表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナイとシーナ  作者: るい
2/2

旅立ち編

ふたりが旅立つお話しです

[旅立ち編]

ナイと出会ってから

もう、帰り道を心配することがないので

薬草を見つけるがまま追いかけて

奥深くまで行っては

採って帰って来た

誰もいけないところまで行けるせいか

普段見れない珍しい薬草も採れて

それを使う薬の作り方を

覚えるのも誇らしくて楽しくて

いつの間にか

大量の課程を終了できていた


「ナイ!ナイ!聞いて!

私、課程終了できたの!

先生から魔導書いただいたの!

ほら!」

「へぇ 

「それで、先生がね

あなたはこれを持って

旅をしてご覧なさい

世界を知る時期ですって」

「よく分からないけど

まぁ旅には良いこともあるよ

とりあえず

綺麗なものが見れる

海とか」

「見てみたい!」

「なら連れてってやるよ」

「わぁぁ!嬉しい!ドキドキする!」

「ちゃんと捕まってろよ

いつもより飛ばすからな」

いつもより高いところから見渡した景色

遠く輝いている青い海が

どんどん大きくなって近づいてくる!

いよいよ海の街に到着すると

思っていたのに

突然空に落とし穴が現れたように

ストンと落ちた


どさっ

きゃぁ

いてっ


「よくいらっしゃいました

さぁ まずはお茶でも」

奇妙な服装の男が立っていた

その男の周りには

見たことのない奇妙ない物体が

あふれていた


「なに、、これ

見たことない」

男は歌い出した


「ヘンテコなものばかり

ヘンテコな物語


私はヘンテコなものを集めるのが好きなのですよ」

男はニヤッと笑った


「人喰い竜の子どもと

猿殺しの書を持つお嬢さん」


「なんですって!」


「人喰い竜の子ども、、、?」


「あなたのお母様はとても有名でしたよ

村を守る神様として

祀られておられました

日々

生贄の少女が与えられて

お祭りの日には

何十人の少女が集められて

それはそれは賑やかな食事風景できたねぇ


なんでも、最初に森で出会った少女を食べてから

少女の味が気に入ったそうでね

お召し上がりになられていたのですよ

けれど

ある日生贄の少女に恋した若者に

殺されてしまってね

たまごだけ森の奥深く取り残されたのですよ

そういうことなのです」


「少女、、、を、、、、」

ナイは呻いた


シーナは魔導書を掲げて叫んだ

「猿殺しって?

これは薬の書よ?

猿を材料にしてる記述も無いし

猿の怪我を治す薬だって載ってる!」


「いえいえ

それはそれは大量に殺しても

今も殺し続けているのですよ


ある村に病気が流行りましてね

ひとはバタバタ死んで

村はすっかり貧しくなってたんですよ

そこにこの魔導書を持った魔女が現れて

村人を治したんです

村人はすっかり治って

働いて恋をして

数を増やして

そして住む場所を増やすため森の木を切り

食べるために猿を殺して

ええ、大量の猿が死んだんです」


「そっ、そんな、、」


「良いことってなんでしょうね

でも人の命だけですかね

尊い命とは

猿は醜い命だから

殺してもいいですかね」


「う、、、」


「いやぁ〜今日は素敵なものを手に入れたなぁ

最高の日だぁ」


どう脱出しましょう


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ