憧れ≦恋
消えない、消えたい、消えない、でも消えない……消えたい…………。
花占いをしても何も浮かばない、そもそもこれは花占いなんかじゃない。自分の願望に乗せてひとつの花の命を散らしただけだ。
そもそも花占いなんて、殺人と変わらないこんな残酷なことを思い付いたのだろうか?誰が、どうして、こんな事を。
『花なんて、いらない』
そんな言葉を、平安貴族の誰かさんが言ったのだろうか。
それとも、綺麗なものは死んだ方が美しいのだろうか。いや、死にゆく過程を自分が作り出すことが快感なのだろうか。
そういえば貴族繋がりで思い出した、とある小説の色男。物語の中には小さな女の子を自分好みに育てる、という言葉があった。
これは花を育てることが同じなのだろうか。そうなると
【人=花】
が成り立つことになる。まぁ、滅茶苦茶な論理なんだろうけど。
頭の中だけなら、何思ってても良いよね。
頭の中だけなら、何を願っても良いよね。
そうだ、どうせ願うなら神社に行こうかな。いや、縁結びの神なんてここら辺には居ないから、やめとこう。
神頼みは成功しないと感じる。
だってさ、毎年行く神社の絵馬に書いてあること、現実的に不可能なことばっかり書いてある。
『宇宙人に会いたい』『あの星を掴んでみたい』『お姫様になりたい』
そんなこと無理だ。こんなの生産性の無い、そして夢の無いことを言う自分にも生産性が無い。
そういえばずっと生産性生産性言ってて、世の中煩い人が居る。
こんな人は私は嫌いだ。そんなことが実現でも出来たら、もっともっと世の中はコンパクトになってるよ。
私は無駄が好きだから、そんな事は許さないけど。
無駄には、とても強い力が秘められてると信じている。
音楽に、物語の本、絵に服飾関係のお仕事の人だったり。私から見たら、経済を回してるのは《無駄》の方が多いと思ってる。つまりは
【無駄>生産性】
も成り立つことになる。とても人様には見せられるような言葉じゃないけど。
人様、と言えばさっき
【花=人】
って私が言っていた。
ならば人に様をつけるなら、花にも様をつけるべきじゃないか。つまりは
【人様=花様】
のように変わるかもしれない。
でも、花には気を使う必要が無いとも感じる。
だって意思がないんだから、もしかしたら
【人様=花】
になるかもしれない。
だけど、人に様を付けた時にも花は呼び捨てで同列ってことだよね。つまりは
【花≧人】
も成り立つのかもね。まぁ、詭弁でしかないと思うよ。
つまり、様を付けた状態で同列のものはそのものよりも下なのかも。
王様っていうと、毎回様が付いてきてる。
たまに物語では帝王だったり、王、と呼び捨てる人もいる。地位の低い人は良く様をつける。何故なんだろう。
恐れているからかもしれない、ならば残虐だったりした王はよく
『王様』
って呼ばれる頻度多かったのだろう。恐いから当然のことだ。
平民からしたら格上の殿上人だから仕方ないのかな。でも人同士なら、同じくらいのはず。つまりは
【王≧平民】
みたいな関係性だったのだろう。恐れたり、崇めたりする人は様をつけて王を完全に《人では無いもの》に仕立て上げてるってことか。
そんな事したら王は寂しいよねって思ったけど、まぁ、個人の価値観だよね。
さっきも貴族って居たよね、平民と王とセットのイメージだ。
単純に考えればつまりは
【王≧貴族≧平民】
が成り立つ。けど、これ何か違和感がある。
王と平民の間に貴族という壁が出来たように感じている。さらに差もあるように感じる。
ライトノベル系列の本では平民と貴族が簡単に関わったり、王と関わったりするらしい。
まぁ、パターンがあるみたいだけど。
私の都合良く改変するとこんな感じか。
【王様≧貴族=平民】
こんな理想なんて有り得ないんだけどね。でも、私がちゃんと書き出せば、これは真実になる。
だって、物語は一つの世界を作り出すのと同じこと。創世神になれば真実に出来る。
常識改変なんてそう簡単に出来ることではない。神になれば簡単だけど。
私にとって常識なんてあって、ないようなものだし、意味無いけど。
常識には合わせなきゃいけない。あっちが合わせてくれるわけがない。
あっちが合わせてくれるのは精々
『感情』
だけ。
それだけでも私にとっては充分なはず。
でもまぁ、常識を合わせてくれるに越したことはないよね、そっちの方が楽なんだから。
だから私にとってはつまり
【常識≧感情】
が成り立つと思うんだよね。もう、対比でも何でもないけど。