第1章 登場人物
次話から新章になります。読んで頂ければ幸いです。
【リクト・シェフィールド】
加護:空気 15歳
クワトロ家の当主の息子として生まれたが、2年前に両親が行方不明になったことによって、父親の弟であるサリバンの手で屋敷の敷地内にあるボロ家に移動させられた。
将来当主にとって、自分とトアが邪魔になり、始末される可能性を考え、目立たないように過ごすことを決意する。
そして2年後、空気の力をある程度使いこなすことができるようになったため、シャルロッテを通じて自分とトアの後見人をシエテ家にしてもらうよう画策する。
この世界では空気についてほとんど理解されていないため、皆に加護をバカにされるが、リクトは空気についての知識を十分に持っているので、その力を使ってダンドを瞬時に倒す。
なぜリクトは空気について知っていたかというと異世界からの転生者であるため。
空気のように過ごしていた2年間、自分のことを差別しないで見てくれたトア、シャルロッテ、マリーのためにも人類を滅亡へと導く魔物を排除することを決意する。
【トア・シェフィールド】
加護:氷 13歳
リクトの妹。外に出ると物静かであまりしゃべらないため、深窓の令嬢のように思われているが、口を開くと厳しい言葉が返ってくるため学園では氷の姫と呼ばれファンがたくさんいる。しかし気を許した相手の前では普通に話す。
自分の行く道を貫き通す、ゴーイングマイウェイな性格をしているが、実は1番大切なのは⋯⋯。
【シャルロッテ・シエテ】
加護:不明 16歳
シエテ家当主であるダーカスの娘。真面目な優等生タイプで、その可憐な容姿も相まって人気が高いが、リクトとトアが絡むと途端に駄目な姉に変貌する。非公式であるがフェザー学園お姉ちゃんにしたいランキングに1年生ながら1位である。
学園生の内から防壁の外で魔物を討伐しており、現在ランキング三桁の番号らしい。
【マリー】
加護:不明 18歳
クアトロ家のメイド(後にリクトのメイド)。リクトの母親に頼まれたこともあり、リクトとトアに仕えている。2人をからかうことが密かな楽しみ。優秀なメイドだが、3年前クアトロ家に来た時は、仕事ができず、大人しい性格であったため、同僚に虐められていた。その際にリクトが「楽をさせてやる」と言われたことを胸に、今日もメイドとしてがんばっている。
【ダンド・クワトロ】
加護:水 15歳
現クアトロ家当主の息子。優秀で魔法の才能はあるが、ナンバーズであるクアトロ家に生まれたことでプライドが高く、他人を見下す傾向がある。
リクトのことも自分の方が優秀だと認めさせたいため、よく虐めていた。
フェザー学園の入学試験でリクトと対戦する際に、負けた方は不合格という賭けを行い、リクトに瞬殺される。
しかしリクトが何か汚い手を使ったと思い、自分の敗北を認めていない。
【サリバン・クワトロ】
加護:水 38歳
ナンバーズの1つであるクアトロ家の現当主。前当主の兄が行方不明になったことによって頭取になった。優秀な兄と比較されることが多かったため、自分が認められたいという気持ちは人一倍強い。
リクトとトアが成長した時に自分の地位が脅かされるのではないかと思い、2人を冷遇する。
ランキングは現在11位。
【ダーカス・シエテ】
加護:? 40歳
シャルロッテの父親でありシエテ家の当主、フェザー学園の学園長。そして都市ベルファイアのランキング1位である。
厳格な男であり、自分に厳しく人にも厳しい。ただ娘のシャルロッテには甘い。
戦うことが好きで、毎年フェザー学園の入学試験で強者がいないか楽しみにしている。




