてて言いました。

「あっ、割れちゃうから、気をつけて!」

「えーっ?」

はるくんは、びっくりして、手を引っ込めました。

おばあちゃんは、ももを、そっともちあげると言いました。

「これはね、もも笛っていう笛なんだよ」

「えっ、たべられないの?」

「そう、さわってごらん」

はるくんが、そっとさわると、ももは、かちんかちんです。

「ここに穴があるでしょ」

ももの後ろに、穴が6個あいていました。

「ふいてみようかねぇ」

おばあちゃんが、口にくわえて吹き始めました。


♪ もーもたろさん ももたろさん


やさしい音がします。

「もも たべてるみたい。おもしろいね」

「そうでしょう。おばあちゃん、気に入ってるんよ」

おばあちゃんは、とってもうれしそうに言いました。

おばあちゃんは、いろんな歌を吹いて楽しそうです。


「あー、でも本物のもも、たべたかったなぁ」

はるくんは、ちょっぴりざんねんそうです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ