第18話 特訓再び、そして・・・ part2
しばらくぶりです!やっと復活できました!
俺はほおづきを繰り出した後、祐未が倒れていることを確認した。俺と龍騎は顔を見合わせると、前に進む。一歩ずつ。しっかりとした足取りで。
突然、白い光が俺達を襲った。俺はとっさに"波動衝壁"を発動させる。しかし、間に合わなかった。気づくと目線の先に曇天が見える。
地面に仰向けで倒れていた。何が起こったのか理解に時間がかかる中、一人の女の声が聞こえてきた。
「あなたたちはまだ甘い。私が倒れたことをいいことに確認も曖昧にし、先を急ごうとした。あんな攻撃で私が倒れるような女とでも?」
祐未だ。倒れていたはずの祐未の声がしっかりと聞こえる。
「あなたたちは私の幻覚の中で汚く踊っていただけ。ここはバトル協会の本部よ。いつ何時、会長が狙われるか分からないじゃない。
だから、私が正面門の担当なの。私の異名は"イリュージョニスト"
。幻を見せることなんて簡単。さぁ!負けを認めて家に帰りな!」
悔しかった。俺たちは全国大会優勝コンビ。そのことで変に過信し、協会を攻略することを甘く見ていた。
世の中は広い。いや、広すぎる。このままでは何度やっても助けることは不可能だ。かといって、全国大会で優勝した俺らの周りには俺らの特訓に付き合ってくれるやつなんて……、なんて……。
ん?
待てよ。優勝したってことは準優勝したやつがいるはずだ。
しかも、俺らはそいつらと連絡先を交換した!よし、これだ。
俺たちはまだ青二才じゃないし、諦めてはいない。見てろよ。バトル協会!恐怖のどん底に落としてやる!