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錬金術師さんと襲撃の時!

…………………


 ──錬金術師さんと襲撃の時!



 鐘の音が鳴り響くのにボクたちは慌てて起きた。


「ついに始まったようだね」


 エステル師匠は既に起きていて、西の空に打ち上げられた火球を眺めていた。


「リーゼ君、エステル。君たちは予定通り、エルンストの山の展望台に避難してくれ。灰狼騎士団もファルケンハウゼン子爵の兵士たちもあそこを守っている。あそこならば安全だ。さあ、行くんだ」


「ヒビキさんは!?」


「俺も避難誘導のために一時的にエルンストの山の展望台に向かう。それからは“大図書館”だ。アレクサンドリアの言うことが正しいならば、連中に“大図書館”を渡すわけにはいかない。何としても阻止しなければ」


 ヒビキさんは冒険者として“大図書館”の防衛に向かう。


 もしかすると、これが最後になるかもしれない。


 言わなければいけないことがいっぱいあるのに言葉にならない。


「さあ、避難を。俺も誘導を開始する」


「分かりました、ヒビキさん!」


 ボクとエステル師匠は一緒にエルンストの山の展望台に向かう。


「急げ! 急げ! 避難しろ!」


 村の中で冒険者や自警団の人々が避難誘導に当たっていた。


 ボクたちの他にも村の人々がエルンストの山を目指す。


「持ち物は最低限に! なあに、すぐに家に帰れるからな!」


 避難誘導をしている冒険者の人たちがそう告げる。


 みんな不安なのだ。本当にまた村に戻れるのかどうか。このままもう二度と村には戻れないんじゃないだろうかってそう考えているのだ。


 でも、大丈夫! ボクたちにはヒビキさんたちが付いてるんだから!


「急げ、急げ! 敵が麓まで来てるぞ!」


 冒険者の人の焦った声が響き、ボクたちは何とか山頂の展望台まで辿り着く。


「住民の避難完了!」


「配置に付け!」


 そして、灰狼騎士団とファルケンハウゼン子爵の兵士の人たちが配置に着く。槍と弓矢を構えて、山頂に迫りくる敵に狙いを定める。


「来た──!」


 そして、凄まじい雄叫びが響いた。


 山の麓から狂ったように山頂を目指してくるのは、血走った眼をした人たち。剣や槍を携えて、山頂まで駆け登ってくる!


「突け!」


 だけれど、いくら必死になったってこの山頂の陣地は抜けないね。ここはヒビキさんが作ったものなんだから! 敵は槍で滅多刺しにされて、弓に射抜かれる。敵の数は多いけれど、これならやれるはずだ!


「な、何か来るぞ!」


「何かとは何だ! 正確に報告しろ!」


「子供だ! 子供が来ている!」


「なんだと」


 ファルケンハウゼン子爵の兵士の人が叫ぶのに指揮官の人がまだ薄暗い山の中で目を凝らしてこちらに向けて突き進んでくる人たちの姿を確認していた。


「子供だ。まさかあれはザルツァ卿の報告にあった……」


 子供? まさか、それって……。


「射ろ!」


「突け!」


 慌ただしく指示が下される中で、その敵は確実にボクたちに迫り来ていた。


「どうやらやっかいなお客が来たようだな」


 ボクたちをここまで避難誘導してきたヒビキさんが立ち上がる。


「ヒビキさん。どうするんですか?」


「戦うしかないだろう。ここが最後の砦だ。何としても守り抜く」


 ヒビキさんはそう告げてコンバットナイフを抜く。


「レーズィ君、ユーリ君、ミーナ君。準備はいいか?」


「いつでもいけますよう!」


「やってやろうぜ!」


「やるデス!」


 ヒビキさんの言葉にレーズィさんたちが力強く応じる。


「……私は?」


 そこで声を発したのはエリスちゃんだ。エリスちゃんもボクたちと一緒にこのエルンストの山の展望台まで避難していた。


「君も戦うつもりなのか?」


「そうするべきです。敵が私と同型ならば私の力は不可欠と判断します」


「そうか……」


 エリスちゃんが断固とした口調で告げるのに、ヒビキさんが頷く。


「では、その力を借りよう。よろしく頼む、エリス」


「了解」


 こうしてエリスちゃんも戦いに向かうことに。


「エリス。武器を渡そう。これを使ってくれ」


「これは?」


「ミスリルのナイフだそうだ。予備として持っていたのだが、生憎予備が必要になる機会は訪れなかった。君に任せよう」


 そう告げて、ヒビキさんはエリスちゃんにあのミスリルのナイフを手渡す。


「ありがとうございます」


「構わないよ。これぐらい」


 エリスちゃんがナイフを握り締めて軽く振るのに、ヒビキさんは兵士の人たちが悲鳴のような雄たけびを上げている方向を見る。


「さあ、行くぞ、諸君。そして、勝利する」


「おおっ!」


 ヒビキさんたちはそう告げて戦場に向かう──!


…………………


…………………


 ヒビキさんたちは戦場へと向かった。


 敵はエリスちゃんと同じもの──つまり戦闘用に調整されたボクと同じフラスコの中の小人というわけだ。エリスちゃんが言うには心臓を完全に破壊すれば、その動きは止まるそうなのだけれど、そんなことができるのだろうか?


「レーズィ君! 支援を頼む!」


 戦場に向かって突き進むヒビキさんが叫ぶ。


「了解ですよう! <<速度上昇>>! <<活力上昇>>!」


 レーズィさんが二重に詠唱してヒビキさんたちを青魔術でサポート。


「突っ込むぞ。ミーナ君はレーズィ君と共同で詠唱を行うんだ。そうしないと対抗魔術で掻き消されてしまう。ユーリ君は可能な限りの支援とミーナ君とレーズィ君の保護を頼んだぞ」


「あいよ! ヒビキの兄ちゃん!」


 ユーリ君はそう告げて弓矢を構える。


「いたぞ……」


 ヒビキさんの視線の先にいるのはエリスちゃんそっくりの子供たち。


 それが灰狼騎士団の騎士の人やファルケンハウゼン子爵の兵士の人たちに食らいついて、その喉をナイフで掻き切り、魔術を叩き込んで吹っ飛ばしている。騎士の人も兵士の人も必死になって戦っているのだけれど、エリスちゃんの仲間に押されている。


「ゾーニャ君! 無事か!」


「ええ! まだ戦えます!」


 ゾーニャさんは何とか無事だった。エリスちゃんの仲間を相手にして、自分の位置を保っている。敵が迫るが、それを切り捨て、自分の守るべき場所を守っていた。


「今から俺たちで押し返す。君たちも協力してくれ」


「任されました! 灰狼騎士団、行くぞっ!」


 ヒビキさんが告げるのにゾーニャさんたちが動く。


「子供風情にやられて騎士が名乗れるものかっ!」


「我々に勝利を!」


 騎士の人たちは奮い立って、剣を振ります。


「心臓を狙うんだ! 心臓以外の傷は致命傷にならない!」


「心臓だな! 分かった!」


 ヒビキさんが叫ぶのに、騎士の人たちが応じる。


「クソ。こいつ素早──」


「おい! 大丈夫か! 畜生!」


 でも、騎士の人たちはエリスちゃんの仲間の心臓を貫くことができずにやられてしまう。喉がナイフで掻き切られ、赤魔術が体を焼く。


 凄惨な光景だ。だが、見届けないと。


「いくぞ、エリス!」


「了解」


 ヒビキさんたちはそんな危険地帯に突っ込んだ。


「はあっ!」


 ヒビキさんはナイフを振るって確実にエリスちゃんの仲間の心臓を貫く。そして抉るようにしてそれを引き抜き、同時に別方向から攻撃を仕掛けてきたエリスちゃんの仲間2体を回し蹴りで薙ぎ払う。


 エリスちゃんも活躍している。エリスちゃんはヒビキさんからもらったミスリルのナイフでエリスちゃんの仲間の心臓を抉り取り、攻撃は身を翻してかわす。だが、こっちはかなりギリギリだ。今にもエリスちゃんはやられてしまいそうだ。


「<<氷柱雨>>!」


「<<活力低下>>!」


 そこにレーズィさんとミーナさんが魔術を叩き込もうとする。


 だが、何も起きない。


「対抗魔術をそれぞれで役割分担して使っているのか。面倒だな」


 ヒビキさんがそう呟くと次のエリスちゃんの仲間の心臓を再び貫く。


 ま、魔法を使えないんじゃ、数でも相手に負けてるのにこのまま押し込まれちゃうんじゃあ……。


 そんなボクの不安をよそにヒビキさんたちは戦い続ける。


 ユーリ君は弓に矢を番えては放ち、ひたすらに敵を寄せ付けない。だけれど、それだけじゃエリスちゃんの仲間には致命傷にならない。矢では心臓を破壊するのは難しいのだ。どうしたらいいのだろうか?


「冒険者の小僧! こいつを使いな!」


 そこでエステル師匠がユーリ君に何かを投げ渡した。


「これは……!」


「使えるはずだよ。使ってみな」


「任せといてくれ!」


 ユーリ君はエステル師匠から貰った何かを矢に結びつけると、それを迫りくるエリスちゃんの仲間に向けて放った。


 矢はエリスちゃんの仲間に突き刺さり──。


「おおっ!」


 爆発した! そうか! 爆裂ポーションを使ったのか!


「そいつで纏めて吹き飛ばしちまいな」


「了解! やってやるぜ!」


 ユーリ君は矢を番えては放ち、爆発がそこら中で起きる。流石のエリスちゃんの仲間でもエステル師匠の爆裂ポーションには勝てない。そのまま肉体が吹き飛ばされ、心臓ごと吹き飛ぶ。


「騎士のおっさんたち! 一緒に吹き飛ばされたくなかったら頭下げてろよ! こっちは加減とかできないからな!」


「冒険者の小僧が何を生意気な! だが、感謝する! これで突破口が開けた!」


 ユーリ君の支援とヒビキさん、エリスちゃんの活躍もあって、今や展望台までの道は完全に防衛されている。騎士団の人も勢いに乗って、エリスちゃんの仲間たちを押し返し、ひとりひとり屠っていく。


 これならば、これならば勝てるかもしれない。みんな無事に済むかもしれない。


 そう考えていたときだった。


「反対の斜面からも敵だ! 突破される!」


「何っ!? まだいるというのか!」


 騎士の人が叫び、ゾーニャさんがうろたえた。


 だが、事実だ。山の斜面の反対側から突破してきたエリスちゃんの仲間が、展望台に達しそうな距離にまで迫っている!


「なんとしても市民を守り抜け! 転進だ! 無事なものは反対側の斜面に向かえ!」


「了解!」


 騎士の人たちはそう告げて山の反対側の斜面に向かおうとするが、それを阻むのは後方から襲い掛かるエリスちゃんの仲間と狂信者たちだ。エリスちゃんの仲間たちが陣地を攪乱したのを見計らって、再び目を血走らせた人たちが山の斜面を駆け登ってくる。


「クソ! これでは身動きが取れん……!」


 ゾーニャさんの焦る声が聞こえる。


「ちいっ。全部騎士殿たちに任せてこっちはのんびりしようと思ったのにな」


 エステル師匠はそう舌打ちすると、立ち上がって山の反対側の斜面に向かう。


「エステル師匠!? 何するんです!?」


「ちょっとした足止めだ。あたしも一応は錬金術師だからな」


 エステル師匠はそう告げると、どっさりとした荷物を取り出した。


「さあ、錬金術師を舐めるんじゃないよ」


 エステル師匠はそう告げて、荷物の中から球状の何かを取り出し、それに魔術で火をつけて、突破してきたエリスちゃんの仲間たちに投げつける。


 轟音。


 凄まじい音が鳴り響き、地面が揺れるとエリスちゃんの仲間たちは八つ裂きにされて地面に倒れていた。何体かはまだ息があるようだが、かなりの大打撃を被っただろう。


理想郷エデンのために!」


「我らが神のお導きを!」


 だが、エリスちゃんの仲間の背後からは更に狂信者の群れが迫る。


「ほいほい。次から次にまあ。纏めて吹き飛びな!」


 エステル師匠はまた球状の物体──恐らくは爆裂ポーションを纏めたものだ──に火をつけて投げ込み、それで狂信者の群れが轟音と共に吹き飛ぶ。


 狂信者の群れは次から次に現れ、エステル師匠は次々に爆裂ポーションを投げるつける。ボクもせっせとエステル師匠の鞄の中から爆裂ポーションを取り出し、エステル師匠に渡す。轟音が何度も響き渡り、悲鳴が聞こえる。


 だが──。


「馬鹿弟子。そろそろあれだろう」


「はい。弾切れです……」


 狂信者の群れはあまりにも多く、エステル師匠が持ってきた爆裂ポーションは全て使い果たされてしまった。


「フハハハッ! そろそろ終わりのようですね、エステル・アンファング!」


 そう高笑いと共に現れたのは──。


「ヘニング・ハイゼンベルク。こいつはまた。ガルゼッリ・ファミリーを首になったから次はこっちに就職かい? 相変わらず要領の悪い奴だ。それじゃ人生を5周したって一生宮廷錬金術師にはなれんだろうな」


「黙れっ! 黙れ、黙れっ!」


 エステル師匠がからかうような口調でそう告げるのに、ヘニングが激高した。


「お前のせいだ! お前のせいで私は首席になれなかったんだ! 貴様が卑劣な手を使って主席の座を奪ったから私は宮廷錬金術師になれなかったんだ! 全部、お前が悪いんだ、エステル・アンファング!」


 ヘニングはそう叫ぶとエステル師匠を睨む。


「だが、これでお前もお終いだ。ここで死んでしまうがいい!」


 ヘニングが高らかと笑い、ヘニングの背後からエリスちゃんの仲間たちが現れる。


「こいつはちと不味いね」


 エステル師匠はそう告げて、ボクを守るように立つ。


「エステル! 大丈夫か!」


「大丈夫じゃないよ。そっちはまだ片付かないのかい?」


「もう少しだ!」


 ヒビキさんがエステル師匠を呼ぶ声が響き、エステル師匠は肩を竦める。


「ハハハッ! 最後に笑うのはこのヘニング・ハイゼンベルクだ! 私こそが真の天才なのだ! 私こそが真の錬金術師なのだ! そのことをここで証明する! エステル・アンファング、お前を殺して!」


「それで証明されるのはその娘っ子たちの性能の良さだろう。あんたは何もしちゃいない。ただ他人の成果におんぶされているだけだ。ネッビアのような下等なポーションしかまともに作れないくせに真の錬金術師とは笑わせる」


「黙れっ! 私がこれを作ったのだ! これはこの大発明家、ヘニング・ハイゼンベルク様の作ったものだ! 私こそが真の──」


 ヘニングの言葉が不意に途切れた。


「……食われた?」


 エステル師匠が驚いたような声を漏らす。


 ヘニングの体は上半身がなくなっており、臓物を垂れ流して下半身だけが地面に崩れ落ちた。その奇妙な光景に村の人たちも、ヒビキさんたちも、騎士団の人たちも、そしてボクたちも呆気に取られていた。


「人間。戦争でもしているのか。山が随分と騒がしいぞ」


「ハティさん!」


 何事かと思ったらハティさんだ! もう夜が明けていてその姿は見えないけれど、その声は間違いなくハティさんのものだ!


 ハティさんの声が響いたと同時に地上が炎に覆われた。いきなり出現した炎によって焼かれるのは狂信者たち。それらが纏めて炎に焼かれ、悲鳴を上げながら山の斜面を転がり落ちていく。


「助けに来た、ヒビキ、リーゼ!」


「ブラウ君も!」


 空から火炎放射を浴びせるのはブラウ君だ。ブラウ君はエルンストの周辺を旋回しながら、敵めがけて火炎放射を浴びせていく。火炎放射を浴びた狂信者たちは地面に倒れ、それを乗り越えて進もうとする狂信者をハティさんが食い千切る。


 戦況はあっという間に逆転した。狂信者たちはひとりとして撤退しなかったけれど、もうひとりとして残っていない。その全てが地面に倒れている。


 残っているのは──。


「こいつらはどうする?」


 ハティさんは急に動かなくなったエリスちゃんたちに視線を向ける。


「それはもう害はない。所有者が死んだようだ」


「ふん。ならば、好きにしろ。あまり山ではしゃいでくれるな」


 ヒビキさんがそう告げるのに、ハティさんはそう告げて去っていった。


「ゾーニャ君。頼みたいことがある」


「何でしょうか、ヒビキ?」


 そして、ヒビキさんがゾーニャさんを呼ぶ。


「君がこの子たちの所有者になってもらえるか? いずれは刑罰が決まるだろうが、それまでは人間らしい生活をさせてやりたい。ここで生き残ったのも何かのめぐりあわせだ。君に彼女たちを任せたいのだが、いいだろうか?」


「ええ。構いません。実を言うとファルケンハウゼン子爵閣下もこの反乱の首魁の処罰は確定しているのですが、この子たちのように騙されて利用されたものについては寛大な措置を約束してくださっているのです」


「そうか。それはよかった」


 ゾーニャさんの言葉にヒビキさんが安堵の息を吐く。


「今日はあまりにも多くの子供を殺しすぎた。少しは救わなければならない。それが偽善のようなものであったとしても」


「そうですね……。私たちは敵とは言え度まだ幼い子供たちを……」


 朝日が昇って次第にエルンストの山の登山道の様子が見えてくる。


 そこにはエリスちゃんと同じ顔をした子供たちがたくさん死んでいる。この戦いで犠牲になったエリスちゃんの仲間たちだ。


 彼女たちもボクと同じ境遇だったと考えると、ヘニングが許せなくなる。


「ヒビキ。シュトレッケンバッハの山のダンジョンも攻撃を受けている。冒険者たちは撤退を始めた。行かなくていいのか?」


「行かなければならない。“大図書館”を守らなければ」


 ブラウ君が告げるのに、ヒビキさんがそう告げて返す。


「ゾーニャ君! ここのことは任せる! 俺たちは“大図書館”に!」


「了解しました! ご武運を!」


 そして、ヒビキさんはレーズィさんたちと一緒に登山道を駆け下りていった。


 もしかするとこれがボクの見るヒビキさんの最後の姿になるかもしれない。


 ボクはそう思ってしまうと……。


「お、おい。馬鹿弟子! どこにいくつもりだ!?」


「ヒビキさんにお礼を言うんです! ヒビキさんが帰ってしまう前に!」


 ボクはヒビキさんの背中を追いかけて駆けだしてしまった。


…………………

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