第17話 特訓再び、そして… part1
どうもアゴです。投稿が遅れてしまって申し訳ございません。
俺達は特訓を再開した。とは言っても基本的には先生たちとのバトル前とやっていたこととほとんど変わらない。自分たちの技に磨きをかけているだけだ。だが、そんな中でも俺はある一つの能力を身に着けていた。
それは『気迫感受』というものだ。これは、敵対する相手の気配やオーラを感じ取ることができる。俺は。この能力をさらに高めるため、特訓に励んだ。
■2か月が経った。ついに、俺たちは龍騎の兄貴、政之助を取り戻す計画をはじめた。
俺たちはまず、バトル協会の本拠地へ向かった。立派な門の前には多くの警備員が配置されていた。
警備員の大半は大柄で一つ間違えたら、即刻抹消されるであろう。だが、俺たちはそんなことを恐れずに
門の前に立った。そして、俺は言う。
「すいませんが、会長に話があるので通してくれませんか?会長との話が終わったらすぐに出ていくので」
警備員の一人が俺たちに向かって言う。
「だめだ。よっぽどのことがない限り、ここは通せない!」
「そうですか。じゃあ、強行突破をさせていただきます。」
そういうと俺は左手に力を込める。そしてつぶやく。
「千丈突破・鱗」
空間がねじ曲がり、あらゆるものを吹き飛ばしていく。警備員も最初は粘ってはいたものの最後は吹き飛ばされていた。
「何事だ!」
中から明智祐未が飛び出してきた。
「おっ。早速前に俺たちをこてんぱんにした明智とやらがお出ましだぜ」
「本当だ。だが、今の俺たちには多分勝てないだろうな。何せ、全国大会をも簡単にクリアする位、成長したからな。」
俺たちは祐未に向かって突進した。もちろん祐未は構える。龍騎はそんな祐未の構えを
「空前露破!」
で崩した。祐未はこう思ったはずである、白い霧が突如現れて気付いたら構えがほどかれていた。
すかさず俺は
「第3チャクラ、開眼!」
と叫んだ。途端に体が熱くなり、一瞬燃える。そう俺がしたのは人間なら誰しもが持つチャクラ。そのチャクラの能力を開放したのだ。俺の場合、それは『炎』である。そして攻撃に移る。
「ほおづき!」
俺の口から放たれた少し大きい炎の塊は祐未の直前まで行ってその花弁を開いた。
『ほおづき』は初め風船のような形をしているが、それは仮の姿。本体はその花弁の中に隠されている
ハチの巣のように張り巡らされた炎の塊だ。相手の直前で花びんが開けばその隠されていた炎の塊が一斉に襲い掛かってくる。相手がうまくよけたとしても大量の炎が一斉に爆発する影響で発生する爆風で回避してもしきれないのである。